1. トップ
  2. 充電中【アダプタが熱くなる】のは大丈夫なの?要因は?→場合によっては“発火や故障のリスク”も…

充電中【アダプタが熱くなる】のは大丈夫なの?要因は?→場合によっては“発火や故障のリスク”も…

  • 2025.8.26
undefined
出典:photoAC ※画像はイメージです。

スマートフォンを充電していると、アダプタが熱を帯びることがあります。

多少の発熱は自然な現象ですが、異常に熱くなる場合は注意が必要です。放置すると故障や事故の原因にもなりかねません。

そこで今回は、アダプタが熱くなる原因と、その予防法について解説します。

アダプタが熱くなる主な原因

スマートフォンの充電中にアダプタが熱を持つ原因は、いくつか考えられます。

高出力での急速充電

アダプタは、家庭のコンセントから供給される交流電流(AC)を、スマートフォンが使える直流電流(DC)に変換します。この変換の過程で、電気エネルギーの一部が熱に変わります。

たとえるなら、水をコップから別の容器に移すときに、少しこぼれてしまうようなものです。この「こぼれた」エネルギーが熱となり、アダプタを温かくする原因になります。

とくに急速充電では多くの電力を一度に扱うため、熱くなりやすい傾向があります。

使用環境の影響

直射日光が当たる場所や風通しの悪い場所で充電すると、熱がこもりやすくなります。周囲の温度が高いと、アダプタも冷却されにくくなることも。

長時間の連続使用

充電が完了しても接続を続けると、アダプタ内部で発熱が続きます。また、長時間の連続使用も部品の劣化を早める要因となるでしょう。

劣化や不具合

経年劣化で部品の性能が落ちると、電流が安定せず発熱が増加することがあります。粗悪なアダプタやケーブルも異常発熱の原因となります。

非純正品や低品質な製品の使用

非純正のアダプタやケーブルは、スマートフォンの仕様に適合せず、電圧や電流の制御が不十分で、過剰な発熱を引き起こすことがあります。

アダプタの発熱を防ぐ方法

アダプタの発熱は、故障や事故につながる可能性があります。適切な予防策を講じることが重要です。

1|正規品や認証品を使う

MFi認証(Apple製品の場合)や、PSEマークなどの認証を受けた製品を使用することが安全につながります。品質が保証されていない製品は避けましょう。

2|高温環境を避ける

充電中は直射日光を避け、風通しの良い場所に置くことが大切です。布団やカバンの中など、熱がこもる場所での充電は控えるべきです。

3|使用後はコンセントから抜く

充電が終わったら、アダプタをコンセントから抜いてください。待機電力の削減にもつながり、無駄な発熱を防げます。

4|劣化したケーブルやアダプタは定期的に交換する

被膜が破損したケーブルや、過去に異常な発熱を起こしたアダプタは使用をやめてください。また、見た目に問題がなくても、購入から数年経過している場合は劣化を疑い、定期的に買い替えましょう。

5|充電中の負荷を軽減する

充電中に動画視聴やゲームなど、スマートフォンに高い負荷をかける操作は避けてください。スマートフォン本体とアダプタの両方の発熱を抑えられます。

発熱が異常な場合の対処法

アダプタが触れないほど熱くなる、焦げた臭いがする、異音がする場合は、直ちに使用を中止してください。故障や発火のリスクを示すサインとなっています。

メーカーや専門業者に相談してください。

適切な方法で充電をしよう

スマートフォンを充電中のアダプタが熱を持つのは普通のことですが、使用環境によっては過度に発熱することがあります。

適切な環境での充電、純正品の使用、定期的な点検を行うことで、異常な発熱を抑えられるでしょう。ぜひこの機会に安全な充電を心がけてみてください!


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース