1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【インレッド的女子のための本棚】『あなたを動かす 片付けの切り札』著者・本多さおりさんが影響を受けた本

【インレッド的女子のための本棚】『あなたを動かす 片付けの切り札』著者・本多さおりさんが影響を受けた本

  • 2025.8.11

InRed世代に読んでほしい書籍をご紹介!今回は、『あなたを動かす 片付けの切り札』(大和書房)を発売した、整理収納コンサルタントの本多さおりさん推薦の2冊です。

日々の生活にいい影響を与えてくれた2冊

普段本を自分で買うことはあまりありません。読書はしたいけれど、習慣にないのでなかなか手に取れない。そんな中、紹介文に引かれすぐに購入したのが『生きのびるための事務』です。苦手意識のあるお金や時間の管理、何より課題に感じているメールの返信などをうまくこなせるようになるのかなあと読み始めたら、もっと壮大な話でどんどん引き込まれました。作者の坂口恭平さんの実話だからこその熱量、漫画と短い文章の読みやすさがあって一気に読み終えました。「事務とは行動を言葉に置き換えること」という一文。無意識を意識して、行動につなげるための手段が事務なのです。今の自分に何より必要な手段だと思い、まずは一日のタスクや数字が伴う事柄をできるだけ具体的に書き出す訓練を始めています。

もう一冊、『茨木のり子の家』をずっと大切に持っています。詩人の茨木のり子さんが長く暮らした家や愛用品の写真の合間に、彼女の代表詩が織り交ぜられています。実はこの本、家や暮らしフェチな私に、親友がプレゼントしてくれました。テーブルクロスの渋いチェックや静かなグレーの壁、小物の佇まいに、毎回たまらない気持ちになります。そしてあの「倚りかからず」の詩もそこに。茨木のり子さんの優しさ、かっこよさが伝わり、ページをめくるたび穏やかな気持ちに包まれます。 文=本多さおり

紹介した本はこちら

『生きのびるための事務』

作家、建築家、画家、音楽家、「いのっちの電話」相談員として活動する坂口恭平。彼が若い頃に出会った優秀な事務員・ジムとの対話で学び、人生で実践した方法を記したテキストを原作に、わかりやすく漫画で描く。

『茨木のり子の家』

“現代詩の長女”と称された、詩人・茨木のり子。自身が設計し、生前のまま残る自邸のインテリアや庭、蔵書、食器、自筆原稿、日記などをカラーで撮影した、貴重なスナップ写真や初公開資料も掲載した一冊。

今回、おすすめ書籍を教えてくれたのは…

本多さおりさん

生活重視ラク優先の整理収納コンサルタント。夫、長男(小4)、次男(小2)の4人家族で、2020年よりフルリノベーションした中古マンションに暮らす。大和書房より、『モノは好き、でも身軽に生きたい。』などこれまでに8冊出版。


『あなたを動かす 片付けの切り札』
 

どんな家、間取り、家族構成でも役立つ1冊! 整理収納コンサルタントとして数々の相談者に向き合ってきた著者が、効果のあった片付けメソッドのみを61個紹介する。生活重視ラク優先だから、“一生片付く家”が叶う。読むと家もココロも整う本。

※InRed2025年8月・9月合併号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

元記事で読む
の記事をもっとみる