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管理栄養士「今日からやめて」→『オリーブオイル』を劣化させている…やりがちな“NGな保管方法”とは?

  • 2025.8.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康志向の高まりとともに、料理に欠かせない存在となったオリーブオイル。しかし、せっかくの美味しさや栄養を損なってしまうちょっとした誤った使い方があるのをご存知でしょうか?管理栄養士も注意を呼びかける、「今日からやめてほしいNG行動」とは何か。風味豊かなオリーブオイルを最後まで楽しむために、やりがちな失敗のポイントとその理由を丁寧に解説します。

意外と知らない?オリーブオイルの風味を駄目にする代表的なミスとは

オリーブオイルは新鮮な風味や香りの豊かさこそや栄養がその魅力の根幹。ところが家庭でよく見かける以下のような使い方が、せっかくのオイルの良さを台無しにしていることが少なくありません。

  • 直射日光や高温の場所で保存する
  • 使用後のオイル瓶の口をしっかり閉めない
  • 冷蔵庫で保存する

これらの行動は、オリーブオイルに含まれるポリフェノールやビタミンEといった抗酸化成分を酸化させてしまい、風味を著しく劣化させるだけでなく、健康効果も薄れてしまいます。特に使い勝手がよい小瓶を「見た目の可愛さ」や「手軽さ」でキッチンの光の当たる場所に出しっぱなしにしてしまうのはNG。その詳細を見ていきましょう。

光・熱・空気に弱い!オリーブオイルのために最適な保存方法と使い方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

オリーブオイルの風味や栄養をしっかりキープするためには、適切な保存と使い方が欠かせません。管理栄養士の視点から押さえておきたい大切なポイントを見てみましょう。

1、 直射日光や高温は避ける

なるべく涼しくて日のあたらない場所、例えば戸棚の中などにオリーブオイルを置くことが理想的。オリーブオイルは、日光に当たると酸化してしまうため、置き場所には十分注意しましょう。

透明な瓶に入ったものは戸棚などにしまい日光を避けるのはもちろん、瓶をアルミホイルなどで包むのも効果的です。

2、瓶の口は使い終わったらすぐしっかり閉める

オリーブオイルの酸化を防ぐには、

空気に触れさせないことが大切。中蓋がついている場合は中蓋も利用し、使用後はできるだけ早めに蓋を閉めて密閉状態にしましょう。

3、冷蔵庫では保管しない

鮮度をキープしようと冷蔵庫で保管するのは避けましょう。オリーブオイルは10℃以下の低温で白く濁ったり固まったりしますが、これは成分の一部が固まる自然な現象で、品質には問題ありません。ぬるま湯で温めれば元に戻るため安心して使えますが、温める過程で酸化が進んでしまったり、すぐに使えないというデメリットもあるため常温の暗所での保存がおすすめです。

風味豊かなオリーブオイルを楽しむコツまとめ

オリーブオイルは正しく保管し、正しい使い方をすれば、料理の味わいだけでなく健康効果も十分に期待できる優秀な食材です。逆に、今回ご紹介したようなやりがちなNG行動を続けていると、せっかくの豊かな風味が失われるばかりか、酸化した成分は体にも好ましくありません。

ぜひ今日から保管時のポイントを意識して、お気に入りのオリーブオイルを存分に味わってくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。