1. トップ
  2. 「NHKが本気出してきた」「攻めすぎで凄い…」“挑戦的な脚本”に騒然…「最高クラスの傑作」“目を見張る完成度”で魅了した名ドラマ

「NHKが本気出してきた」「攻めすぎで凄い…」“挑戦的な脚本”に騒然…「最高クラスの傑作」“目を見張る完成度”で魅了した名ドラマ

  • 2025.9.18

ドラマや映画の中には、思いがけない展開で強い印象を残す作品があります。今回は、そんな中から"衝撃を受ける名ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第2弾として、ドラマ『大奥』(NHK総合)をご紹介します。江戸の世を揺るがせた『赤面疱瘡』により、男女の役割が逆転した世界…。大奥に集められた美しい男たちと、女将軍が織りなす愛憎劇とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
新TV-CM発表会に出席した堀田真由(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『大奥』(NHK総合)
  • 放送期間:2023年1月10日~3月14日
  • 出演: 福士蒼汰(万里小路有功 役)

江戸幕府三代将軍・徳川家光の時代、日本全土に「赤面疱瘡」と呼ばれる奇妙な疫病が広がりました。この病は若い男性だけに感染し、わずか数日で命を奪ったため、男性の人口が女性の四分の一にまで激減。社会の構造は大きく変わり、男性は貴重な存在として“種馬”のように扱われ、女性たちが労働や家業の担い手となりました。

江戸城では、赤面疱瘡で亡くなった家光の身代わりとして、家光の娘・千恵(堀田真由)が将軍に擁立されることになります。公家出身の僧・万里小路有功(福士蒼汰)は春日局(斉藤由貴)によって還俗を命じられ、大奥へ入ることに。心ならずも将軍の役割を担うことになった千恵と、彼女を支える有功の関係は、やがて深い愛情へと変化しますが、二人は周囲の陰謀や掟に翻弄されていきます――。

その後、時代は進み、五代将軍・徳川綱吉(仲里依紗)の治世となります。享楽的な綱吉と、権力を求める右衛門佐(山本耕史)が対立し、大奥は一層の権謀と欲望の渦に巻き込まれていきます。

さらに物語は八代将軍・徳川吉宗(冨永愛)の時代へ。旗本の子・水野祐之進(中島裕翔)は家族のため大奥に入ることを決意します。その大奥には、将軍の最初の相手となった者は“ご内証の方”として打ち首にされるという、容赦ない掟が待ち受けていました――。

NHK版『大奥』が描く男女逆転の歴史絵巻

『大奥』は、よしながふみさんの人気コミックを原作に、NHKの「ドラマ10」枠で放送されました。

原作は2004年から2021年まで「MELODY」で連載された全19巻にわたる長編作品です。海外でも翻訳され、フェミニズムやジェンダーといったテーマで国際的に高い評価を集めています。

2010年には同原作をもとにした映画が公開され、柴咲コウさんが徳川吉宗役、二宮和也さんが水野祐之進役を演じ、興行収入23億円を記録するヒット作となりました。

その後、2012年のTBSドラマ『大奥〜誕生[有功・家光篇]』では堺雅人さんが万里小路有功を、多部未華子さんが徳川家光を熱演。また、同年、堺雅人さんが右衛門佐を、菅野美穂さんが将軍綱吉を演じた、映画『大奥〜永遠[右衛門佐・綱吉篇]』も公開されています。

今回のNHK版ドラマでは、連続テレビ小説『ごちそうさん』や放送中の大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』などで知られる森下佳子さんが脚本を担当し、家光編から幕末の大政奉還までを、初めて映像化。

キャストには、中島裕翔さん、冨永愛さん、福士蒼汰さん、堀田真由さん、仲里依紗さん、山本耕史さんなど、豪華な俳優陣が集結しています。

主題歌『蒲公英』幾田りらさんが歌い、音楽はKOHTA YAMAMOTOさんが担当するなど、見どころ満載の作品となっています。

なお、NHK版『大奥』は、続編としてSeason2も制作されており、吉宗の遺志を継ぐ若き医師たちによる赤面疱瘡撲滅の物語から、幕末の大政奉還や江戸城の無血開城が描かれています。

『大奥』過激シーンの舞台裏

NHK版『大奥』は、男女逆転という斬新な設定に加え、大奥という閉ざされた空間での性愛を赤裸々に描いた点でも、視聴者に強い衝撃を与えました。

SNSでは「攻めすぎで凄い…」「ここまでするなんて…」「NHKが本気出してきた」と驚きの声があがり、「時代が変わったなぁ」という感想も聞かれ、NHKが新たな挑戦に踏み切ったことを印象づける反応が相次ぎました。

こうした繊細な場面の撮影を安全に行うために現場に加わったのが、日本初のインティマシー・コーディネーター、浅田智穂さんです。インティマシー・コーディネーターとは、性的描写を伴う場面で、俳優が精神的・身体的に安心して演じられるよう、監督と俳優の間に立ってサポートを行う専門職です。事前に台本からインティマシーシーンを抜き出し、監督の意図を詳しくヒアリング。俳優とその内容を確認し、同意を得るというプロセスを重視しています。

このようにして、俳優の心身の尊厳を守りつつ、撮影が行われました。

その結果、『大奥』は挑戦的な表現と安全な撮影環境の両立を実現し、「このドラマを託せるのはNHKだけ」「本気の実写化を堪能した「最高クラスの傑作」と評されるほど、高い評価を得ました。

原作ファンをもうならせたNHK版『大奥』の魅力

話題のシーンが多かった本作の中でも、特に注目を集めたのは、徳川家光を演じた堀田真由さんの快演です。

堀田さんは、生い立ちや過去のトラウマによる暴力性と、それと相反する可憐さを見事に表現し、視聴者を惹きつけました。複雑な役どころに挑む姿には「堀田さんで本当によかった」といった声が寄せられ、「演技の幅がすごい」「凛とした迫力とかわいらしさが共存してる」「大奥で一目惚れした」と絶賛されました。

そのほかのキャスト陣の熱演や脚本についても、「度肝を抜かれた」「先入観を叩きのめす名作ドラマ」「原作の本意を捉えた傑作」といった称賛の声が後を絶ちません。

多彩な才能が結集したこの作品は、「衝撃を受けた名ドラマ」として、これからも視聴者の心をとらえ続けることでしょう。


※記事は執筆時点の情報です