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管理栄養士「なるべく避けて」 『味噌汁』を作り置きするときに気をつけたい"3つのポイント"とは?

  • 2025.9.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

和食の定番「味噌汁」は、健康にも良く毎日の食卓に欠かせませんよね。忙しいときは便利な「作り置き」にもチャレンジしたくなりますが、実は管理栄養士が「なるべく避けてほしい」と言うポイントもあるんです。せっかくの栄養や風味を損なわずに、安心しておいしい味噌汁を楽しみたい方必見!味噌汁の作り置きにまつわる注意点やコツを、3つのポイントに絞ってわかりやすくお届けします。

知っておきたい味噌汁作り置きの落とし穴とその原因とは?

味噌汁はしっかり加熱しているので「作り置きしても大丈夫」と思われがちですが、注意しないといくつか問題が起こりやすくなります。まず1つ目は「味噌の風味の劣化」。味噌の風味は、実はとても繊細なもので、加熱するとどんどん風味が失われてしまいます。また、時間が経つことでも風味が変わってしまうことがあります。具材やだしについても、加熱後時間がたつと風味が劣化してしまうことがあります。

2つ目は、「具材選びの問題」です。作り置きに適さない具材を入れると、味や食感が損なわれやすく、食感が悪くなることも。例えば、じゃがいもや豆腐などは変色や食感の変化が出やすく、リスクが高めです。

さらに3つ目は、「食中毒リスク」。保存方法が適切でないと、「細菌の増殖による食中毒リスク」も懸念されます。常温に長く置いてしまうと、見た目や匂いに変化がなくても危険な場合があります。保存するときは粗熱をとってから速やかに冷蔵庫に入れることが大切です。

このように、一見手軽にできそうな作り置きですが、味や安全面での注意も不可欠。だからこそ、どういう点に気をつければ失敗を防げるのかが、味噌汁の作り置きに挑戦するうえでの肝心要となります。

美味しさと安全を守る!味噌汁作り置きで押さえたい3つの重要ポイント

では、具体的にはどんなことに気をつければよいのでしょうか?管理栄養士がアドバイスする作り置きをなるべく避けたほうが良い理由と、その代わりに気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 味噌は後入れが理想!調理後に味噌を溶かす
    味噌は加熱しすぎると風味が飛び、味が落ちやすいため、だしと具材を煮てから、食べる直前に味噌を溶かすのが最もおすすめ。作り置きには、味噌を入れずに保存して食べる直前に味噌を加えると風味がしっかり残ります。

  2. 保存期間は基本的に冷蔵で1~2日以内
    作り置きの場合でも、味噌汁の保存は冷蔵でせいぜい2日まで。長時間の保存は雑菌の増殖リスクが高まり、食中毒の原因になりかねません。冷凍も可能ですが、具材や味噌の風味が変わることが多いのでおすすめは控えめです。

  3. 具材選びに注意!変色や風味変化しにくいものを選ぶ
    豆腐やわかめなどの変色しやすい具材は作り置き向きではありません。代わりに大根や人参、油揚げなど、保存に強い具材を使うと良いでしょう。

これらのポイントを守れば、味や安全性を保ちながら味噌汁の作り置きを楽しめます。まとめて作った味噌汁を常温に放置したり、長期間保存してしまうと風味が落ちるだけでなく健康にも悪影響となるため、ここは必ず守ってほしいところです。

日々の食卓で活かせる!味噌汁の作り置きを上手に活用するコツと工夫

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

味噌汁の作り置きが難しいとはいえ、忙しい毎日の中で上手に活用したいのも本音ですよね。そんなときは「だし汁の作り置き」をしておくのがとっても便利。だしをまとめて作って冷凍で保存しておき、毎回食べる直前に具材を煮て味噌を溶かす方法なら、風味と安全性を損なわず簡単に調理できます。

さらに、具材は小分けにして冷凍保存しておけば、必要な分だけすぐに取り出せて時短に。たとえば、カットした大根や人参をジップ袋に入れて冷凍しておけば、具材が新鮮なまま使えて便利です。

このように工夫すれば、「作り置き味噌汁」も安心して楽しめ、安心して楽しめ、毎日の食卓をしっかり支えてくれます。ぜひ味噌汁の風味を大切にしながら、健康的で快適な食生活に役立ててくださいね。

味噌汁の作り置きは“味噌後入れ・短期保存・具材選び”が肝心!

味噌汁の作り置きは、実はちょっとしたコツが必要です。味噌の風味を損なわないためには、最後に味噌を溶かすのがポイントです。保存は冷蔵で1~2日以内にとどめること、具材は風味や食感が変わりにくいものを選ぶことが重要です。また、だし汁や具材を別々に作り置きする工夫も、食事のおいしさと安全を保つ秘訣です。これらを意識することで、忙しい毎日でもおいしい味噌汁を気軽に楽しめます。

ぜひ今回のポイントを参考にして、体にやさしい味噌汁作り置きを賢く活用してください。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。