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意外と読めない?【漢字クイズ】「狡猾」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.9.26

漢字には必ず、部首というものが存在します。

例えば「木偏(きへん)」や「ウ冠(うかんむり)」など、漢字を字形上から分類したとき、その構成の基本となる字形のことです。

今回は、動物に関係する漢字に用いられる「獣偏(けものへん)」を使った、「狡猾」という漢字をご紹介します。なかなか見慣れない漢字ですが、正しく読むことができますか?

問題

「狡猾」はなんと読む?
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人間の手をすり抜けていく動物

「狡猾」の正しい読み方は「こうかつ」で、「悪賢くてずるいこと」という意味があります。

「狡」と「猾」は、どちらも動物の動きを元にして作られた漢字です。

「狡」は捕まえようとする人間の手をすり抜ける動物の様子、「猾」は機敏に動く動物の様子を表していると言われています。

捕まえようとする人間から上手に逃げていく姿が、「ずる賢く人をだましている」と捉えられるようになり、それが「悪賢さ」を表す「狡猾」につながったという説もあります。

漢字の世界には、同じ意味を表す言葉がたくさんある

「狡」や「猾」と似た意味を持つ漢字として「獪」というものがあります。

「狡猾」と同じように、「狡獪(こうかい)」という熟語は「悪賢いこと」という意味を表します。 また、「年をとること」を表す「老」という漢字と合わせることで、「経験を積んでいて、悪賢いこと」という意味を持つ「老獪」という熟語も作り出すことができます。

同じ意味を表す言葉がいくつもあるというのは、漢字の面白いところですよね。ぜひいろいろな言葉に触れて、語彙を増やしてみてください。


参考文献: 明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!