公共の【フリーWi-Fi】って使っても大丈夫？情報漏洩が心配…→“気をつけるべき８つのポイント”

外出先で便利に利用できるフリーWi-Fi。しかし安易に接続すると、個人情報の漏えいや不正アクセスの危険性があり注意が必要です。

そこで今回は、フリーWi-Fiを利用する際に想定される被害と、安全に利用するための対策を解説していきます。フリーWi-Fiの正しい知識を得て、適切に使いましょう！

フリーWi-Fiってなに？

フリーWi-Fiとは、無料で不特定多数が利用できる公衆無線LANのこと。観光地、飲食店、ホテル、交通機関などで提供されることが多く、気軽にインターネットに接続できるメリットがあります。

しかし、スマートフォンやパソコンでのデータ通信量を節約できるため、利用者が増えている一方、便利さの裏にはセキュリティ上のリスクが存在します。

以下に、具体的な危険性と被害想定、対策を解説していきます。

フリーWi-Fiは誰でも使えるため、セキュリティ対策が不十分な場合が多い傾向があります。

暗号化されていないWi-Fiでは、送受信している情報がそのまま流れてしまうことがあります。パスワードやクレジットカード情報が盗まれる危険があります。

暗号化されていないフリーWi-Fiでは、メールやSNSの内容が第三者に傍受されるリスクがあります。個人情報が漏洩し、プライバシーが侵害される可能性も高いです。

正規のWi-Fiに似せた、偽のアクセスポイントに接続してしまうケースもあります。悪意ある第三者が通信を監視し、不正ログインやアカウント乗っ取りにつながるおそれがあります。

不正なネットワーク経由で、マルウェアに感染するリスクも考えられます。気づかないうちに端末がウイルスに感染し、個人情報が流出することもあります。

偽のアクセスポイントを通じて、詐欺サイトやフィッシングサイトへ誘導される危険性があります。うかつに個人情報を入力しないようにしてください。

フリーWi-Fiのリスクを軽減するには、以下の対策を実践してください。安全なインターネット環境を確保していきましょう。

自動的に不審なネットワークへ接続するのを防ぐため、利用していないときはWi-Fi機能をオフにしてください。

暗号化されていないWi-Fiは通信内容がそのまま傍受されるリスクがあります。WPA2やWPA3など暗号化方式が導入されたWi-Fiのみ利用することが安全です。

一度登録したネットワークには自動接続される場合があります。信頼できるスポット以外は登録を避けてください。

Webサイトを利用するときは、URLが「https://」から始まっているかを必ず確認してください。通信が暗号化されているため、情報が盗まれにくくなります。

VPN（仮想プライベートネットワーク）は、インターネット上に仮想の専用線を構築し、通信を暗号化するサービス。公共の場でフリーWi-Fiを使う際には有効な方法で、第三者からの盗聴を防ぐことができます。

ネットバンキングやECサイトなど、重要な情報をやり取りするサービスはフリーWi-Fiでは避けてください。必要な場合はモバイル回線を使う方が安全です。

端末の設定で自動接続を無効にしておくと、不正Wi-Fiへの誤接続を防げます。

セキュリティアプリやウイルス対策ソフトを入れておくことで、不正アクセスやマルウェア感染を防ぐ効果があります。スマートフォンにも導入しておくと安心です。

フリーWi-Fiは便利な一方で、盗聴やなりすまし、ウイルス感染といったリスクをともないます。

Wi-Fiを使わないときは切る、暗号化の有無を確認するなど、基本的な対策を徹底することが重要です。フリーWi-Fiを利用する際は、ぜひこの点を意識してください。

ライター：さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集：TRILLニュース