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9月22日の新月は宇宙が私たちに与える大きな転機──日食のパワーで眠っていた潜在意識が浮かび上がる

  • 2025.9.17
Photo_ nikahgeh / 123RF
scenery with full moon professional photographyPhoto: nikahgeh / 123RF

秋はお月見の季節。月が澄んだ秋の夜空に輝く月の姿は美しく神秘的で、古くから人々の心を癒してきました。9月の新月の話に入る前に、今回は少しお月見について触れてみます。月が日本でどれほど大切にされてきたか。それを知っておくと新月への興味もさらに湧くと思いますし、そのパワーを受け取る感性も敏感になるのではないでしょうか。

お月見の起源は中国。唐の時代、「中秋節」という月を眺める風習が宮廷で行われていました。それが日本に伝わったといわれています。平安時代の貴族たちは、月を愛でながら和歌を詠んだり、雅楽や踊りを興じる宴を開いたりして楽しんでいました。江戸時代になると、市井の人々や農民のあいだにもお月見の風習は広まっていきます。お月見がちょうど秋の収穫の時期と重なることから、月を「農耕の神」の象徴として祀るようになったのです。そのためお月見のときには、豊作に感謝し翌年の実りを祈ってきました。

お月見のお供え物には、お団子や里芋、すすき、収穫した農作物が捧げられ、それぞれに意味があります。お団子は丸い月に見立てており、すすきは魔を払うといわれ、里芋は収穫の時期が秋のお月見の時期と重なり、親だねの里芋から子芋、孫芋と実がどんどん増えていくことから子孫繁栄の縁起物とされてきました。そこには、自然に対する感謝と祈りの心が込められているのです。

新月と日食が同時に起こる「転換」のとき

Stunning solar eclipse

2025年の十五夜のお月見(中秋の名月)は、10月6日です。月のサイクルを遡ってみると、十五夜の月の始まりとなるのが今回の9月22日の新月。この日からだんだんと月が満ちていき、10月6日には十五夜の月(満月は10月7日)となります。この9月の新月には、どんな特徴があるのでしょうか。

9月22日の新月は日食となる特別な新月。日食は月が太陽を隠してしまう現象です。月が太陽の前を横切るときに太陽と月の軌道が重なることで、月が太陽の全部もしくは一部分を隠します。通常の新月では両方の軌道が重ならず、多少上下にズレています。つまり、日食は新月の特別版。すべての日食は新月ですが、すべての新月が日食になるわけではありません。この日食が昼間に起こると月が太陽の光を遮り、昼間なのに夕暮れのように薄暗くなります。気温が一時的に下がることもあり、鳥や動物が夜と勘違いして鳴き止んだり、夜行性の動物が動き出すこともあるのです。この“特別な雰囲気”こそが、古代から人々に畏敬の念を抱かせた理由のひとつです。

占星術では、新月は「新しいことを始めるタイミング」とされていますが、日食になると意味合いがさらに深まります。太陽は「意識できる自分」を象徴するといわれ、月は「無意識の自分」を表すとされてきました。日食は月が太陽を隠すのですから、表の意識が潜在意識に覆われて、普段は気づかないテーマが日食のときに浮かび上がるといわれています。また、避けられない運命的な変化や、人生の大きな節目を予言するともいわれていて、通常の新月が「自分の意志で始める新しいスタート」だとしたら、日食は「宇宙から与えられる強制的な転機」だとする説もあります。

さらに日食は、個人だけでなく社会全体にも大きな意味を与えます。古代では「王や国の運命に関わる前触れ」と考えられていました。現代でも日食の時期には、社会的・政治的な変化や人々の価値観の転換がシンクロすることがあるのです。

潜在意識を呼び覚ますために意識すべきこと

Notebook, Pen, Cup Of Tea on the table.

残念ながら、今回の日食は日本では観測することができません。しかし日食のエネルギーは強いので、通常の新月とは少し違った向き合い方が必要になります。とくに今月は8月の新月と同じく乙女座のエリアで日食が起こります。2カ月続けて乙女座が新月になる、これも珍しいことなのです。乙女座が示す課題は、「自分自身を見直すタイミングが来ている」ということでした。その課題は今月も引き継がれています。とくに今回意識して行ってほしいことは、次の3つです。

①内面を見つめること

瞑想したり日記をつけたりして、自分の心の奥にある声を聞いてみましょう。

②「手放す」ことを考える

古い習慣や人間関係など、もう役割を終えたと思うものを手放す覚悟をしましょう。

③自然に触れる

自然のなかで過ごしたり、海や山、公園などに出かけて自然の音、たとえば波の音、鳥の声、風や木漏れ日を感じましょう。

この3つは日食のエネルギーを受け取るきっかけになると同時に、奥深くに眠る潜在意識を健在意識へと立ち上らせるためのワークにもなります。普段はまったく意識していなかったけれど、自分が本当に望んでいることがふとわかったり、自分でも気づかなかった才能を開花させるチャンスを引き寄せることになったり。俗にいう「引き寄せの法則」などは、こういうときに思いもよらない形で訪れるのだと思います。

