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高橋ひとみさんインタビュー前編!「いまでも舞台に立つと緊張してしまって心臓が飛び出しそう」(高橋さん)【まことのはなし】

  • 2025.9.18

数多くの俳優やアーティストを撮影してきたフォトグラファー中川真人氏が、憧れの人の本当の姿を引き出す「まことのはなし」。今回のゲストは数々の名作に出演し続ける一方、バラエティ番組での気さくな笑顔も印象的な俳優の高橋ひとみさんです。

髪をかき上げて大笑いする姿を今日は撮りたかったんです(中川)

中川さん(以下敬称略) 今回、高橋さんを撮ると決まってまず頭に浮かんだのが、髪をかき上げて大笑いしている高橋さんの姿でした。そのイメージ通りの写真が撮れたので今日は大満足です(笑)。

高橋さん(以下敬称略) すべてのお洋服が素敵で、私も楽しかったです。特にバルコニーで着たジャンプスーツは、普段はあまり着ないテイストだけど、服を見た瞬間にカッコイイ! と思って、挑戦したくなりました。後でどこのブランドか聞いておこうと思っています(笑)。

中川 普段はどんなファッションがお好きなんですか?

高橋 結婚前はカラフルで華やかな服が好きでしたけど、11年前に結婚してからはトラッドが多いですね。夫が「これ似合うんじゃない?」と私の服も買ってくるんですよ。いまのクローゼットはグレー、黒、ネイビーばかり。友達には「華がなくなったね」と言われたことも(笑)。

中川 ご主人はかなりファッションに詳しいんですね。

高橋 昔から服が好きで、イギリスとイタリアに行っては現地の工場を訪ねるほど。でも堅実な人なので、よく考えてから買います。

中川 選んでもらったものは、高橋さんの好みに合っているんですか?

高橋 勧められて着ているうちに、私も長く着られるシンプルで上質なものが好きになってきましたね。でもたまには華やかな色も着たいので、バラエティ番組に出るときはカラフルな衣装を用意してもらいます。

ジャンプスーツ¥69,000/ティーチ、サンダル¥39,600/イル サンダロ オブ カプリ(アマン)

いまでも舞台に立つと緊張してしまって心臓が飛び出しそう(高橋)

中川 最近はバラエティ番組にも多く出演されていますが、俳優としての原点は寺山修司さんの舞台ですよね。

高橋 そう、いわゆる“アングラ演劇”で、普通の舞台とは違って台本もなかったんです。でもあるとき寺山さんが、『ふぞろいの林檎たち』の脚本を書いていた山田太一さんに、私を出してくれるように頼んでくださって。それが私のテレビドラマデビュー作になりました。寺山さんからは「素晴らしい役だから、これがダメだったらもうやめなさい」と。寺山さんは第1話の放送前に亡くなったので、それが遺言のようにも感じられて。

中川 『ふぞろい』は本当に名作です。

高橋 共演者が中井貴一くんや手塚理美ちゃん、柳沢慎吾ちゃん……と同世代ばかりだったので、男女共学の学校にいるようで、すごく楽しかったですね。その後は映像の仕事が中心で、あまり舞台には出演してこなかったんです。寺山さんに映像のほうに行きなさいと言われていたので、舞台はなかなか出演する勇気が出ませんでした。

中川 また舞台に出るようになったのは、なにかきっかけがあったんですか?

高橋 2011年に『風と共に去りぬ』のオファーをいただいて。最初は「帝国劇場に立つなんて無理!」と言っていたんですけど、友人から「絶対にやったほうがいい、私が代わりに出たいくらい」「楽屋のれんを作ってあげるからやりなさい」と言われて、そこまで言ってもらえるなら挑戦してみようと。いざ始まってみると手の込んだ美術や衣装も素敵だし、共演者の皆さんにも恵まれて、やっぱり舞台は魅力的だと思えるようになりました。でも、いまでも舞台は心臓が飛び出そうなくらい緊張します。

中川 最近は『ハリー・ポッターと呪いの子』にも出演されていましたよね。

高橋 3年間出演し、先日卒業しました。40年ぶりにオーディションを受けました。審査ではお芝居だけじゃなく、身体能力も見られるんです。でも私、ジムにも行ったことがないし、結果が出るまでかなり時間がかかって。「ダメだったんだろうな」と諦めたころに合格の連絡が来たんです。60代になってこんなに嬉しいことがあるなんて、思ってもみなかった。コロナ禍でのロングラン公演は大変でしたけど、みんなで乗り越えたことで、永遠の友達になれたようで。

ジャケット¥59,400、セーター¥28,600、パンツ¥39,600/すべてセオリーリュクス(リンク・セオリー・ジャパン)、ミュール¥33,000/ペリーコ サニー(アマン)、ネックレス¥99,000/インデアン・クラフト

Information

水谷千重子50 周年記念公演
『CAKUGO (カクゴ) 愛と憎しみと追憶と沈黙のミス・フローレンス』

【日程・会場・問い合わせ】
日程/2025年8月22日~9月7日(東京・明治座)、9月13日~9月22日(福岡・博多座)、9月27日~10月5日(大阪・新歌舞伎座)
キャスト/水谷千重子、的場浩司、高橋ひとみ、YOU ほか
https://www.bakaitteru.com/

明治座では4度目、博多座では3度目、新歌舞伎座で初めてとなる、また、また、また、また50周年!?の記念公演(毎回50周年です)。シカゴから792マイルを隔てたニューヨーク・ブロードウェイを舞台に繰り広げられる謎多き伝説の女性ダンサー フローレンスの物語。彼女はいかにしてトップの座に君臨し、突如として姿を消したのか。水谷千重子が贈る、愛と夢と笑いと涙と希望と絶望と感動の完全オリジナルのちょっとミュージカルなエンターテインメント。高橋さんは4年ぶり3度目の参加です。

profile

高橋ひとみ

1961年生まれ、東京都出身。79年「バルトークの青ひげ公の城」で初舞台。83年『ふぞろいの林檎たち』でドラマデビュー。以降、映画『私をスキーに連れてって』、ドラマ『男と女 ニューヨーク恋物語Ⅱ』など大ヒット作に次々に出演。舞台、映画、ドラマで様々な役を演じるほか、バラエティ番組などにも出演するなど幅広く活動中。

シャツ¥59,400/マディソンブルー、ネックレス¥132,000、バングル¥88,000/ともにインデアン・クラフト

撮影・インタビュー/中川真人〔magNese〕 スタイリスト/地曳いく子 ヘア&メイク/面下伸一〔FACCIA〕 文/工藤花衣

※素敵なあの人2025年10月号「フォトグラファー中川真人のまことのはなしVOL. 16」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

撮影・インタビューしたのは  フォトグラファー  中川真人さん

1969年生まれ。ファッション誌や広告など多岐にわたって活躍中の写真家。雑誌の表紙やポスターなど、時代を象徴する俳優やアーティストたちを数多く撮影し、被写体や撮影スタッフからの信頼も厚い。昭和のスターが大好きで映画やテレビの作品やCMなどにも精通している。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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