1. トップ
  2. 芸能界に衝撃が走った“16歳の少女”、「天才」と称された“朝ドラヒロイン”の軌跡

芸能界に衝撃が走った“16歳の少女”、「天才」と称された“朝ドラヒロイン”の軌跡

  • 2026.4.2

映画やドラマ、CMと、その姿を見ない日はない。広瀬すずという俳優が放つ光は、デビューから10年以上が経過した2026年現在も、衰えるどころかより純度を増している。 かつて「天才」と称された少女は、いかにして日本映画界を背負って立つ表現者へと進化したのか。その足跡と、27歳となった彼女の現在地を辿る。

undefined
2013年撮影、女優の広瀬すず インタビュー(C)SANKEI

「14歳の衝撃」から始まった伝説

広瀬すずの芸能界入りは2012年。姉・広瀬アリスが専属モデルを務めていた雑誌『Seventeen』のイベントに母と訪れた際、現在の事務所にスカウトされたのがきっかけだ。同年、同誌の専属モデルとしてデビューを果たす。 俳優としてその名を世界に知らしめたのは、2015年公開の映画 『海街diary』(是枝裕和監督)。

オーディションで抜擢された当時16歳の彼女が見せた、瑞々しくもどこか影のある演技は、カンヌ国際映画祭でも絶賛された。「ただそこに立っているだけで物語が生まれる」――。そんな天性の資質を証明した彼女は、ここから怒涛の快進撃を始めることになる。

「国民的俳優」への階段と、主演としての重圧

10代後半の広瀬は、まさに日本映画界の寵児だった。 『ちはやふる』 シリーズ(2016年〜)では、情熱を燃やすかるた少女を全力で演じ、興行・評価の両面で大成功を収める。

一方で、『怒り』(2016年)や 『三度目の殺人』(2017年)といった重厚な社会派作品にも出演。日本アカデミー賞の常連となり、若くして「実力派」の肩書きを手に入れた。 2019年には、NHK連続テレビ小説100作目となる 『なつぞら』 でヒロイン・奥原なつを好演。半年間にわたる長丁場の撮影を走り抜き、お茶の間の顔としての地位を盤石なものにした。

舞台、そして「大人の俳優」への脱皮

20代に入り、彼女はさらなる表現の牙城を崩しにかかる。 2019年に初舞台を踏んだNODA・MAP 『「Q」:A Night At The Kabuki』 では、野田秀樹の演出のもと、生身の身体表現で観客を圧倒した。

映像とは異なる、一発勝負の舞台で見せた瞬発力と集中力は、彼女の演技にさらなる「厚み」をもたらした。 2023年の主演映画 『水は海に向かって流れる』 では、感情を抑えた大人の女性役に挑戦。かつての「天真爛漫な少女」から、複雑な感情を抱える「一人の女性」へと、その表現の幅を着実に広げていった。

2026年、さらなる深化を続ける現在地

2026年、27歳(6月で28歳)となった広瀬すず。近年は、壮絶な愛を生きた実在の女性を演じた2025年公開の主演映画『ゆきてかへらぬ』などでの深化した演技が大きな反響を呼んだ。

かつての「天才少女」というレッテルは、もはや彼女の多才さを表現するには不十分だ。 徹底した役作りで知られながらも、現場では周囲を明るく照らす太陽のような存在であり続ける。 私生活でもキックボクシングを長年続け、心身ともにストイックに鍛え上げる姿勢は、表現に対する彼女の真摯さの表れでもあるだろう。

10代で掴んだ鮮烈な輝きを、20代で確かな「実力」へと昇華させた。 2026年の今、私たちは、広瀬すずという俳優が描く「第二章」の真っ只中にいる。彼女が次に選ぶ物語は、果たしてどのような景色を見せてくれるのだろうか。


※記事は執筆時点の情報です