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女性「家族に白髪が多く、自分もそうなるのか気になる…」白髪は“遺伝する説”に、医師がまさかの回答

  • 2025.8.15
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

鏡の中で見つけた白髪に、ふとため息をついた経験はありませんか?

特に家族も白髪が多いと、自分も同じようになるのかと不安になってしまいますよね。白髪は本当に遺伝するのでしょうか?

今回は、そんな白髪と遺伝の関係について、わかりやすく解説します。身近な話題だからこそ、知っておきたいポイントを一緒に見ていきましょう。

白髪は遺伝する?そのメカニズムを知ろう

祖母や母が白髪が多いので、自分も後々そうなるのか気になります。
家系的に白髪が多いと遺伝しますか?(26歳・女性)

白髪の原因は、髪の毛の色を決める「メラニン色素」が減少することにあります。このメラニンを作る細胞は加齢とともに機能が衰え、髪の毛に色を付けられなくなり白髪が増えていきます。この「加齢」によるメラニン減少の速度やタイミングは、確かに遺伝的な影響を受ける部分が大きいのです。

つまり、祖母や母親が若いうちから白髪が多い場合、自分も比較的早く白髪が増える可能性があります。しかし、白髪がどう現れるかは遺伝だけで決まるわけではありません。ストレスや生活習慣、栄養状態なども大きな影響を与えます。

また、遺伝子の研究によると、白髪の出やすさには複数の遺伝子が関わっているとのこと。単純な「親子で100%同じ」というわけではなく、あくまで「傾向」があるという理解が適切です。

医師コメント:
白髪の原因の大部分は遺伝だと考えています。現状白髪を改善する技術はないので、ポジティブに捉えていけたら良いですね。

家系の白髪事情と具体的な例を見てみると

例えば、家族に白髪が多かったとしても、その出始める年齢や進行速度には個人差があります。

白髪の発生時期は20代前半から40代まで幅があることがわかっています。これは同じ家族内でも、遺伝以外の要素が作用している証拠です。

一方、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足は白髪に影響を及ぼすことが知られています。慢性的なストレスがメラノサイト(メラニンを作る細胞)にダメージを与え、白髪を増やす可能性があるのです。つまり、遺伝的な傾向があっても、生活習慣を見直すことで白髪の進行を緩やかにできるかもしれません。

さらに、頭皮の健康状態や日々のケアも白髪の目立ち方に関係しています。家族が白髪が多いと「仕方ない」とあきらめる前に、自分なりのヘアケアや健康管理を心がけることも大切です。

白髪と遺伝、一緒に考えたいポイントまとめ

祖母や母に白髪が多い家系だと、自分も同じようになるのかと気になりますよね。白髪が増える原因の主役は「メラニン色素の減少」で、遺伝はその速度や時期に影響を与える大きな要素です。

しかし、遺伝はあくまで「傾向」を示すものであり、生活習慣やストレス、栄養状態といった環境的な要素も加わって白髪はできあがります。白髪は完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、毎日のケアや健康的な生活を意識することで、その進行を穏やかにすることも期待できます。

白髪への理解を深めることで、自分の髪に対する向き合い方が変わるかもしれません。祖母や母の経験を参考にしながらも、自分らしいヘアスタイルとケアを見つけていきましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。