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25年前、40万枚以上売り上げた“眩しいけど切ない”非日常ソング グループ解散前にリリースされた“未来を照らすソロナンバー”

  • 2025.10.12

「25年前の冬、あなたはどんな音楽に心を動かされていただろう?」

世紀の変わり目を目前にした2000年。街のあちこちからは新しい時代の足音が聞こえてきて、CDショップの新譜コーナーにはカラフルなジャケットがずらりと並んでいた。夜の繁華街を歩けば、流行のファッションと同じくらい、音楽が人々の会話を彩っていた。そんな熱気のただ中で、ひとりの歌姫がグループを飛び出して届けたソロ曲が、多くの人の心を明るく照らした。

hiro『Bright Daylight』(作詞・作曲:伊秩弘将)――2000年2月16日発売

解き放たれたソロの輝き

『Bright Daylight』は、SPEEDのhiroがリリースしたソロ2枚目のシングルだった。当時、SPEEDは国民的な人気を誇っていたが、グループとしての活動は終幕に向かっていた。解散発表の直前に届けられたこの曲は「ソロとしての彼女の第一歩を刻む、大切な1枚」となった。

『Bright Daylight』の最大の魅力は、開放感あふれるメロディと、透明感に満ちた歌声だ。イントロから明るく突き抜けるサウンドが広がり、耳にした瞬間に心が弾む。軽快なリズムに乗せて響くhiroの声は、グループ時代よりもさらに伸びやかで、自分のスタイルを確立しようとする強い意志を感じさせる。

資生堂「ティセラ ダンス ダンス ダンス」のCMソングとしても親しまれ、街角やテレビから頻繁に流れてきた。キラキラとした映像とともに届いたこの曲は、日常の中に小さな“非日常”を差し込むような存在として記憶に刻まれている人も多いだろう。

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映画『アンドロメディア』の記念会見に登場した島袋寛子(hiro)(C)SANKEI

セールスが物語る熱気

シングルは累計で40万枚以上を売り上げ、ソロ活動としては異例のヒットを記録した。当時の音楽シーンは新世代のアーティストが次々と台頭していたが、hiroはグループ時代の人気に甘んじることなく、自らの歌声でリスナーを引きつけていた。その姿は、「ひとりのアーティスト」として成長していく決意の証でもあった。

また、この作品はSPEED解散前にリリースされた最後のソロシングルという位置づけでもあり、ファンにとっては特別な意味を持つ。グループの活動に終止符を打つ直前に放たれたからこそ、眩しい光の中に切なさを感じた人も少なくなかったはずだ。

2000年を照らした青春の一曲

『Bright Daylight』が響いていた2000年は、音楽の聴き方が次の時代へと移ろっていく過渡期だった。そんな変化の最中でも、この曲は多くの若者に「今を楽しむエネルギー」を与えてくれた。

hiroの歌声は、仲間と過ごす放課後の夕暮れや、夜行バスで迎える朝の光景といった、当時の何気ない記憶と重なりながら心に残る。眩しい光に導かれるように歩き出した彼女の姿は、まさにタイトルの通り“Daylight”そのものだった。

そして25年経った今でも、あの頃の街のきらめきとともに思い出される『Bright Daylight』は、青春の光をそのまま封じ込めた一曲として輝き続けている。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。