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「ただの不倫じゃん」「マジで可哀想」“美化された脚本”に視聴者苦言も…だけど「どハマりした」虜になる名作ドラマ

  • 2025.10.16

日常を忘れて時間を忘れさせるほど、つい見入ってしまう名作たち。巧みな演出や圧倒的なストーリーに心を奪われ、一度観たら忘れられない衝撃と感動を味わえる5作品を厳選しました。

本記事では第2弾としてドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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映画の初日舞台あいさつに出席した石原さとみ(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)
  • 放送期間:2024年4月9日~6月4日
  • 出演:石原さとみ(西村奏 役)、亀梨和也(野木真樹 役)

主人公は「横浜地方検察庁」中央支部の検事・西村奏(石原さとみ)。中学生の時、検事だった父を亡くしたことをきっかけに、母の故郷である長野県に移り住み、そのまま地元の大学法学部へ進学しました。そこで出会った4人の仲間と共に、司法試験に向けて苦楽を共にする日々を送ります。恋に、喧嘩に、友情に、とキャンパスのある雄大な自然に包まれ、生まれて初めての“青春”を謳歌し、深い絆を育んでいきました。

しかし、司法試験資格の取得のためのロースクール入学試験を間近に控えたある日、運命を大きく変える事件が起こります。ある人物の死。それは奏の人生を根底から揺るがす出来事となり、友情や信頼、そして愛の形をも試すことになったのです。平穏だった日常は一変し、奏と仲間たちはそれぞれに葛藤と向き合いながら、事件の真相と自分自身の未来に向き合っていきます。

過去と向き合う勇気、運命に抗う意志、そして仲間との絆。西村奏が歩む道は、法と感情、正義と愛が交錯する、切なくも熱い青春ドラマとして幕を開けます。

一度踏み込めば、戻れない――高い期待が集まった名作

2024年4月期、テレビ朝日・火曜よる9時枠で、石原さとみさん主演のオリジナル連続ドラマ『Destiny』の放送が決定しました。石原さんにとって3年ぶりの連続ドラマ復帰作であると同時に、テレビ朝日のドラマ出演は『霊能力者 小田霧響子の嘘』(2010年)以来、14年ぶりという注目の一作です。これまで数々の作品で輝きを放ってきた石原さんが今回挑むのは、守られることに甘んじるのではなく、「愛する人は私がこの手で守り抜く」という強さと覚悟をもった女性。

コロナ禍を経て、未曽有の出来事が次々と降りかかる現代社会においても、主人公は環境に屈することなく自らの意志で人生を切り開いていきます。制作陣は、緊迫感あるサスペンス展開と心に響くヒューマンドラマを融合させ、視聴者の共感と興奮を同時に引き出す演出を目指しています。また、オリジナル脚本による予測不能な展開や、石原さん演じるヒロインの成長物語が、現代を生きる私たちに勇気を与える要素として大きな魅力となっています。

本作は、社会的テーマや人間ドラマを巧みに絡めながら、視聴者の心を揺さぶるヒット作の要素を備えた新時代のドラマとして、高い期待が集まりました。

愛と欲望の危険な均衡――主人公の行動に賛否も

巧みな脚本とキャストの快演に称賛が集まった本作ですが、SNSでは「ただの不倫じゃん」「マジで可哀想」「なんか美化されてる」といった率直な声も一部で見られ、視聴者の間で賛否が分かれています。

一方で、恋人の奥田貴志と婚約中の身である主人公・奏の「過去の清算」や「揺れる心の葛藤」を描いた物語が、人が“愛”や“正義”にどう向き合うかを問う人間ドラマとして視聴者を惹きこみます。

さらに「最後までハラハラドキドキ」「今年1番ハマった」「いいドラマだった」「どハマりした」など、最後まで視聴した方からの称賛の声が相次ぎ、虜になる名作であったことがうかがえます。

また、演出面では、映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)、『潔く柔く』(2013年)、ドラマ『君の手がささやいている』シリーズ(1997-2001年)などを手掛けた新城毅彦監督が担当。光と影のコントラストが美しい映像世界の中で、30代になっても青春の痛みを抱えながら生きる主人公たちの繊細でせつない心情描写が丁寧に描かれています。

視聴者の率直な感想と、緻密な映像美・心理描写の融合が、本作の魅力をより一層引き立てているといえるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です