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「幻の作品」「ほぼ地上波に出ない」“知る人ぞ知る”神アニメ…「隠れた名作」“驚異の完成度”に称賛相次ぐ至高の一作

  • 2025.10.29

国民的な人気を誇るスタジオジブリの世界。そこには、映画『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』といった誰もが知る大ヒット作の陰で、静かに輝きを放つ作品があります。ジブリらしい丁寧な人間描写や、心に深く染み入るメッセージが込められています。今回は、そんな“隠れた名作ジブリアニメ”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2002年公開の映画『ギブリーズ episode2』(東宝)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“隠れた名作ジブリアニメ”映画『ギブリーズ episode2』

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GoogleGeminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『ギブリーズ episode2』(東宝)
  • 公開日:2002年7月20日

あらすじ

舞台は、とあるアニメーション制作会社『スタジオギブリ』。そこで働く個性豊かなスタッフたちの日常を、オムニバス形式で描いた物語。デスクで白昼夢を見ては、淡い初恋の思い出に浸る野中くん(CV:西村まさ彦)。ある日、彼はキャリアウーマンのゆかりさん(CV:鈴木京香)や同僚の奥ちゃん(CV:古田新太)を誘い、ランチタイムに激辛カレー店での奮闘を繰り広げます。

またある時は、日頃のストレスから逃れるようにオフィスの片隅でダンスに興じたり、通勤中の電車で隣に座った美女に腕を組まれてしまって降りる駅を逃して悩んだりと、ささやかなハプニングに見舞われる野中くん。そのほか、米ちゃん(CV:今田耕司)トシちゃん(CV:小林薫)といった人々と織りなす、どこかおかしくも愛おしい日常が描かれます―。

映画『ギブリーズ episode2』の見どころ ※ネタバレあり

アニメ『ギブリーズ episode2』は、2002年に公開された映画『猫の恩返し』と同時上映されたスタジオジブリ制作の短編アニメーション作品です。架空のアニメーションスタジオ『スタジオギブリ』で働く人々をコミカルに描いたオムニバス形式の物語ですが、SNS上で「幻の作品」「ほぼ地上波に出ない」という声が広がっているように、ジブリ作品の中でも極端に視聴機会が限られています。テレビでの放送はほぼなく、動画配信サービスでの取り扱いもないため、知る人ぞ知る作品となっているのです。

そんな本作ですが、隠れた名作として評価されるにふさわしい魅力に満ちています。特に、カレーライスをめぐるコミカルな攻防を描いた『カレーなる勝負』や、淡い初恋の思い出をノスタルジックに綴った『初恋』など、どこにでもいる普通の人々の日常を、温かくユーモアたっぷりに切り取ったエピソードは秀逸です。約25分という短い尺の中に、笑いと切なさ、そして共感が凝縮された物語に、SNSでは「隠れた名作」「同時上映短編なのに名作」といった絶賛の声が上がっています。

「不思議な感じ」“野中くん”のモデルとなった人物とは?

架空のアニメーションスタジオ「スタジオギブリ」の日常をコミカルに描いた異色の短編アニメーション『ギブリーズ episode2』。本作の魅力は、ジブリで働く個性豊かなスタッフたちをモデルにしたキャラクターたちが織りなす、どこか現実味のあるドタバタ劇です。なかでも印象的な“野中くん”は、当時スタジオジブリで執行役員を務める野中晋輔さんがモデルとなっているそうです。自身がモデルとなっていることに対し、野中さんは映画評論・情報サイト「BANGER!!!」でのインタビューで次のように話しています。

キャラクターのモデルは確かに自分ですし、ジブリの実際の雰囲気も、ああいう部分は確かにあるように思いますが、描かれているエピソードは完全にフィクションなので、虚実の境目を漂っているような不思議な感じでした出典:『スタジオジブリ豪華作品集『ジブリがいっぱい 監督もいっぱい コレクション』が2021年12月1日発売! 『ギブリーズ』野中くんのモデルが語るジブリへの思いとは!?』BANGER!!!(2021年12月1日配信)

野中さんの言葉は、本作が単なるフィクションでもドキュメンタリーでもなく、まさにスタジオジブリという実在の場所を舞台にしたを描いた作品であることを物語っています。モデルとなった本人ですら、不思議な感覚に陥るほどのリアリティとフィクションの絶妙な融合こそが、本作の最大の魅力と言えるでしょう。

映画『ギブリーズ episode2』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“遊び心満載のささやかな日常劇”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です