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ヴェネチア国際映画祭で初出し! ジュリア・ロバーツが纏う、新生ヴェルサーチェ

  • 2025.9.1

先月開幕した第82回ヴェネチア国際映画祭では、多くの期待作が初上映されているが、ルカ・グァダニーノ監督の新作『After the Hunt(原題)』ほど話題性がある作品はない。ジュリア・ロバーツアンドリュー・ガーフィールドアイオウ・エディバリークロエ・セヴィニーなどが出演する本作は、おそらく今回の映画祭で1位、2位を争う豪華なアンサンブルキャストを誇っている。

そんな話題作の公式フォトコールで、ジュリア・ロバーツはさらに世間の関心を引いた。この日、彼女はヴェルサーチェVERSACE)の洗練されたパンツスタイルで登場。そしてそれは、3月にメゾンの新クリエイティブ・ディレクターに任命されたダリオ・ヴィターレによる、初のカスタムデザインだった。

"After The Hunt" Photocall - The 82nd Venice International Film Festival

ロバーツが披露したテーラードルックは、1990年代のミニマルスタイルを踏襲。ブルーウールのシングルブレストブレザーとストライプのシャツを、濃いブルーのストレートレッグデニムに合わせ、ヴェルサーチェが得意とする大胆なプリントや鮮やかな色使いとは一線を画す、時代を超越したシンプルなスタイルだ。ゴールドのバックルをあしらったベルト、レザーの編み上げスリングバックシューズ、そしてロバーツのイニシャルが入ったレザーの「メドューサ」バッグといったアクセサリー類が、コーデにアクセントを効かせていた。

"After The Hunt" Red Carpet - The 82nd Venice International Film Festival

その晩行われた華やかなプレミアでも、ロバーツはヴィターレがデザインしたドレスを着用。黒い絹糸で刺繍された「ダミエ」モチーフが特徴的なネイビーのクレープデシン製のカスタムガウンは、アトリエ ヴェルサーチェATELIER VERSACE)の職人が手作業で完成させた1着で、製作に300時間以上を要したという。

意外にも控えめな2着のルックは、ヴェルサーチェがマキシマリズムよりもタイムレスなグラマーに重きを置いた、新たな時代に突入したことを感じさせる。それをハリウッド随一のスター、ジュリア・ロバーツに纏ってもらうとは、なんともインパクトのある新章の幕開けだ。

Text: Christian Allaire Adaptation: Anzu Kawano

From VOGUE.COM

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