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「マジで騙されたと思って観て」「10回は観に行った」“圧倒的な完成度”に衝撃…「生々しい」清純派女優の“体当たり演技”光る名映画

  • 2025.10.6

ドラマや映画の中には、観る者を驚嘆させるほど精緻に作り込まれた作品があります。今回は、そんな中から"圧倒的な完成度を誇る名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、映画『累 かさね』(東宝)をご紹介します。醜い容姿に苦しむ累と、美貌を持ちながら芽が出ないニナ。 二人の女優が“顔を奪う口紅”によって運命を狂わせていく衝撃作とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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「第7回 ウーマン オブ ザ イヤー」を受賞した土屋太鳳(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『累 かさね』(東宝)
  • 公開日:2018年9月7日
  • 出演:土屋太鳳( 丹沢ニナ 役)/ 芳根京子( 淵累 役)

映画『累 かさね』の物語は、伝説の女優・淵透世(檀れい)を母に持ちながらも醜い容姿に苦しむ累(芳根京子)と、美しい外見を持ちながらも女優として芽が出ないニナ(土屋太鳳)の出会いから始まります。

母・透世が累に残した一本の口紅。この口紅には“キス”をすると相手の顔を奪い取れるという不思議な力が宿っていました。

累は羽生田(浅野忠信)の導きのもと、その力を借りてニナと手を組むことになります。演技力に優れた累と、容姿に恵まれたニナ。二人は互いに欠けている部分を補い合い、顔を入れ替えることで一人の“完璧な女優”を作り上げていくのです。

やがて“丹沢ニナ”として世間に姿を現した彼女は、瞬く間に脚光を浴び、注目を集めます。しかし、演出家・烏合(横山裕)への想いをきっかけに、二人の関係に微妙なずれが生まれていきます。欲望と嫉妬が入り混じる関係は、次第に制御不能な方向へ――。

女優としての成功、愛、そして自分自身のアイデンティティをめぐり、累とニナの運命の歯車は狂い始めるのでした。

顔を入れ替える運命のキス ── 愛と憎しみを描いた人間ドラマ

映画『累 かさね』は、松浦だるまさんの同名漫画を実写化した作品です。監督は『ういらぶ。』『名も無き世界のエンドロール』『シティーハンター』『六人の嘘つきな大学生』で知られる佐藤祐市さん、脚本は黒岩勉さんが手がけています。土屋太鳳さんと芳根京子さんがダブル主演を務め、横山裕さん、檀れいさん、浅野忠信さんら実力派俳優が集結。

物語は、演技力と美貌をめぐる女優同士の攻防を、幻想的かつ現実的に描いた人間ドラマです。キスで顔を入れ替えるというファンタジーを軸に、承認欲求や自己顕示欲、そして愛と憎しみといった人間の深層心理をあぶり出しています。

公開時には、朝ドラヒロインとして知られる二人が、それまでの清純派の殻を破る芝居に挑んだことで話題となりました。特に舞台劇中劇『かもめ』『サロメ』で見せた体当たりの演技は、役者としての限界を突き破るような迫力があり、観客を魅了しました。

SNSでも、「本当にやばい」といった驚きの声や、「圧巻」「生々しい」と称賛するコメントが相次ぎました。二人の女優が全力でぶつかり合った演技合戦が、この作品を唯一無二の特別な存在にしています。

さらに、本作はスイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭観客賞を受賞し、国内外で高い評価を獲得。単なる漫画の再現にとどまらず、実写ならではの表現に再構築したことで、原作者からも厚い信頼を寄せられました。

「原作者が一番のファン」─ 漫画実写化の到達点と称された傑作

映画『累 かさね』が際立っているのは、原作の空気を損なわないようにリスペクトしつつ、実写ならではの新たな表現や奥行きを加えている点です。その仕上がりについて、原作者の松浦だるまさん本人が絶賛するほど。細部まで丁寧に作り込まれた演出と主演二人の熱演が重なり、原作を知る人にとっても、初めて観る人にとっても、心を揺さぶる作品となっています。

累とニナの入れ替わり演技に圧倒され、「10回は観に行った」と繰り返し劇場に足を運んだ観客もいました。さらに「マジで騙されたと思って観て」といった声も寄せられています。

このように、多くの人を惹きつけてやまない本作は、“圧倒的な完成度を備えた名作”として今後も長く愛され続けることでしょう。


※記事は執筆時点の情報です