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「NHKとは思えない」「かなり攻めてる」“度肝を抜く大胆演出”に視聴者騒然…「稀に見る大傑作」“破格の作品力”で魅せた名ドラマ

  • 2025.10.5

ドラマや映画の中には、目を背けがちな現実を鋭く切り取る作品があります。今回は、そんな中から"攻めてるNHKドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『サギデカ』(NHK総合)をご紹介します。特殊詐欺に立ち向かう刑事と、組織に加担する若者との緊迫した駆け引きを軸に、それぞれの「生きづらさ」を浮かび上がらせる社会派ドラマです。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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完成披露試写会であいさつする木村文乃(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『サギデカ』(NHK総合)
  • 放送期間:2019年8月31日~9月28日
  • 出演: 木村文乃(今宮夏蓮 役)

捜査二課で知能犯を担当する今宮(木村文乃)は、どこまでも犯人を追い詰める執念深い刑事。そんな彼女の努力が実を結び、同僚の森安(眞島秀和)たちとともに振り込め詐欺のアジトを突き止め、実行犯である"かけ子"たちの逮捕に成功します。しかし、彼らは組織の末端にすぎず、上層部の情報は一切得られませんでした。そこで係長の手塚(遠藤憲一)は、かけ子の一人である加地(高杉真宙)を泳がせることで、組織の全貌を明らかにしようと提案。こうして今宮と加地との間で、長い駆け引きが始まります。

一方、今宮の祖母・しのぶ(香川京子)が営む店には、著名な起業家の廻谷(青木崇高)が通うようになり、今宮は彼と親しくなるのですが――。

なぜ詐欺はなくならない?― 特殊詐欺を真正面から描いた社会派ドラマ

『サギデカ』は、特殊詐欺を題材にした社会派ヒューマンドラマです。振り込め詐欺還付金詐欺といった犯罪が社会問題となる中で、なぜ被害がなくならないのか、なぜ摘発されるのは末端の実行犯ばかりなのか、といった疑問に真正面から挑みます。取材をもとに描かれた物語は、加害者や被害者、そして刑事たち、それぞれが抱える「生きづらさ」を浮かび上がらせ、人が必死に生きる姿を見つめます。

脚本を手がけたのは『透明なゆりかご』『おかえりモネ』『ひるなかの流星』『きのう何食べた?』『先生の白い嘘』で知られる安達奈緒子さん。

主演の木村文乃さんをはじめ、高杉真宙さん、眞島秀和さん、香川京子さん、遠藤憲一さんなど実力派俳優が集結し、作品のリアリティを支えました。

とくに木村文乃さんには「自然体で可愛い」との声や、「圧巻だった」「死んだ目の演技が最高」「演技がすごく良かった」といった称賛が寄せられています。その幅広い表現力が物語の深みを増し、視聴者を最後まで惹きつけました。

「NHKとは思えない」― 大胆な演出と緻密な脚本が話題の刑事ドラマ

『サギデカ』は完成度の高さから、令和元年度の文化庁芸術祭テレビドラマ部門の大賞に輝きました。刑事の視点だけでなく、詐欺の実行犯となる犯罪者側の論理や心情もしっかりと描き出した脚本が高い評価を受けたのです。さらにギャラクシー賞月間賞も受賞し、全話が再放送されました。

とくに印象的だったのが全裸死体をありのまま映し出す大胆な演出。視聴者から「あんな映し方初めて見た」「リアルすぎて怖かった」という声があがり、従来のNHKドラマのイメージを覆しました。

さらに、本作は事件の表面的な描写にとどまらず、社会の根底にある問題にも深く切り込んでいます。特殊詐欺の実態を追う刑事側の視点にとどまらず、加害者として動員される若者や、騙されて人生を揺るがされる高齢者の姿まで掘り下げたのです。

被害総額356億円という現実を背景にしながら、加害者・被害者・刑事それぞれの「生きづらさ」を描き出したこの作品は、社会の暗部を容赦なく映し出したとして「NHKとは思えない」「かなり攻めてる」と話題を集めました。

そのほかにも「すごく考えさせられた」という感想や、「リアルに描かれていて見応えがあった」との声が多く寄せられています。

さらに「さまざまな感情を揺さぶられる」と振り返る人や、「稀に見る大傑作」「密度の濃い脚本」「ストーリーも演出も凄い」と完成度を讃える意見も相次ぎました。

そして「続編が観たい」と望む声が尽きないことも、本作の特別さを物語っています。

攻めた表現と社会への鋭いまなざしを両立させた『サギデカ』は、まさに「攻めてるNHKドラマ」を象徴する一作といえるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です