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英語ができればOK?多言語を学ぶメリットとデメリットについてお教えします

  • 2025.8.2

英語以外に多言語を学ぶメリットってある?デメリットは?そんな質問について、アライブインターナショナルスクール兼アライブイングリッシュスクール校長、三井博美さんにご自身の経験も交えてお話をいただきました。

ママ広場

英語以外に多言語を学ぶメリットとデメリットについて、私自身の経験を踏まえてお伝えします。
私は、英語を使ってビジネス交渉やディスカッションをこれまで行ってきたため、英語を生で話すメリットはよく理解しています。一方で、多言語については学生時代に第二外国語としてフランス語を専攻し、1ヶ月ですがフランスへの留学を経験しました。また、アメリカ留学中に受講した「中国との貿易を学ぶ授業」では、中国語を学ぶことを教授より奨励されたため、授業の合間に中国語のレッスンを取っていたことを覚えています。さらに、インドネシアのジャカルタでの勤務時代には、インドネシア語で日々会話する必要性に迫られ、仕事の後に毎日インドネシア語を学習していました。

こうした多言語の習得にはさまざまなメリットがあり、多言語を学ぶメリットは、私の体験を通じて以下のように考えています。

・場を和ませ、コミュニケーションにつながる
現地の言葉を使うと必ず相手に笑顔が生まれ、互いの距離がぐっと縮まるのです。これは「あなたの国や文化を尊重しています」という気持ちが伝わるからだと思います。弊社の運営する英会話教室では世界各国の先生を採用しています。先生たちに出身国の言語で話しかけるだけで、その先生との距離が大きく縮まります。

・発音の違いがユーモアを生む
私の発音が完璧でなかったのも原因ですが、現地の言葉で話した場合、かえってその場を和ませるユーモアにつながることも多いのです。私は、コミュニケーションにユーモアはとても大切だと考えています。

英語を話せない人とも繋がれる
英語が通じない場面でも、現地の言葉でコミュニケーションが取れると一気に世界が広がります。フランスでは、フランス語を話すかどうかで、お店屋さんの態度などが変わることが実際にありました。また、インドネシアでの勤務時代には、田舎の店では全く英語が通じず、道案内やレストランなどでインドネシア語を知っていることがとても役立ちました。

・文化理解が深まる
単語や言い回しには、その国の文化や考え方が反映されています。言語を学ぶことで自然とその国の文化や価値観も学べます。例えば、フランス語には単語に男性形・女性形があり、インドネシア語では未来形や過去形が同じ表現であるなど、言語にはその国特有の文化が反映されています。言葉が持つ意味には、その国ならではの背景があり、私は、とても奥深いものだと感じます。

・自己肯定感が高まり、視野も広がる
多言語を学ぶとことで、「自分はこの国の言葉も話せる」という達成感が自信につながり、他の挑戦にも前向きになれます。また、物事を多角的に考えられるようになり、世界の捉え方が広がります。例えば、親が多言語に触れていると、家庭で多様な言葉や文化の芽生えなどが出てきて、子どもの好奇心や感受性を育めます。

・旅行などが楽しくなる
そして何よりも、仕事や遊びに関わらず、旅行自体が楽しくなります。現地の人と深く交流でき、観光地以外の場所でも安心して旅を楽しめます。

多言語を学ぶデメリット

今回、多言語を学ぶデメリットを考えてみました。正直に言うと、私は多言語を学んで大きなデメリットを感じたことはありませんでしたが、あえて挙げるなら以下のような点があります。

習得に時間や費用がかかる
語学学校や教材費、留学費用など、学ぶには時間とコストが必要になります。学習時間を確保するのもデメリットと考えられるでしょう。

誤解を招くリスク
中途半端な知識で話すと、誤ったニュアンスで相手に伝わってしまうことがあります。多言語を学ぶということは、1つの言語をマスターするよりも時間がかかるため、学びが浅くなりがちです。その浅い知識で話してしまうことで、コミュニケーションでの誤解が生まれる可能性があります。私も、インドネシア語に自信を持った時に、勘違いして注文を間違えてしまったこともあります。

・言語が混ざることがある
複数言語を同時期に勉強していると、単語や文法が頭の中で混ざってしまうことがあると聞きます。この点、私はあまり感じませんでしたが、私の友人がフランス語と英語が混ざってしまうということを言っていたことがあります。

以上、メリットデメリットを記載しましたが、デメリットを考慮しても、多言語を学ぶことは、人生をより豊かにし、世界を広げる大きな力になると私は感じています。英語だけでなく、その国の言葉で挨拶や簡単な会話ができるだけでも、人とのつながりが深まり、世界がぐっと身近になるはずです。
ぜひ、多言語にチャレンジしてみてください!

執筆者

プロフィールイメージ
三井博美
三井博美

株式会社アライブ CEO
経歴
サンフランシスコ州立大学経営学部卒業
名古屋大学大学院法学研究科修了
メーカーやベンチャー企業の海外渉外部門、アジアで海外勤務後、その経験を活かし2001年に株式会社アライブを起業

「教育の力でよりよい世界をつくる」という信念のもと、名古屋市内に「アライブインターナショナルスクール」をはじめ、6つのスクール拠点を展開しています。
生きる力、未来を切り拓く力を持つ世界のリーダーの育成を目標に、英会話だけでなく、英語を活用したSDGsやSTEM分野のプログラム、リーダーシップ、起業家育成プログラムなどを提供。ハーバード大学リーダーシップ研究所やシリコンバレーの教育家と連携し、世界最先端の子ども向けプログラムを展開しています。30以上の園・小学校でも教育プログラムを提供。自身も保育士や心理学のプラクティショナーの資格を持ち、公立・私立のキャリア教育講師としても活動。合同会社アライブシードCEO兼務。

株式会社アライブ

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