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プロ「そのメロンの選び方、NGです」→“柔らかい”=“甘い”は勘違いだった…『食べ頃メロン』の“見分け方”とは

  • 2025.8.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

メロンの熟れ具合を見極めるのは、実は多くの人にとって悩ましいポイント。甘くてジューシーなメロンを食べたいのに、つい「触ったときに柔らかいのは甘く熟した食べ頃のサインでは」と信じて選んでしまい、結果的に熟れすぎて味がぼやけたり、傷みやすくなったりという経験はありませんか?メロン好きなら一度は感じたことのあるこの“勘違い”、実はメロン選びの基本を知らないがために起きる落とし穴なんです。今回は、プロも認める正しいメロンの熟れ具合の見極め方と、多くの人が勘違いしがちなNGな判断ポイントについて解説します。

「色と柔らかさだけじゃない!」メロンの熟れすぎサインの誤解を解消

多くの人は、メロンの熟れすぎを見分ける際に「皮の色が濃くなっている」「触ると簡単にへこむ柔らかさがある」ことを基準にしてしまいがちです。しかし、これは落し穴なんです。実際には、メロンの品種や収穫タイミングによって皮の色には大きな差があり、色が濃ければ甘いという保証はありません。また、過度に柔らかいメロンは熟れすぎているだけでなく、内部で品質が劣化し始めているため、味にも悪影響が出ることが多いのです。

しかも「ツルの部分が枯れていると熟れている」という説もよく聞きますが、これも一概には言えません。ツルの変色は自然に起こることもあれば、収穫後の保存環境によっても大きく変わります。最後に、メロンの甘さを左右するのは実は糖度だけでなく、香りや果肉のジューシーさ全体のバランスなので、単純な見た目のサインに惑わされず総合的に判断することが大切です。

知っておきたい!メロンの適切な見分け方と保存ポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすれば本当に美味しい熟れ具合のメロンを選べるのでしょうか?まず「全体的に均一な色合い」で、模様のある品種なら模様がくっきりしているものがおすすめです。表面の傷がないか、硬すぎず程よい弾力があるかもチェックしてみましょう。

さらに香りは重要な指標で、メロンの甘く爽やかな香りがしっかり漂っているものは鮮度が良く、熟度もほどよいといえます。購入後は、冷蔵庫に入れる前に数日常温で置き、熟成を進めてから食べるのが甘いメロンを食べる重要なポイント。冷蔵保存は熟成を止めるので、早めに食べる場合や熟れ過ぎを防ぎたい場合は冷蔵庫に入れるのが良いでしょう。

逆に、メロンが下記のような状態だと腐っている可能性が高いと言えます。

  • 果肉が透明なゼリー状になっている
  • 果肉が柔らかいを通り越してドロドロになっている
  • カットする前の状態で皮を押したらへこんだまま戻らない
  • 生ごみのような臭いを発生している

腐ってしまっている状態で食べると腹痛や食中毒にもなりかねないので気をつけましょう。

賢いメロンの選び方のまとめ

メロンの熟れすぎを見分ける際、品種ごとの特徴や香り、表面の傷や全体のバランスをしっかり見て、過度に柔らかくないかをチェックすることが重要です。また、購入後の保存方法も甘みを引き出す大事なポイントなので覚えておきたいですね。

今回の記事を参考に今回の記事を参考にポイントを抑えれば、メロンの熟れすぎ対策ができて甘くてジューシーで美味しい食べ頃のメロンを味わえるはずですよ。


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

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フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。