「どこから描く？」あなたが”他人からどう思われたいか”わかる心理テスト

私たちは社会の中で生きる上で、多かれ少なかれ「他人の目」を意識するものです。「こんな風に思われたいな」という願望は、誰もが心のどこかに持っている自然な感情と言えるでしょう。それは自己成長の原動力になることもあれば、時には自分を縛る足かせになってしまうこともあります。

この心理テストでは、絵を描くという無意識的な行為を通して、あなたが心の奥底で「他人からどう思われたいか」という隠れた願望を探ります。その選択には、あなた自身も気づいていない、大切にしている価値観が映し出されているかもしれません。

目の前に真っ白な画用紙があります。「自由に一本の木を描いてください」と言われたとき、あなたはどの部分からペンを入れますか？最も直感的にしっくりくるものを選んでください。

1.木の幹や根

2.木の枝

3.茂る葉

4.実る果実

木の土台であり、生命の根源でもある「幹や根」から描き始めることを選んだあなたは、他人から「信頼できる、地に足のついた人」として見られたいという願望を強く持っているようです。表面的なことよりも、誠実さや人間としての中身で評価されたいと考えているのではないでしょうか。

心理学において、木の幹や根は自己の基盤や安定性、生命力を象徴します。この部分を最初に描くあなたは、物事の本質を重んじる一面を持っているようです。いざという時に頼りにされる存在でありたいという気持ちが、あなたの行動の根底にあるのかもしれません。

あなたのその堅実さは、多くの人からの信頼を集めるでしょう。しかし、あまりに真面目すぎると、時には「面白みがない」という印象を与えてしまう可能性も。少しだけ遊び心を取り入れると、あなたの信頼性に親しみやすさが加わり、より魅力的な人間関係を築くことができそうです。

思考を広げるように四方八方に伸びていく「木の枝」から描き始めるあなたは、周りの人から「知的で賢い人」だと思われたいという欲求が強いようです。物事を多角的に捉え、論理的に考えることができる自分を高く評価してほしいという気持ちが隠れているのかもしれません。

木の枝は、思考の広がりや分析力、コミュニケーションのあり方を象徴しています。ここから描き始めるあなたは、複雑な問題を解き明かしたり、鋭い視点で物事を分析したりすることに長けているのではないでしょうか。

あなたのその知性は、様々な場面で大きな武器となるでしょう。しかし、あまり理屈や正論ばかりを重視すると、意図せず冷たい印象を与えてしまうこともあります。相手の意見や感情に寄り添う姿勢を忘れないことで、より多くの人を惹きつける力を持つことになるでしょう。

木全体の印象を大きく左右し、豊かさを象徴する「茂る葉」から描き始めるあなたは、他人から「立派で、成功している人」だと思われたいという気持ちが強いようです。内面もさることながら、人の目に分かりやすく映る部分で評価されたいという願望があるのかもしれません。

青々と茂る葉は、人の目に見える外的な要素、つまり社会的成功や豊かさ、見た目の華やかさを象徴します。ここを最初に描くあなたは、自分がどれだけ充実しているかを周囲に認めてもらいたいという承認欲求が強い傾向にあります。

周囲から「すごいね」と評価されることは、大きな自信を与えてくれます。しかし、外からの評価ばかりを追い求めていると、心が疲弊してしまうことも。時にはありのままの自分を認めてあげる時間を持つことで、本当の「立派さ」を手に入れることができるはずです。

木の活動の集大成ともいえる「実る果実」から描き始めるあなたは、周囲から「才能にあふれた、個性的な人」として認められたいという願望を強く持っているようです。地道な努力の過程よりも、「結果」で自分という人間を評価してほしいと感じているのではないでしょうか。

果実は、創造性や才能、努力の結晶を象徴します。この部分から描き始めるあなたは、自分にしかないユニークな感性や能力に自信を持っており、それを世の中に示したいという強い衝動を抱えているのかもしれません。

あなたのその類まれな才能や個性は、間違いなく素晴らしい魅力です。しかし、素晴らしい結果を出すことばかりに意識が向くと、その成果を生み出すための地道なプロセスを軽視してしまう危険性も。基礎を大切にすることで、あなたの才能はさらに大きく、豊かに実を結ぶでしょう。

ライター: Kazuhide.Y

公認心理師、心理学ライター。心理学を「ちょっと難しい学問」ではなく「毎日の生活に役立つ知識」としてお届けします。あなたの心が少しでも軽くなるような、そんな情報発信を目指しています。