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25年前、レコード大賞・新人賞を勝ち取った“瑞々しいのに大人な”都会的ソング 3人の10代少女が放った“フレッシュなデビュー曲”

  • 2025.10.11

「25年前、街に流れていた新しい声を覚えてる?」

2000年の初め、カラフルなCMソングや華やかな街頭ビジョンが渋谷や新宿を照らしていた。ポップスもR&Bも混じり合い、音楽が“スタイル”として若者の生活を支配していた時代。その中で、ひときわフレッシュな輝きを放った三人の少女がいた。

EARTH『time after time』(作詞・作曲:T2ya)――2000年2月23日発売

この曲は、江崎グリコ「ムースポッキー」のCMソングとしても大きな注目を浴びた。テレビ画面から流れる軽やかなサウンドと、踊る三人組の姿。あの映像と共に耳に残っている人も少なくないだろう。

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

夢と憧れが形になった瞬間

EARTHは、九州・沖縄地区限定のオーディションから誕生した、東郷祐佳・朝長真弥・瀬戸山清香の3人によるガールズグループ。いずれも4オクターブの声域を誇り、歌とダンスを自在に操る次世代型ユニットとして注目を浴びた。デビュー当時は全員が10代という若さでありながら、夢をそのまま抱えた存在として、同世代の支持を集めた。

T2yaが作詞・作曲を手がけた『time after time』は、R&Bの洗練さとポップの親しみやすさを融合させた1曲。シンプルながらもどこか大人びた雰囲気を漂わせ、3人のフレッシュな声を引き立てていた。

澄んだ歌声に託された未来

この楽曲の魅力は、等身大の歌声に未来を感じさせる透明感にあった。無理に背伸びをすることなく、しかしティーンエイジャーらしさにとどまらない瑞々しさが響く。T2yaの手腕によるメロディは、流行のR&Bテイストを押さえながらも清潔感を大切にしており、彼女たちの若さが逆に楽曲を都会的に見せていた。

耳に残るサビは、軽やかな風のように一瞬で心に触れて、聴くたびにあの時代の街の匂いや景色を思い出させる。制服姿で笑顔を見せた彼女たちと、CMの映像がセットになり、記憶の中で再生される人も多いはずだ。

『time after time』の持つ都会的でありながら爽やかなサウンドは、R&Bとポップスが入り混じっていた当時の空気を象徴している。ムースポッキーという時代を彩ったお菓子のCMに結びついたことで、そのイメージはさらに強固になった。

儚さもまた魅力だった

EARTHは大きなセールス記録を残すには至らなかったが、その年の『第42回日本レコード大賞 新人賞』受賞などデビュー曲が放った輝きは時間が経っても消えない。当時を知る人々にとって、『time after time』は「2000年の空気」を閉じ込めた宝石のような存在なのだ。

街の雑踏の中で、ふと耳にしたときに蘇る声。短くても確かに残した軌跡。あの三人の笑顔とともに、この曲は今も心の奥に静かに灯り続けている。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。