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「本当に残念」「エグすぎ…」“主要キャストの緊急降板”に騒然…だけど「史上最高のNHKドラマ」“制作陣の本気”が光る至高作

  • 2025.10.29

数々の困難を乗り越えながらも、制作チームと出演者の努力により感動的な作品を生み出したドラマたち。逆境の中で生まれた作品は、時に予想を超える輝きを放ちます。今回は、そんな「苦境を乗り越え輝いた名作」第2弾として、2022年放送のドラマ『正直不動産』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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カルビー「クリスプ」をPRした福原遥(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『正直不動産』(NHK総合)
  • 放送期間:2022年4月5日〜6月7日

登坂不動産の営業マン・永瀬財地(山下智久)は、不動産業界で、嘘も辞さないセールストークで営業成績ナンバーワンの座を維持していた。しかしある日、祠を壊してしまったことで祟りを受け、嘘がつけない体質に変わってしまう。最大の武器を失った永瀬は、正直な営業スタイルへと転換を迫られる。敷金礼金の真実、おとり物件の実態、相続物件の問題など、不動産取引の裏側を正直に語る永瀬の姿は、業界に新しい風を吹き込んでいく。

放送直前の緊急事態「木下ほうか降板」

本作の放送を目前に控えた2022年3月28日、衝撃的なニュースがSNSを騒がせました。永瀬の上司・瀬戸健一役で出演予定だった木下ほうかさんが性加害疑惑の報道を受け、所属事務所との契約を解消。NHKドラマ『正直不動産』からの降板が発表されたのです。

放送開始まで残りわずか8日という状況での緊急降板。しかも撮影はすでにかなり進行しており、木下さんの出演シーンも多数撮影済みという状態でした。NHKは代役を立てての再撮影は行わず、木下さんの出演シーンを全カットして再編集する方針を発表。予定通り4月5日からの放送を目指すという、制作チームにとって極めて困難な決断となりました。

この緊急事態に対し、視聴者からは様々な反応が。「本当に残念」「エグすぎ…」という声がある一方で、制作チームへの激励の声も多数届いていたようです。本来であれば木下さんが演じるはずだった上司役は、長谷川忍さん演じる大河真澄部長の存在により、ストーリーの大きな破綻を避けることができました。

4月5日の第1話放送後、ネット上では「木下ほうかの痕跡を全く感じなかった」「キャスト、スタッフの皆さんご苦労さまです」といった声が…。制作チームの必死の再編集作業により、視聴者がドラマの世界観に没入できる作品として完成させることができたのです。

再編集への激励と想像を超える反響

放送開始後、想像を超えた反響に、プロデューサーの宇佐川隆史さんは次のようにコメントを発表しました。

初回放送直後から、想像を遥かにこえる反響と、再編集への激励のお電話・メッセージを多数頂いております。全10話・最後まで無事に放送することをお約束すると共に「せっかく編集をしなおすのであれば、もっと面白くしよう」と、スタッフ総出で奮闘中です。出展:『山下智久『正直不動産』「想像をはるかに超える反響」 特別予告編&ビジュアルを追加公開』(オリコンニュース)2022.04.11

視聴者からの手紙による感想や激励は600通を超え、NHKプラス(見逃し配信)では記録的な視聴数を記録したそうです。タイムシフト視聴率では週間第5位にランクイン。その後も第2話、第6話が同様にランクインし、視聴者の支持を集め続けました。

困難を乗り越えて生まれた続編

2022年6月7日に放送された最終話では、ライバル会社・ミネルヴァ不動産との激闘が描かれました。登坂不動産の危機に、永瀬は再び嘘がつけるようになりましたが、最終的に「正直な営業」を選択する姿に多くの視聴者が感動。「史上最高のNHKドラマ」「最高のドラマだった」「続編が観たい」という声が殺到しました。

その期待に応える形で、2024年1月からは『正直不動産2』が放送開始。ディーン・フジオカさん演じる神木涼真という新たなライバルが登場し、物語はさらなる展開を見せました。放送開始直前の緊急降板という大きな困難を乗り越え、制作チームと出演者の努力により完成した本作は、続編、そして2026年には映画化も決定しています。

一作目から月下役を演じ、永瀬のバディを務めた福原遥さんの続投も決定し、SNSには喜びの声が集まっています。「このドラマのおかけで福原遥ちゃん好きになった!」「続投嬉しい!」と、今後の展開に期待を寄せるファンの声で溢れていました。

チーム一丸となって作り上げた名作

『正直不動産』は、放送直前の出演者降板という前代未聞の危機に直面しながらも、制作チームの懸命な努力と視聴者からの激励により、見事に困難を乗り越えた作品です。原作は大谷アキラさん(漫画)、夏原武さん(原案)、水野光博さん(脚本)によるもので、脚本は根本ノンジさんが担当。制作統括は黒沢淳さん(テレパック)、山本敏彦さん(NHKエンタープライズ)、岡本幸江さん(NHK)、プロデューサーは清水すみれさん(テレパック)、宇佐川隆史さん(NHKエンタープライズ)が務めました。

撮り直しなしでの再編集という困難な道を選択しながらも、ドラマとしての完成度を保ち、多くの視聴者に感動を届けた本作。山下智久さんの繊細な演技、福原遥さんの初々しさ、市原隼人さんの存在感、そして草刈正雄さんの重厚な演技が織りなすアンサンブルは、逆境を力に変えました。正直であることの尊さと、困難を乗り越える人間の強さを描いた『正直不動産』は、まさに「苦境を乗り越え輝いた名作」と呼ぶにふさわしい作品です。


※記事は執筆時点の情報です