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【Wi-Fiルーター】に寿命ってあるって知ってた?買い替えのタイミングを解説

  • 2025.10.31
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

最近、動画の読み込みが遅かったり、スマホがつながりにくくなったりしていませんか?

「別に壊れてないから大丈夫」と、Wi-Fiルーターをそのまま使い続けているかもしれませんが、通信スピードが落ちたり、不安定になったりするのは、ルーターが寿命を迎えているおそれがあります。

そこで今回は、パソコンやスマホにあまり詳しくない方にもわかるように、Wi-Fiルーターの寿命のサインや、買い替えに最適なタイミングを解説したいと思います!

Wi-Fiルーターに寿命があるの?

「一度設置したら、ずっと使えるもの」と思い込みがちなWi-Fiルーターですが、実は大きく分けて3つの種類の"寿命"があります。物理的な故障だけでなく、技術的な進化によって実質的に寿命を迎えてしまうことがあるのです。

それぞれの寿命について詳しく見ていきましょう。

Wi-Fiルーター本体の寿命

製品にもよりますが、通常4~7年程度で内部の部品が劣化し、通信速度が落ちることがあります。毎日長時間使っていると、熱や湿気で部品が疲弊し、接続が不安定になるケースもあります。

セキュリティの寿命

無線通信は、不正なアクセスを防ぐために「暗号化方式」で守られており、およそ5年程度で新しい方式にアップデートされます。古いルーターを使い続けていると、新しい暗号化方式に対応できず、その結果、セキュリティの強度が弱まり個人情報が漏れる危険性が高まるのです。

古いルーターはメーカーによるファームウェアの更新も終了することが多く、5年を目安に交換を検討することが重要です。

通信規格の寿命

通信規格は、インターネットの「速さ」や「安定性」に関わる技術的な決まりごとです。スマートフォンやパソコンが「Wi-Fi 6」という新しい規格に対応していても、ルーターが古い規格の「Wi-Fi 5」までしか対応していなければ、新しいスマホの性能を活かしきれません。

最新のデバイスにもかかわらずネットが遅いと感じる場合は、ルーターの通信規格が古いことが原因であるおそれがあります。

寿命が近づくと起こる具体的なトラブル

古いルーターを使い続けると、さまざまなトラブルが現れます。Wi-Fiが頻繁に切れたり、速度が遅くなったりすることも。動画の読み込みが遅延したり、オンライン会議で音声が途切れたりするケースもあります。

こうしたトラブルは、ルーターの老朽化が原因のおそれがあるため、日常生活にストレスを感じる前にチェックしましょう。

・通信速度が以前より遅くなった
動画がカクカクしたり、読み込みに時間がかかったりすることが増えます。

・Wi-Fiの接続が頻繁に途切れる、不安定になった
会議中の接続が切れたり、ゲーム中に通信エラーになったりします。ルーターや接続設定を変えていないのに接続が不安定になった場合は、本体の劣化が原因かもしれません。

・ルーター本体が異常に熱くなる
触るとかなり熱い、という場合は、内部の電子部品が劣化しているサインのひとつです。

・ルーターのランプが正しく点灯・点滅しない
通常とは異なるランプの光り方をしていたり、電源ランプが消えていたりする場合は、故障が近い可能性があります。

買い替えの判断基準

次に、前述の寿命の目安やトラブルの症状をふまえて、ルーターを買い替えるべき具体的な判断基準を見ていきましょう。

・購入から4~5年が経過
本体部品の物理的な寿命の目安です。目立った不具合がなくても、突然壊れるリスクやセキュリティの危険性が高まります。

・ネットが遅い
本体が劣化しているか、または通信規格が古くなっている可能性があります。ルーターを再起動しても改善しない場合は替え時です。

・新規格対応のデバイスに変更
最新のスマホなどは新しい通信規格に対応しています。ルーターも新しくすることで、端末の性能を最大限に引き出せます。

・ネット回線を高速プランに変更
回線速度を上げても、ルーターがその速度に対応していないと意味がありません。ルーターも新しいものに交換しましょう。

・接続する機器の数が増加
【修正】IoT製品が増加すると、ルーターに負荷がかかります。台数に余裕がある高性能なルーターへの交換がおすすめです。

Wi-Fiルーターの選び方

新しいルーターを選ぶ際は、通信規格やメーカー、用途に応じたポイントを押さえておけば、失敗がありません。以下で、選び方の基本を解説します。

通信規格

最新の通信規格を選ぶと、速度と安定性が向上します。具体的には「Wi-Fi 6」以上の規格だと、高速かつ複数のデバイスを同時に接続しても安定します。ただし、「Wi-Fi 7」は高額なので、Wi-Fi 6対応の機種を選ぶのが無難でしょう。

また、「WPA3」という最新のセキュリティ規格に対応していると、より安全にインターネットを利用できます。

ルーターのパッケージを確認してください。

メーカー

信頼できるメーカーを選ぶと安心です。バッファローやNEC、エレコムは初心者にも使いやすい製品を展開しており、サポート体制も充実しているため、設定に不安がある方にもおすすめです。

用途(ひとり暮らし・戸建て)

住環境によって、必要なルーターの性能が変わります。ひとり暮らしなら、コンパクトで設定が簡単なモデルで十分。戸建てや広い家では、電波の範囲が広いメッシュWi-Fi対応機種が適しています。

・ひとり暮らし・ワンルーム
比較的安価で、コンパクトなモデルで十分です。Wi-Fi 6対応のルーターが最適です。

・戸建て
複数の部屋に電波を届けるために、高性能なアンテナを備えたモデルや、家中に電波を張り巡らせる技術に対応したメッシュWi-Fiルーターがおすすめです。

Wi-Fiルーター本体の寿命を伸ばして長く安心に使うには?

最後に少しでも長くWi-Fiルーターを使うメンテナンス方法を紹介します。適切な使い方をすることで、ルーターの寿命を少しでも長く、安定して使えます。

・ホコリを定期的に掃除
ルーターの内部にホコリがたまると、熱がこもりやすくなり、故障の原因になります。定期的に電源を切って、柔らかい布でホコリを拭き取るなど簡単な手入れを心がけましょう。

・熱がこもらない場所への設置
直射日光が当たる場所や、熱を逃がしにくい狭い場所は避けてください。できるだけ風通しが良く、床から少し高い場所に置くと熱がこもりにくくなります。

・電波干渉に配慮
電波が混み合う場合は、周波数帯2.4GHzと5GHzを使い分けてください。また、同時接続台数が多いと本体へ悪影響が出ることがあります。使用していないIoT機器は切断しておきましょう。

・定期的な再起動
ルーターは長い間動き続けると、内部の処理が不安定になることがあります。月に2度程度再起動を行うことをおすすめします。

インターネットが遅いのはルーターのせいかも?寿命のサインをチェック

最新のWi-Fiルーターに買い替えるだけで、自宅のインターネット環境は改善する可能性があります。

動画もスムーズに視聴でき、快適なインターネットライフを楽しめます。


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース