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「代役だったの?」「今知った」“まさかの事実”に騒然…「100年後も残る名作」総製作費50億&8年の歳月を経て完成した名映画

  • 2025.10.6

映画やドラマの中には、キャスティングの交代が思わぬ名演を生み出す作品があります。今回は、その中から「代役が快演で魅せた映画作品」を5つセレクトしました。本記事ではその第2弾として、映画『かぐや姫の物語』(東宝)をご紹介します。主要キャストの急逝により一部セリフが未収録となるも、代役の見事な吹き替えで感動を呼んだ本作の魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『かぐや姫の物語』(東宝)
  • 公開日:2013年11月23日
  • 出演: 声:朝倉あき(かぐや姫 役)

昔、竹を取って暮らす翁(地井武男 / 三宅裕司)と媼(宮本信子)がいました。ある日、竹林の中でひときわ光り輝く竹を見つけた翁が切ってみると、その中から小さな女の子が現れます。二人はその子を「姫」と呼び、大切に育てることにしました。その後、姫(朝倉あき)はわずか数か月で妙齢の娘へと成長。その美しさは瞬く間に世に広まります。

数多 の求婚者が押し寄せるものの、姫は誰一人受け入れず、難題を課しては退けていました。そんな中、幼い頃に心を通わせた里山の幼なじみ・捨丸(高良健吾)と再会し、二人は束の間の幸せを分かち合います。

しかしその幸せも長くは続きません…。姫は、やがて月へと帰らねばならない運命を背負っていたのです――。

8年の歳月をかけて甦った古典の名作 ─ 世界を魅了したジブリ映画

『かぐや姫の物語』は、日本最古の物語とされる「竹取物語」をもとに、故・高畑勲さんが監督・脚本を手がけた長編アニメーションです。製作には8年の歳月総製作費50億円が投じられ、従来のアニメにはなかった手描きの質感を活かした水彩画風の映像美が大きな話題を呼びました。

本作では、先に声を収録してから作画を行う「プレスコ方式」が採用され、より自然で生き生きとした仕上がりとなっています。かぐや姫の声を朝倉あきさん、幼なじみの捨丸を高良健吾さん、媼を宮本信子さんが担当するなど、多彩なキャストが集結。

音楽は久石譲さんが手がけ、『わらべ唄』や『天女の歌』には高畑監督自身が作詞として携わっています。

東京交響楽団の演奏と主題歌『いのちの記憶』を歌う二階堂和美さんの歌声が物語を優しく包み込み、観客を魅了しました。

14年ぶりの新作となった本作は、古典に新たな息吹を吹き込んだ意欲作として高い評価を受け、国内外で数々の賞に輝きます。ロサンゼルス映画批評家協会賞ボストン映画批評家協会賞ではアニメーション映画賞を受賞。ロサンゼルスでの受賞は『千と千尋の神隠し』以来13年ぶり、ボストンでは前年の『風立ちぬ』に続く快挙でした。また、第87回アカデミー賞では長編アニメーション賞にノミネートされ、世界的にも大きな注目を集めました。

「違和感ゼロ」─ 翁役を支えた代役の快演と感動秘話

翁役を務めた地井武男さんは、2012年6月に逝去されました。『かぐや姫の物語』は、作画に入る前に声を収録するプレスコ方式を採用していたため、生前に多くのセリフを収録していましたが、映画の完成を待たずに亡くなられたことで、一部の台詞は収録できないままとなってしまいました。そこで代役として声を託されたのが三宅裕司さんです。高畑勲監督からの依頼を受け、翁のセリフを補う形で参加することになりました。

三宅さんは当初、自身の名前を出さずに作品を支えたいと望んでいましたが、スタジオジブリの意向により、エンドロールに「特別出演」とクレジットされました。その演技は高畑監督から「誰が聞いても違和感がない」と絶賛され、一発OKが続くほど。観客の多くが気づかないほど自然に物語に溶け込み、翁に生命を吹き込みました。

SNSでも、この代役の秘話に胸を打たれた人が少なくありません。「泣ける…」といった声や、「本当に有難い」との感謝の言葉。「代役だったの?」「全然気づかなかった」「今知った」など驚きの声もみられ、「素晴らしい代役」との称賛も寄せられました。二人の声が重なって生まれた翁の存在が、多くの観客に深い感動を残したことが伝わってきます。

さらに、唯一無二の作画に魅了された人や、「ジブリ屈指の傑作」「最高傑作」と語る人も少なくありません。ほかにも「類いまれなる傑作」「100年後も残る名作」といった評価も寄せられています。

代役によって翁に生命が吹き込まれた本作は、これからも「代役が快演で魅せた映画作品」として語り継がれていくことでしょう。


※記事は執筆時点の情報です