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「100%地上波で放送できない」「ここまでやるか?」“前代未聞の過激さ”に視聴者絶句…だけど「最高に痺れる」“衝撃走る”傑作映画

  • 2025.9.11

映画鑑賞の醍醐味は、必ずしも爽快感や感動だけではありません。なかには観終わった後、心にずっしりと重い何かを残し、なんとも言えない複雑な気持ちにさせる作品が存在します。今回は、そんな“後味が悪い”邦画5選セレクトしました。

本記事では第5弾として、2019年配信の映画『愛なき森で叫べ』(Netflix)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“後味が悪い”邦画『愛なき森で叫べ』

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日南響子(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『愛なき森で叫べ』(Netflix)
  • 配信日:2019年10月11日

あらすじ

1995年の東京。上京してきたシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)フカミ(長谷川大)の誘いで自主映画の制作に乗り出します。彼らは、過去のトラウマに苦しむ友人・水島妙子(日南響子)尾沢美津子(鎌滝えり)に出演を依頼します。そんななか、引きこもっていた美津子のもとに村田丈(椎名桔平)と名乗る男が現れ、巧みな話術と愛情表現で彼女の心を奪っていきました。

しかし、村田の正体は、人の心につけ込む冷酷な詐欺師でした。村田の本性を知ったシンたちは、怒りと若さ故の衝動から、村田を主人公にした映画を撮るという危険な計画に乗り出します。撮影が始まるうちに、村田は美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)、妹・アミ(中屋柚香)をも巧みに手なずけていきます。若者たちの映画制作は、やがて現実とフィクションの区別を失い、凄惨な事件へと発展していくのでした。

映画『愛なき森で叫べ』の見どころ※ネタバレあり

映画『愛なき森で叫べ』は、その過激な暴力描写と常軌を逸した物語から、観る人を選ぶ問題作と言えます。SNSでは「100%地上波で放送できない」「ここまでやるか?」「観た人全員発狂してそう」「リアルに吐き気がしたの初めて」といったコメントが投稿されているように、途中で視聴を断念する方も少なくありません。目を覆いたくなるようなシーンの連続と混沌とした展開は観客を震え上がらせ、後味の悪さを感じさせたことでしょう。

一方で、満島真之介さんをはじめとした俳優陣の熱演、特に主演・椎名桔平さんの怪演は本作の大きな見どころです。椎名さん演じる詐欺師・村田のカリスマ性と狂気は、本作を盛り上げる最大のエンジンとなっています。常人には理解しがたい物語に、恐ろしくも奇妙な説得力を与えているのは、椎名さんの圧倒的な存在感の賜物であると言えるでしょう。作品を視聴した方からは、「椎名桔平の怪演は実に素晴らしい」「椎名桔平さんの演技には度肝を抜かれます」といった絶賛の声が多数寄せられていました。

また、「日南響子がよかった」「久々に見て思ったけど輝きが違う」などの声からも分かる通り、日南響子さんの圧倒的存在感が光る一作となりました。

驚異の再現力に視聴者「最高に痺れる」

日本犯罪史上でも特に凄惨な「北九州監禁連続殺人事件」からインスパイアを受けて制作された、映画『愛なき森で叫べ』。その残虐な犯行内容から、元となった事件はメディアが報道を自主規制していたことでも有名です。本作は事件の内容を忠実に再現した物語ではありませんが、劇中で行われる暴力やグロ描写の多くは実際の事件から着想を得ています。

そのなかでも、死体を解体して遺棄するシーンは、思わず吐き気を催してしまいそうなほどの生々しい描写となっています。ただ、そんな死体遺棄のシーンがリアルに感じられるのは、単に事件の内容を真似たからではありません。園子温監督は、その壮絶な制作の裏側を映画メディアMOVIE WALKER PRESSのインタビューで次のように語っています。

死体の捨て方は、実際の事件の記述通りに、豚を使って試しました。満島たちと、豚の内臓をジューサーにかけたり、肉を味噌団子にしたりする作業を、省略することなく、全部徹夜でやったんです。すごい匂いがして、この過程はヤバイなと、実際にやってみて思いました出典:『園子温監督が語る、Netflixの劇薬映画『愛なき森で叫べ』の壮絶な撮影裏話』MOVIE WALKER PRESS 2019年10月11日配信

本作が視聴者から「気持ち悪くなった」というコメントが多く寄せられた理由は、単純に映像がグロテスクだからというよりも、園監督の徹底したリアリティへの追求によるところが大きいのかもしれません。

「最高に痺れる」と称される映画『愛なき森で叫べ』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“常軌を逸した人間の狂気の深淵”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です