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30年前、初のTOP10入りを果たした“荒ぶるのに妖艶な”原点ソング 大ヒットの土台を築いた“ブレイクの一曲”

  • 2025.10.12

「30年前の秋、街を歩けばどんな音が耳に届いていただろう?」

1995年。CDショップの店頭には新作が並び、レンタル店からは音楽が絶えず漏れ聞こえていた。テレビの歌番組もまだ“特別な時間”として視聴者を引きつけ、ランキングの動向に一喜一憂する文化が確かに息づいていた。そんな空気の中、あるバンドが放った一曲が、彼らのブレイクのきっかけとなる。

THE YELLOW MONKEY『太陽が燃えている』(作詞・作曲:吉井和哉)――1995年9月30日発売

燃える太陽が示した転換点

『太陽が燃えている』は、THE YELLOW MONKEYにとって8枚目のシングル。すでに独自の世界観を築き、ライブでも熱い支持を得ていた彼らだが、このシングルで初めてランキングTOP10入りを果たし、一躍ブレイクを遂げた。

ファンの間でも今なお“特別な一曲”として語り継がれている理由は、この楽曲が彼らを“時代の表舞台”へ飛び出させた記念碑的存在だからかもしれない。この楽曲でファンになった人も少なくないだろう。

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1997年、THE YELLOW MONKEYのコンサートより。ボーカルの吉井和哉 (C)SANKEI

熱と冷静さが同居するサウンド

曲を聴けばまず飛び込んでくるのは、力強く刻まれるリズムと、鋭さと艶を併せ持つ吉井和哉のボーカルだ。激しさの中にどこか妖艶さを漂わせ、熱量を放ちながらも冷静に聴かせる独特のサウンドが、この楽曲の魅力を決定づけている。バンド全体の演奏も厚みを増し、シンプルな構成ながら高揚感を生み出すアレンジが印象的だ。

バンドの姿勢を映し出す楽曲

THE YELLOW MONKEYは結成当初から、グラムロックやハードロックの影響を自らの血肉にしながら、日本語ロックとしての表現を探求してきた。その歩みの中で『太陽が燃えている』は、バンドの核をより多くの人に示すことになった作品だ。

派手すぎず、媚びることもなく、だが確実にリスナーの心に爪痕を残す――そのバランス感覚こそが、彼らの存在を唯一無二にしていった。

新たなフェーズの幕開け

このシングル以降、THE YELLOW MONKEYは立て続けにシングルを発表し、人気と評価を高めていく。1996年には『JAM』『SPARK』『楽園』、1997年には『LOVE LOVE SHOW』『BURN』など、世代を代表するヒット曲を次々と放つことになるが、その土台を築いたのが『太陽が燃えている』であった。まさに“太陽”というタイトルの通り、バンドの未来を力強く照らす始まりの光だった。

時代の記憶に残る熱

今でもファンにとっては思い出深い楽曲で、ファン投票でも上位にランクインする。30年経った今聴いても色褪せないのは、この楽曲が持つ“根源的な衝動”が普遍だからだ。青春を過ごしたあの頃の空気を思い出す人も、今新たに出会う人も――『太陽が燃えている』は心を燃やし続ける。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。