最後に、日食が私たちに伝えようとしているテーマを12星座別に占ってみました。今回の新月のころに少し時間をとって考えてみることで、自分の潜在意識に眠っている大切な「何か」が日食のパワーで束の間、健在意識へと浮かび上がってきます。それをキャッチできるかどうか。それができたら、人生の流れは大きく変わっていくだろうと月は予言しています。日食は「宇宙が私たちに与える大きな転機」。星座ごとにテーマは違いますが共通して大切なのは、古いものを手放し新しい流れを受け入れることです。自分の星座のテーマを意識しながら、日食を特別な“節目の時間”として過ごしてみてください。

【12星座別・日食のときに意識したいテーマ】

牡羊座

テーマ:日常の見直し

健康や生活習慣に光が当たるとき。体を整えることや、日々の小さなルーティンを変えることが、運気の大きな変化につながります。普段あまり使うことのない筋肉を意識して使ってみる、体のわずかな不調を放置しないといったことが大切に。

牡牛座

テーマ:楽しみと創造性

恋愛、趣味、自己表現に追い風が吹いているとき。心から楽しいと思えること、時間も忘れるほど夢中になれることは何かを考えてみて。それを実行に移していくと、新しい出会いやチャンスが広がってきます。

双子座

テーマ:家庭や居場所の変化

家族との関係や住まいを変えることで、運気が大きく開けるとき。安心できる「自分の居場所」を整えることが大切。マンネリを打破したいなら、思い切って環境を変えることも必要かもしれません。

蟹座

テーマ:学びとコミュニケーション

新たに何かを学ぶこと、身近な人との会話や情報交換から新しい流れが生まれるとき。学生のころは興味をまったく感じなかった教科に注目してみて。それをもう一度、学び直したり、スキルや資格の習得に挑戦したりすることが、人生を変えるきっかけになりそう。

獅子座

テーマ:価値観と収入の見直し

自分が大事にしている価値観を考え直すタイミング。「自分にとって本当に必要なものは何か」を問い直すとよい流れに。そんなに必要でなかったと思ったものは、思い切って手放して。そうすると意外にも収入が上がってくる予感!

乙女座

テーマ:自己改革

自分のあり方や生き方を大きく変えるチャンスが訪れるとき。諦めかけていた夢にもう一度挑戦することが、そのきっかけになりそう。何度でもやり直せると月は告げています。殻を破り、閉じ込めていたあなたの個性が炸裂するとき、新しい人生の扉が開かれていくことでしょう。

天秤座

テーマ:休息と心の浄化

これまでの疲れを癒やし、心をリセットすることが必要なとき。静かに内面を見つめ直せる場所で、過去の自分が歩んできた道を振り返ってみて。そのなかに自分が潜在意識に押し込めてきた本心や本音が見え隠れしているはずです。

蠍座

テーマ:人とのつながりを見直す

新しい仲間やグループとの縁が生まれやすい時期。古い人間関係にこだわらず、未来志向の希望に満ちたつながりを選ぶことが開運のカギ。どんな人と縁をもちたいのか、それを具体的にイメージすると、自然とそういう人が引き寄せられてきそう。

射手座

テーマ:仕事やキャリアの転換

自分の肩書きや社会での役割に変化が起こりやすいとき。新しい挑戦やポジションを受け入れることで、次のステージへと進めます。たとえそれが自分の希望ではなくても、そこにきっと自分の能力や才能を活かす舞台があるはず。また、今の自分の肩書きをとことん利用して何かを行うのも吉と出ると、月は告げています。

山羊座

テーマ:学びと視野の拡大

新しい知識や価値観に出会いやすい時期。旅行をしたり、知識を増やすための勉強をしたりすると、思った以上に世界が広がっていきます。自分の人生観も大きく変わるでしょう。今まで興味のなかった分野にそのきっかけが眠っていそう。

水瓶座

テーマ:感情の整理

過去のマイナスの感情や執着を整理することが必要なとき。自分の中にあるネガティブな感情を書き出してみましょう。その作業は、過去の嫌な思い出や自分の醜い部分を自覚させられることに。情けなくなることもありそうですが、それを直視できると、古くて固くなった殻を脱ぎ捨てることができると月が告げています。新しい自分がスタートします。

魚座

テーマ:人間関係とパートナーシップ

恋愛やパートナーとの関係に変化が訪れるとき。「一人で頑張る」のではなく「誰と一緒に生きるのか」を意識してみましょう。そこがはっきりすると、幸せへの道筋が決まってきます。

Text: Glorious Hoshiko Editor: Nanami Kobayashi

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