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40代女性「めまいが続いて困っています…」“更年期”が終わるまでずっと続くモノ?【医師がズバリ回答】

  • 2025.8.18
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

45歳を過ぎると、体の変化が気になり始める人も多いですよね。その中でも「めまい」が長く続くと、不安に感じることもあるでしょう。特に40代〜50代は更年期の時期と重なりやすく、めまいが更年期の症状の一つなのか気になる方も多いはず。

この記事では、めまいと更年期の関係についてわかりやすく説明し、めまいの原因や対策についても触れていきます。

めまいは更年期の症状?さまざまな原因をチェック

めまいが続き、困っています。更年期が終わるまで症状が続いてしまうのか、不安になります。
これは更年期の症状の一つなのでしょうか?(45歳・女性)

めまいは、更年期の症状として起こることもありますが、それだけが原因とは限りません。更年期は女性ホルモンのバランスが大きく変わる時期で、自律神経の乱れを招くことが多いです。この自律神経の乱れが血圧や体の調整機能に影響を与え、結果としてめまいが生じることがあります。さらに、更年期に伴う不眠や疲労、ストレスも影響している場合があります。

しかし、めまいは更年期以外にも多くの原因が考えられます。例えば、内耳の障害によるメニエール病、低血圧や貧血、薬の副作用、さらには耳鳴りや耳の感染症などもめまいの原因となることがあります。また、脳卒中や脳腫瘍などの重篤な疾患の可能性もまれにあるため、長期間続く場合や急に悪化する場合は医療機関の受診が望まれます。

実際の症状や背景から原因を探るポイント

更年期のめまいは、主に「ふわふわ」した感じや「立ちくらみ」のような軽いめまいとして現れることが多いです。症状は一定ではなく、日によって変動したり、体調や気温の変化によって悪化することもあります。これはホルモンバランスの不安定さや自律神経の乱れに由来すると考えられています。

一方、メニエール病などの場合は、回転性の激しいめまいに加え、耳鳴りや難聴が伴うこともあります。また、貧血の場合は立ち上がった瞬間にクラっとしたり、疲れやすさや動悸を感じることがあります。症状の種類や頻度、関連する体の変化をよく観察することが、原因の特定に役立ちます。

生活習慣もめまいの発生に関連していることがあります。例えば、睡眠不足や過労、ストレス、偏った食生活は自律神経のバランスを崩しやすく、更年期の症状を悪化させることも。適度な運動や規則正しい生活は体調管理に効果的な場合があります。

めまいと上手に付き合うためのポイントまとめ

めまいが長く続くと日常生活に支障が出ることもあり、不安を感じる方も多いかと思います。更年期の時期にはホルモンバランスの変化からめまいが起きやすくなることがある一方で、めまいの原因は多岐にわたるため、一概に更年期の症状だけとは言い切れません。

症状の特徴や自身の体調の変化をよく観察し、必要に応じて専門医に相談することが大切です。特に、めまい以外に強い頭痛や意識障害、手足のしびれなどがある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。日々の生活でストレスをためすぎないことや、睡眠・食生活を整えることも症状の改善に繋がることがあります。

めまいの不安が少しでも軽くなり、安心して毎日を過ごせるサポートとなれば幸いです。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。