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「え、ちょっと待って」「最後まで観れないかも」初回放送から“炸裂した過激さ”に騒然…だけど「やっぱり最高」称賛相次ぐ名ドラマ

  • 2025.10.24

予想外の展開、心揺さぶる人間ドラマ、そして社会への鋭い眼差し。観る者の固定概念を打ち破り、深い衝撃を与えてきた名作ドラマは数知れません。本記事では、放送から時を経てもなお語り継がれ、視聴者に強烈なインパクトを残した珠玉の5作品を厳選。今回、第1弾としてご紹介するのは、ドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画『タイトル、拒絶』公開記念舞台あいさつに参加した恒松祐里(C)SANKEI

作品名(放送局):ドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』(テレビ東京系)
放送期間:2018年7月23日〜9月24日
出演者:伊野尾慧、戸塚祥太、恒松祐里、大後寿々花、桜井聖 ほか

地球にやってきた二人の兄弟・冬ノ介と夏太郎。彼らの正体は、地球調査のために派遣された異星人。ミッションは「人類が移住可能かどうかを見極めること」。冬ノ介は大学生として東京で生活し、人間社会に溶け込もうとするが、恋愛や友情、家族愛といった人間的な感情に次第に心を揺らされていく。一方の兄・夏太郎は地球での“生存術”を身につけながらも、やがて地球という惑星の“矛盾”に気づいていく。SFの要素と人間ドラマが絶妙に融合し、観る人の心に静かに問いを投げかけます。

初回の過激さに視聴者「最後まで観れないかも」

SFと人間ドラマの見事な融合を魅せた本作ですが、放送当初は「え、ちょっと待って」「初回から過激すぎ」「最後まで観れないかも」とSNSを賑わせました。異星人が“人間社会を観察する”という視点から描かれる東京の風景は、どこか風刺的で、私たちが慣れすぎている日常を異なる角度から照らしていました。大学生活の軽妙さや、恋愛シーンの温度感の中に潜む“地球の不思議さ”。それを淡々と見つめる演出が視聴者にじわりとした衝撃を与え、「笑えるのにゾッとする」「ちょっと不安になるほどリアル」「やっぱり最高」といった感想が多く寄せられました。

また、深夜ドラマらしい挑戦的なトーンも高評価。映像の色彩設計や音楽演出がアート的で、まるで映画のような完成度。一方で、兄弟の何気ないやり取りには温かさがあり、「人間じゃない二人のほうが人間らしい」と感じさせる脚本構成が秀逸でした。“過激さ”の裏に隠されたメッセージ性が、多くのファンの心に残った理由です。

恒松祐里が魅せた“圧巻の快演”

大きな話題となった今作。出演者の名演技がより深みを与えています。冬ノ介の周囲で物語の中でも重要な人物でもある「はるる」を演じたのが恒松祐里さん。明るく見えて実は繊細、無邪気な笑顔の奥に複雑な感情を抱く少女を、リアルな息づかいで演じました。SNSでも「彼女が出ると空気がやわらぐ」「一番現実を感じたキャラクター」との声が上がっています。

特に、冬ノ介との何気ない会話シーンでは、台詞のない瞬間の表情や間の取り方に、彼女の演技力が光りました。“地球人の普通”を象徴する役として、観る側の感情を投影させる存在だったはるる。恒松さんの柔らかい演技があることで、異星人たちの存在が一層リアルに感じられたのです。その自然体の芝居は、奇抜な設定を現実へと引き戻し、視聴者に「この世界は本当にあるのかもしれない」と錯覚させるほど。小さな仕草のひとつひとつが、“人間らしさ”そのものを映していました。

『トーキョーエイリアンブラザーズ』は、挑戦的でありながら温かい、異色のヒューマンドラマです。異星人という視点で“人間社会の奇妙さ”を映し出しながら、最終的には「人を理解したい」という普遍的なテーマへと帰結していく。静かなユーモアと詩的な映像表現、そして恒松祐里さんをはじめとするキャスト陣の丁寧な演技が、その世界を確かなものにしました。――地球で生きる私たちに、「あなたはどんな星から来たの?」と問いかけるような、不思議な余韻を残す作品です。ぜひご覧ください!!


※ 記事は執筆時点の情報です