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「本当に気持ち悪い」「吐きそうになった」“挑戦的な脚本”に物議醸すも…「あまりにも生々しい」“圧倒的リアリティ”で魅せた名映画

  • 2025.9.4

「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、実際に起きた出来事ほど、人々の心を強く揺さぶる物語はありません。映画やドラマで描かれた劇的なストーリーが実話に基づいていると知ったとき、衝撃を受けた方も多いでしょう。今回は、そんな“実話を元にした”衝撃の作品5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2012年公開の映画『先生を流産させる会』(SPOTTED PRODUCTION)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“実話を元にした”衝撃の作品・映画『先生を流産させる会』

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):映画『先生を流産させる会』(SPOTTED PRODUCTION)
  • 公開日:2012年5月26日

あらすじ

2009年、愛知県の中学校で男子生徒たちが起こした実際の事件を題材に制作された作品。

郊外の女子中学校に勤める教師のサワコ(宮田亜紀)は、難しい年頃の生徒たちや過保護な親たちに悩みながらも、真剣に生徒たちと向き合っていました。そんなある日、サワコは新しい命を授かります。

しかし、サワコが担任するクラスの生徒で、複雑な家庭環境に育ったミヅキ(小林香織)とその友人たちは、思春期特有の不安定な感情から“セックスをしたサワコは気持ちが悪い”と感じるようになります。

サワコの妊娠を不快に思ったミヅキたちは、「先生を流産させる会」という恐ろしいグループを結成しました。ミヅキたちの行動は、やがて単なるいたずらの域をはるかに超え、サワコに対する悪意に満ちた執拗な嫌がらせへとエスカレートしていきます―。

映画『先生を流産させる会』の見どころ※ネタバレあり

映画『先生を流産させる会』は、その過激な内容と倫理観を問うテーマ性から強い不快感を抱く方もいたようです。“先生を流産させる会”という耳を疑うような信じられないタイトルから放たれる、目を背けたくなるような人間の狂気や残酷性が心をえぐります。作品を視聴した方からは「本当に気持ち悪い」「嫌な思い出が甦った」「吐きそうになった」などの声が寄せられていました。

一方で、思春期の子どもたちの心の機微を捉えたリアルな心理描写は本作の見どころです。なぜ担任教師を流産させようと企んだのか、その背景にある承認欲求や閉塞感、仲間意識、純粋さと表裏一体の残酷さが、ドキュメンタリータッチの生々しい映像で描かれています。あまりのリアルさに、SNSでは「中学生の表情とか演技感がなくてリアルでおぞましい」「あまりにも生々しい」といった声が寄せられていました。

実事件との“設定改変”に疑問の声も

映画『先生を流産させる会』は、実際は男子生徒グループが起こした事件でありながら、映画では女子生徒グループが事件を起こす設定へと意図的に変更されています。本作で監督を務めた内藤瑛亮さんは、犯人を男子生徒から女子生徒へと変更した意図をぴあ関西版WEBでのインタビューで次のように語りました。

男子生徒のまま描いてしまうと、先生が嫌いということが一番の動機になってしまうと思ったんです。そうではなくて、妊娠そのものに嫌悪を感じるキャラクターじゃないと、僕がこの言葉に感じている違和感に迫ることができないと思いました出典:『「なぜ“先生を流産させる会”という言葉に衝撃を受けた理由を突き詰めたかったんです」国内外で注目を集める問題作『先生を流産させる会』内藤瑛亮監督インタビュー』ぴあ関西版WEB 2012年8月29日配信

この監督の決断は、物語に独自の深みを与えようとする試みでした。しかし、この犯人の改変に対し、観客から「なんでそこを変えたの?」と疑問の声が。このことに対し、映画情報サイトINTROでのインタビューにて、内藤監督は自身の判断を次のように振り返りました

僕は当時「ミソジニー」(女性嫌悪)という言葉も知らず、配慮に欠けていたことを反省して、その後ミソジニーに関する文献をいろいろ読んで勉強しました出典:『内藤 瑛亮(監督)映画『許された子どもたち』について【1/4】』INTRO

本作についての意見を真摯に受け止め、深く省みたこの経験は、内藤監督にとって創作における重要な転換点となりました。そして、ここで得た学びは、映画『許された子どもたち』や『ミスミソウ』など以降の作品における人物描写やテーマ設定に深く反映されていくことになります。

まだ映画『先生を流産させる会』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“現代の闇をえぐり出す問題作”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です


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