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胎児に異常が?病院で検査へ「全然大丈夫じゃない」悲しい診断結果に涙があふれて<お空に行ったきみ>

  • 2025.9.21

かばのきさんは、娘のこつぶちゃんを育てながら不妊治療に通っています。そして、人工授精の末、待望の第2子を授かりました。

しかし、ある日の妊婦健診で、かばのきさんは医師から、胎児の首のうしろのむくみ(NT)が3.5mm以上あり、染色体異常のリスクがあることを告げられます。かばのきさん夫婦は妊娠前から出生前診断を希望していたこともあり、さっそく医師から専門の病院を紹介されることに……。

ショックを受けたかばのきさんは、どうにか夫に説明するも、涙が止まりません。

すべてを聞き終えた夫は静かに、「もし大きな異常が見つかった場合、どうしたい?」と問いかけます。

「このタイミングで聞くなんて」と夫の言葉が胸に刺さりながらも、かばのきさんは、「産めない。私には育てられる自信がない」と素直な気持ちを吐露。

かばのきさんは「決められない」と答えなかった自分に薄情さを感じずにはいられませんでした。

※出生前診断…おなかの赤ちゃんの染色体異常や先天的な病気を調べる検査のこと

※不妊治療、死産についての表現があります。苦手な方は閲覧をお控えください。また、医療行為や症状については専門家にお尋ねください。

ぼんやりと頭に浮かんだ「大丈夫じゃないじゃん」

※NIPT…新型出生前診断とも呼ばれ、母親の血液によっておなかの赤ちゃんの染色体異常を判断する検査。

※21トリソミー(ダウン症候群)の「小頭症」は時に見られる顔貌の特徴の一つであり、必ずしも全例で見られるわけではありません。また、現在の平均寿命は60歳前後とされています。

初期胎児ドックの結果、医師から「『13トリソミー』あるいは『21トリソミー』の可能性がある」と告げられた、かばのきさん。
そして、非確定検査のNIPTではなく、確定検査のひとつである絨毛検査(じゅうもうけんさ)を強く勧められます。

帰路の電車の中で、かばのきさんは検索する手を止められずにいました。
『13トリソミー』の生存率、『21トリソミー(ダウン症候群)』について……。
検索結果を見ては、その厳しい現実に涙が止まりません。

かばのきさんは、「私が今見ているもの、考えていること、感じていること……何もかもが伝わっていませんように」と願うのでした。

▼子どもの健康を祈り、「先生の見間違いかもしれない」と心のどこかで期待していたかばのきさん。しかし、厳しい現実を突きつけられ、ただただ涙がこぼれます。原因が母親である自分にあるのではないかと、無意識に自分を責めている姿に胸が痛くなります。かばのきさんの心の安寧を願わずにはいられませんね。

※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。


著者:マンガ家・イラストレーター かばのき

ベビーカレンダー編集部

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