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「月1,000円以上の負担増」→9月から電気ガス代“全社値上がり”に波紋「給料は上がらないのに…」「家計は火の車」

  • 2025.9.5
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

9月から始まった電気・ガス代の値上げ。SNS上には「給料は上がらないのに…」「家計は火の車」といった切実な声も寄せられ、光熱費の負担感は多くの家庭にとって現実的な悩みとなっています。背景には、政府が実施していた光熱費補助の縮小・終了があり、固定支出の増加は避けられない状況です。こうした中で、少しでも出費を抑えたい家庭に向けて、ファイナンシャルプランナー(FP)に負担増の実態と具体的な対策を伺いました。

家計にじわじわ効く“光熱費アップ” 平均的な家庭への影響とは?

今回の値上げによって、平均的な家庭では電気代が前月より月26〜168円程度、ガス代も月17〜25円ほど増える見込みです。一見すると小幅な上昇に思えますが、電気使用量が多い家庭では月1,000円以上の負担増となるケースもあるとのこと。

今回の値上げの背景には、7〜9月限定で行われていた猛暑対策の補助縮小があります。

電気は1kWhあたり2〜2.4円、ガスは1㎥あたり8〜10円の補助が削減されました。燃料価格自体は下落傾向にあるにもかかわらず、補助金が減ったことで光熱費が上昇しているのです。さらに、10月以降は補助が完全に終了する予定で、さらに家計への影響が拡大する可能性があります。

FPは「補助金の終了を一時的な負担ではなく、中長期的なコスト上昇として受け止めなければいけない」と指摘します。

今日からできる!光熱費を減らす“ちょっとした工夫”

日々の生活の中で取り入れやすい工夫だけでも、積み重なれば大きな節約につながります。電気・ガス・水道はどの家庭でも必ずかかる費用なので、小さな取り組みでも積み重ねれば、年間では大きな節約につながります。たとえば、電気代は、使わない家電の電源をこまめに切ることが基本です。

<電気代の節約>
使わない家電の電源はこまめにオフ
・LED照明への切り替え
・エアコンはフィルター掃除と温度調整(夏は高め、冬は低め設定)
・冷蔵庫に物を詰め込みすぎない
<ガス代の節約>
・お風呂は沸かしたらすぐ入浴、追い焚きは控える
・電子レンジや電気ケトルで調理のガス使用を減らす
<水道代の節約>
・洗い物で水を流しっぱなしにしない
・洗濯はまとめて行う
・お湯の使いすぎに注意

FPは「節約は我慢ではなく、ちょっとした工夫の積み重ね」「できることから取り入れていけば、家計の安心につながります」とアドバイスしています。

将来に備える節約術 省エネ家電やプラン見直しで賢く対策

光熱費の値上がりに備えるには、短期的な節約に加えて中長期的な視点が欠かせません。

1.現状把握

過去の請求書を見直し、使用量や支出の傾向を整理。無駄の発見が第一歩。
確認作業は少し面倒かもしれませんが、どこに無駄が潜んでいるかが見えてきます。

2.省エネ家電・住宅対策

高効率家電への買い替えや、二重サッシや断熱カーテンの導入も検討しましょう。
初期費用はかかるものの、長期的な固定費削減に有効です。購入時には、耐用年数やメンテナンスコストも含めて、総合的に試算すると安心です。

3.料金プラン・供給会社の見直し

電気・ガス会社のプラン変更やセット割の利用も、光熱費の値上がりに対する効果的な手段です。生活スタイルに合った時間帯別料金を選ぶことで、無理なく支出を抑制することができます。

「節約と投資の両立」中長期的な家計管理がカギ

電気・ガス代の値上げは、一見小幅でも家庭によっては月1,000円以上の負担増につながります。

補助金終了で今後も上昇が予想されるなか、日常の小さな工夫と中長期の備えが欠かせません。

無理のない節約や料金プランの見直し、省エネ投資を組み合わせれば、家計の安心につながります。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。1,000件以上の金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。金融、経済、不動産、保険、相続分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


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