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「魚を見る」だけじゃない楽しみ方がある!これからの都市型水族館2選

  • 2025.8.7
北海道〈AOAO SAPPORO〉館内
BRUTUS

AOAO SAPPORO

バーや仕事場を備えた、日常に溶け込む水族館

2023年7月、札幌中心部は狸小路商店街の新たなランドマーク〈moyuk SAPPORO(モユク サッポロ)〉内にオープン。平日は、街中でゆったりと自然に接する大人たちのオアシスとなっている。

その中には世界最小のペンギン「フェアリーペンギン(コガタペンギン)」など、250種4,000点の水生生物が暮らす。バックヤードを開放したり、デジタルアートを用いるなど、展示には工夫を凝らす。また、音を起点に行動をデザインするサウンドコミュニケーションに基づいて制作されたBGMや、館内に漂うナチュラルアロマの香りなど、それぞれの世界観に没入できる“癒やし”の演出も。

「魚を見る」だけじゃない!これからの都市型水族館
フェアリーペンギン(左)とキタイワトビペンギン(右)を飼育。羽のバンドが個体識別の目印に。推しはどの子?

館内はどこでも持ち込み飲食が自由。仕事帰りにはバーに立ち寄り、「酒のアテはクラゲか、ペンギンか?」。そんな気分でビール片手にお気に入りの水槽をのんびり眺めるひとときも格別だ。ちなみにWi-Fiやコンセント利用が可能なコワーキングスペースも備える。まさに“通いたくなる”水族館だ。

北海道〈AOAO SAPPORO〉館内
大小の水槽にミズクラゲなどが漂う、幻想的な空間。
北海道〈AOAO SAPPORO〉スタッフルーム
水族館の裏側もオープンエリアとして開放。スタッフの“仕事”の様子も窺える。
北海道〈AOAO SAPPORO〉観察と発見の部屋
生物の特徴や魅力にフォーカスし、分類された水槽と関連書籍を展示。〈LIBRARY AQUARIUM〉。
北海道〈AOAO SAPPORO〉の〈シロクマべーカリー〉のシャルキュトリー盛り合わせ
6階には札幌で人気の〈シロクマべーカリー〉が出店。写真はシャルキュトリー盛り合わせ1,000円、光るAOAOスパークリング890円。

Information

AOAO SAPPORO

アオアオ サッポロ/バー、コワーキングスペースなど多様な楽しみ方も。

住所:北海道札幌市中央区南2条西3-20 moyuk SAPPORO 4-6F
TEL:011-212-1316(10時~18時)
営:10時~22時
休:無休(メンテナンス臨時休館あり)
入場料:一般2,000円(時期により変動)

AQUARIUM×ART átoa

アクアリウムとアートが奏でる物語の世界

惑星を思わせる直径3mの球体水槽〈AQUA TERRA〉は世界屈指のスケール!悠々と泳ぐ魚に見惚れていると、レーザーとミストのショーが幕を開け、客は光のベールに包まれる……。

神戸・新港エリア〈átoa〉のテーマは「アクアリウムとアートの融合」。館内の8つのゾーンに魚の生息地別区分は存在しない。ここにあるのは“洞窟”“精霊の森”“宇宙”などの別天地。例えば〈MIYABI 和と灯の間〉のフロアの物語は、外国人が思う日本の春夏秋冬。繊細な切り絵と多彩な光を組み合わせたインスタレーションが、足元を優雅に泳ぐニシキゴイなど日本由来の生き物を際立たせる。

レインボーフィッシュ
レインボーフィッシュの仲間は7種。
レインボーフィッシュの仲間
BRUTUS
レインボーフィッシュの仲間
BRUTUS

飼育員はそれぞれのゾーンの世界観に合う生き物をキュレーション。不可思議な森〈ELEMENTS 精霊の森〉では、熱帯の淡水魚が揺らめくアクアテラリウムの脇で巨大なゾウガメが歩き回る。水・生き物・アートが幻想的に交わる独創性に、誰もが魅了されるだろう。

兵庫〈AQUARIUM×ART átoa〉PLANETS 奇跡の惑星の水槽
〈PLANETS 奇跡の惑星〉の巨大な水槽には、サクラダイなどが浮遊する。
兵庫〈AQUARIUM×ART átoa〉精霊の森 ELEMENTSの水槽
〈ELEMENTS 精霊の森〉のシンボル水槽〈Evergreen〉。木漏れ日のような光が、美しい景観を作り出す。
兵庫〈AQUARIUM×ART átoa〉MIYABI 和と灯の間
風光明媚な和の世界を醸す〈MIYABI 和と灯の間〉。光の切り絵作家・酒井敦美さんの作品と映像が一体化。アーティスト照喜名隆充(てるきなたかみつ)さんによる蝶やコイなど紙の造作物で作られたアートスクリーンも必見。
兵庫〈AQUARIUM×ART átoa〉ゾウガメ
ゾウガメ餌やり体験は700円。甲羅に触ることもできる。

Information

átoa

アトア/2024年にはまるで図書館のような〈átoa LAB〉がオープン。

住所:兵庫県神戸市中央区新港町7-2
TEL:078-771-9393
営:10時~20時
休:無休(メンテナンス休館あり)
入場料:一般2,600円

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