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「打ち切りはやめてくれ」「みんな観て」“切実な訴え”が相次いだ名ドラマ…「クセになる面白さ」苦境を乗り越え“映画化された”逸作

  • 2025.9.18

テレビドラマのなかには、視聴者を虜にしながらも、物語の途中で幕を閉じたかのように見える作品が存在します。今回は、そんな“打ち切りが囁かれた名作ドラマpart2”5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2016年放送のドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“打ち切りが噂される”ドラマ『神の舌を持つ男』

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「第5回ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、授賞式に出席した木村文乃(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)
  • 放送期間:2016年7月8日~9月9日

あらすじ

舌に乗せたものを何でも分析してしまう“絶対舌感”の持ち主、朝永蘭丸(向井理)。彼は、流浪の骨董屋・甕棺墓光(木村文乃)と謎の男・宮沢寛治(佐藤二朗)と共に、ボロ車で謎の温泉芸者“ミヤビ”を探す旅をしています。

旅の途中、栃木県の秘湯に辿り着いた一行はミヤビを見つけるも、あと一歩のところで見失ってしまいます。宿の女将・美鈴(片平なぎさ)に頼み込み、垢すりや湯かけ、肩もみをする三助として一泊させてもらえないか頼み込む蘭丸たち。実は、蘭丸の祖父・朝永平助(火野正平)は伝説の三助と呼ばれた人物であり蘭丸は三助として祖父譲りの確かなスキルを持っていたのです。

そんな矢先、近くの川で死体が発見され、一行は殺人事件に巻き込まれてしまいます。蘭丸は、その特殊な能力を使い、秘湯で起きた事件の謎を解き明かすことができるのでしょうか―。

打ち切りが囁かれ「みんな観て」切実な訴えも

『TRICK』や『SPEC』シリーズで知られる堤幸彦さんが、構想に20年を費やしたとされるドラマ『神の舌を持つ男』。絶対舌感を持つ主人公が舌で舐めて事件を解決するという奇抜な設定と、独特なコメディ演出が大きな特徴でした。温泉地を舞台にしたロードムービーに、コミカルなミステリー要素が融合した、他に類を見ない物語。

しかし、そのクセの強い作風は視聴者を選ぶ結果となり、特に本作最大の見どころである主人公が能力を発揮するシーンに対して「舌が生理的に受け付けない」「舌を出す決めポーズが気になる」といった厳しい意見が放送当時上がっていたようです。

そうした視聴者の反応は数字にも表れ、初回から視聴率は振るわず。さらに視聴率は低迷し、打ち切りが囁かれる事態となりました。

一方で、SNSでは「打ち切りはやめてくれ」「何を楽しみに生きていけばいいの」「あそこまで低迷した理由が分からない」「みんな観て」など、物語の存続を願う切実な声も多く寄せられました。

加えて、独特のユーモア世界観にハマったファンからは「クセになる面白さ」「癒し系ドラマ」といったポジティブな評価も見られました。王道のドラマでは味わえない“堤ワールド”を存分に楽しめる作品として、今なお根強い支持を集めています。

さらにSNSでは、「さらに好きになった」「めっちゃ好き」「神の舌を持つ男がきっかけでファンになった」など出演女優の木村文乃さんへの称賛も相次いでおり、その存在感演技力が作品の魅力を一層高めたことがうかがえます。

ドラマ『神の舌を持つ男』の見どころ※ネタバレあり

本作の見どころは、堤幸彦監督ならではの画面の隅々にまで散りばめられたギャグ、パロディ、オマージュの数々。サスペンスドラマのお約束を逆手にとった展開や、意味があるようでないようなシュールな演出はまさに“堤ワールド”の真骨頂と言えるでしょう。

そんな独特な世界観をコミカルに表現する向井理さん、木村文乃さん、佐藤二朗さんの演技も要チェック。視聴者からは「3人の相性バランスが良すぎる」「コメディー要素強くて面白い」「ふとした描写とか演技にクスっと笑える」など、絶賛する声が寄せられました。

そんな本作、映画化も果たし、SNSでは「笑った笑った」「やっぱ堤幸彦作品の小ネタ達が大好き」「めちゃくちゃ面白いな」と称賛の声がみられました。

まだドラマ『神の舌を持つ男』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“事件現場を舐めて解決する奇想天外なミステリー”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です