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「腫瘍の全摘は難しい」最初の病院で告げられた言葉。納得できず他院を受診した結果【医師解説あり】

  • 2026.5.4

最初は、日常の中で起きたごくありふれた出来事の一つだと思っていました。右脇の下の痛みも大したものではなく、時間がたてば自然に治まるものだろうと考えていたのです。ところが、その後の流れは予想とはまったく違うもので、気付けば自分の体と真剣に向き合わざるを得ない状況になっていました。【医師解説あり】

ただの痛みだと思っていた違和感

右脇の下に違和感を覚えて病院を受診したとき、医師からは「ただの痛みでしょう」と言われました。その言葉に少し安心し、自分でも深く考えすぎていたのかもしれないと思いました。ただ、日がたっても痛みは完全には消えず、ふとした瞬間に違和感を覚えることが増えていきました。大きな支障はないものの、心のどこかで引っかかり続けていたのを覚えています。

MRI検査で告げられた診断

その違和感が拭えず、背中のMRI検査を受けました。検査結果を聞いたとき、脊髄腫瘍(せきずいしゅよう/脊髄の周囲や中にでき、神経を圧迫することで痛みやしびれ、運動障害などを引き起こすことがある腫瘍)が見つかったと告げられました。

右脇の下の痛みは、腫瘍が脊髄を圧迫していたことが原因だと説明されましたが、突然の話に気持ちが追いつかず、現実味のないまま説明を聞いていた感覚が残っています。

セカンドオピニオンという選択

最初に診てもらった病院では、「腫瘍をすべて取り除くのは難しいかもしれない」と言われました。その言葉を聞いたとき、このまま治療を進めていいのか迷いが生まれ、セカンドオピニオンを受けることを決めました。

別の病院で手術を受けた結果、腫瘍はすべて取り除くことができ、悪性ではないとわかったときは、張りつめていた気持ちが一気にほどけるようでした。放っておくと脊髄が腫瘍によって圧迫され、下半身が動かなくなる可能性があると言われたときは、本当にぞっとしました

まとめ

今回の経験を通して、自分の体に起きた「ほんの少しの違和感」を信じてよかったと心から感じています。医師の「大丈夫」という言葉に安心する一方で、どこかで拭えなかった自分の感覚にフタをせず、納得がいくまで向き合ったことが、結果として自分自身を救うことにつながりました。

セカンドオピニオンを受けるという決断は勇気がいりましたが、あのとき立ち止まって別の扉をたたいたことが、私の日常を守る大きな転換点となりました。

医師による解説:脇の違和感、脊髄からの警告のことも

脇の下の痛みと脊髄腫瘍の意外な関係とは? 見逃してはいけない初期症状や、治療方針に迷った際のセカンドオピニオンの重要性についてわかりやすく解説します。

「関連痛」に注意

脊髄の神経が圧迫されると、腫瘍がある場所(背骨)ではなく、脇の下や胸、おなか周りに痛みが出ることがあります(放散痛)。「場所が違うから」と放置せず、長引く痛みは神経の異常を疑うことも大切です。

「しびれ」や「力の入りにくさ」は赤信号

単なる痛みだけでなく、足のしびれ、歩きにくさ、排尿の違和感などが出た場合は、脊髄への圧迫が強まっているサインです。一刻も早い精密検査(MRI)が必要です。

セカンドオピニオンは「前向きな権利」

脊髄腫瘍の手術は非常に高度な技術を要します。施設によって設備(顕微鏡やモニタリング機器)や専門医の経験値が異なるため、納得がいかない場合は他の専門施設を尋ねることは医学的にも推奨される正当な権利です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)

著者:三枝さえ/50代女性・パート

イラスト:ふるみ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)


監修者:医師 医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長 菊池大和先生

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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