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「ここまでやって大丈夫?」「ちょっとやりすぎ…」“攻めた脚本”に物議醸すも…「圧巻の一言」“衝撃の生々しさ”で魅せた至高ドラマ

  • 2025.9.12

ドラマや映画の中には、現実に起こった事件と結びつき、大きな波紋を呼んだ作品があります。今回は、そんな中から"衝撃的な事件に関係している作品"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、ドラマ『呪怨:呪いの家』(Netflix)をご紹介します。実際に起きた凶悪事件をモチーフに、家庭の崩壊や人間の業を描き出した6話完結のホラー。その“呪いの家”に隠された恐ろしい真実とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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「家電と食のサブスクサービス発表会」に出席した黒島結菜(C)SANKEI
  • 作品名(配信):ドラマ『呪怨:呪いの家』(Netflix)
  • 配信日:2020年7月3日
  • 出演: 荒川良々(小田島泰男 役)

1988年、心霊研究家として活躍する小田島(荒川良々)は、オカルト番組で共演した新人タレントのはるか(黒島結菜)が語る不思議な体験に、ただならぬものを感じます。彼女の話をきっかけに、小田島は「呪いの家」と呼ばれる不気味な空き家の存在に引き寄せられていきます。

時を同じくして、その家に足を踏み入れてしまった一人の少女がいました。転校してきたばかりの女子高生・聖美(里々佳)です。クラスメイトに誘われ、ほんの肝試しのつもりで訪れた“猫屋敷”と呼ばれる空き家。しかし、そこで彼女を待ち受けていたのは、あまりにも残酷な運命でした。
同級生の雄大(長村航希)たちに押さえつけられ、凄惨な暴行を受けてしまうのです。この日、彼女の心に深く刻み込まれた憎しみは、やがて、彼女自身の人生を蝕んでいくことになります。

さらに物語は、ソーシャルワーカーの有安(倉科カナ)の登場で、新たな局面を迎えます。虐待されている子どもを救いたい一心で奔走する彼女もまた、まるで見えない糸に導かれるかのように、あの"呪いの家"へとたどり着きます。

心霊研究家、タレント、過去に深い傷を負った女性、そしてソーシャルワーカー。まったく別の人生を歩んでいたはずの彼らの運命が、ついにひとつに交差するのでした――。

「世界を震撼させたJホラー」が挑んだ新境地

世界的に知られるJホラーの代表作『呪怨』。その恐怖を新たな視点から描いたのが、Netflixオリジナルシリーズ『呪怨:呪いの家』です。

全6話からなる本作は、1988年から1997年までの日本を舞台に、家庭崩壊やネグレクト、暴力などの社会問題に根差した恐怖を描いています。

これまでシリーズの象徴であった伽椰子俊雄は登場せず、物語の焦点は呪われた「家」そのもの。その家に足を踏み入れた人々の怨念や欲望が“負の連鎖”を生み出し、次々と悲劇を引き起こしていきます。

監督は『きみの鳥はうたえる』の三宅唱さん。脚本は高橋洋さんが手がけ、シリーズを支えてきた一瀬隆重さんは企画・プロデュースを担当しました。キャストには荒川良々さん、黒島結菜さん、倉科カナさんら実力派が名を連ねています。

『呪怨:呪いの家』は、心霊譚という枠を超え、「人間が生み出す恐怖」に深く迫った意欲作です。

実際の凶悪事件をモチーフに描いたホラーに物議醸すも…「圧巻の一言」

『呪怨:呪いの家』が描くのは、幽霊そのものの恐怖よりも、人間社会が生み出す怨念や業です。物語全体を通して、本来は安らぎの場であるはずの家庭が、愛情の欠如や暴力によって崩壊し、呪いの温床へと変わっていく様子が描かれています。

舞台となった80年代後半から90年代は、女性の社会進出やバブル経済を背景に家庭のあり方が大きく変化し、子どもたちが孤独やネグレクトに苦しむケースが増加しました。こうした社会の歪みは家庭内暴力などの問題として現れ、作中では「家」そのものが怨念を溜め込む場所として描かれています。

さらに本作は、実際に日本で起きた、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」「東電OL殺人事件」「名古屋妊婦切り裂き殺人事件」といった凶悪事件をモチーフにすることで、視聴者に「恐怖はフィクションの中だけではない」という事実を突きつけます。呪いを生み出すのは超自然的な存在ではなく、人間の嫉妬や無関心、そして残酷さなのだと――。

攻めた脚本ゆえに、「かなり不快」「ちょっとやりすぎ…」といった声や、「ここまでやって大丈夫?」と倫理的な懸念を示す声など物議を醸す事態に。

一方で、本作の挑戦を高く評価する声も数多く寄せられています。SNSでは「おもしろくて一気見した「予想を超える怪作」「圧巻の一言」という感想をはじめ、「実際の事件が絡んで、怖さが増して良かった」といった、本作ならではの生々しさを好意的に受け取る意見が見られます。

中には「最近の日本のホラーの中で一番怖かった」と絶賛する声や、「やはり一番怖いのは人間だと感じた」と作品のテーマに共感する声も。「鬱エンドだけど、この理不尽さこそホラー」「一切おふざけなしのガチのJホラー」「今年度ベストワン!」といった熱烈な支持も見受けられました。

実際の凶悪事件をモチーフにし、社会の闇と人間の残酷さを突きつけた本作は、心霊ホラーの枠を超え、人間の業が生み出す真の恐怖を描いた意欲作と言えるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です