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20年前、歴代最高位記録を更新した“荘厳だけど疾走感ある”メラメラソング アニソン新境地を切り拓いた“燃えるバラード”

  • 2025.10.11

「20年前の秋、あなたはどんな音楽を聴いていただろう?」

2005年、深まる夜風に混じって、ひときわ強く響いていたのは、アニメと音楽の垣根を揺るがしたあの声だった。

水樹奈々『ETERNAL BLAZE』(作詞:水樹奈々・作曲:上松範康)――2005年10月19日発売

テレビアニメ『魔法少女リリカルなのはA’s』のオープニングテーマとして届けられたこの楽曲は、彼女のキャリアを決定づける一曲となった。

革命の幕開けを告げた歌声

水樹奈々にとって12枚目のシングルとなる『ETERNAL BLAZE』は、初めてシングル総合ランキングで2位を記録。声優としてだけでなく、「歌手・水樹奈々」が社会に広く認知されるきっかけとなった。

当時としては、声優が音楽ランキングでここまで上位に食い込むこと自体が歴史的だった。これまでの声優歌手のイメージを塗り替え、「声優が本格的にJ-POPのフィールドで戦える」ことを証明した瞬間だったのだ。

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水樹奈々-2006年撮影 (C)SANKEI

炎のように燃え立つサウンド

この曲の魅力を形づくるのは、上松範康が手がけたスケールの大きなメロディとアレンジだ。シンフォニックなストリングス、疾走感のあるギターサウンド、そしてドラマティックに盛り上がる展開。

その中で水樹の歌声は、ただのアニメ主題歌の枠を飛び越え、まるでロックバンドのボーカルのように迫力を持って響いた。様々な音楽をバックボーンに持つ彼女の声量と表現力が、楽曲の壮大さと見事に重なり合ったのだ。

新たな時代を照らした一曲

『ETERNAL BLAZE』は、水樹自身がライブで歌い続ける代表曲となり、ファンにとっての“絆の証”でもある。スタジアムに広がるペンライトの光とともに響くその光景は、単なるアニメソングの域を超え、観客にとって人生の象徴的な瞬間を刻んできた。

また、このシングルが声優としての歴代最高位記録を更新したことは、音楽業界全体にとっても大きな意味を持った。アニメとJ-POPが交わることで市場が拡大し、その後の「アニソンブーム」へと繋がっていく道を切り開いたと言ってもいいかもしれない。

焦げつくように残る余韻

2005年の街に鳴り響いた『ETERNAL BLAZE』は、ただのタイアップソングではなかった。水樹奈々が声優と歌手、その二つの道を同時に切り開いた象徴的な楽曲として、今も多くの人の胸に燃え続けている。

あの頃、夜空を見上げながら聴いた人も、ライブ会場で拳を突き上げた人も、20年経った今なおその記憶を鮮やかに思い出すだろう。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。