「珍しくまともだと思ったら…」「アウトだろ」次回予告で人気アニメが“まさかの再現”…？ 視聴者騒然の衝撃回

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第18話では、子どもの頃に乙木守仁（おとぎもりひと）が描いた漫画に若月ニコが魔法をかけ、ニコたちの姿が“漫画タッチ”になってしまうドタバタな日常が描かれた。また、次回予告では『エヴァンゲリオン』シリーズのパロディが登場し、「さーてこの次も、サービスサービス！」という葛城ミサトによる“名セリフ”も飛び出した。

作画崩壊と思いきや……？“ゆるかわ作画”で描くドタバタ日常回

モリヒトが納屋を整理していると、昔描いた漫画を発掘する。“たたかえ！武闘戦士バトルファイター”というタイトルの下手ながらも可愛らしさを感じる漫画に、仲間たちは夢中だ。そして、「当時は本気でこの世界に入りたいと思ってたもんだ」というモリヒトの言葉を聞き、ニコがひらめく。魔法“グラピック”をかけると、なんとみんながモリヒトの描いた漫画の絵に変身してしまった。

漫画タッチになったキャラクターたちは、絶妙にゆるくてキュートだ。風祭監志（かざまつりかんし）だけ漫画にまぎれていた“怒る友達”という版画のイメージを受けたタッチになってしまい、エッジがきいている。また、それぞれのキャラクターの喋り方まで間の抜けた雰囲気に変わり、キャストの普段とは違う演技がいい味を出している。

偶然やってきた南伽羅（みなみから）が漫画の絵になったニコたちに仰天していると、“たたかえ！武闘戦士バトルファイター”が風で外に飛ばされてしまった。魔法に使ったページがないと、ニコたちは元に戻れない。一同は焦るが、漫画タッチのせいでほのぼのとして見え、緊張感のない様子がコミカルだ。ニコたちがいそいで飛ばされた漫画のページを追いかけると、家の壁に貼りついているのを見つける。さらに、家の中には強盗が。

ニコたちの協力プレーにより、強盗の退治に成功する。そして、漫画のページを手に入れた一同は、元の姿に戻ることができた。じつは、子どもの頃に友達がいなかったモリヒトは、漫画を描いて仲間と力を合わせて敵を倒す妄想をしていた。しかし、現在はたくさんの仲間に囲まれ、にぎやかで楽しい日々を過ごしている。モリヒトの夢が叶ったのだ。幸せそうな表情を浮かべるモリヒトに、心があたたかくなるような回となった。

第18話についてSNSでは「とうとう作画崩壊かと思った」「1話に収めるには勿体無い、多様で濃厚な3本でした！」「日常回が最高に面白い」「SNSの怖さと笑いが同居するカオス回」「まさに篠原先生ワールド爆発」との声があがった。

「サービスサービス！」まで完全再現！次回予告が『エヴァ』風に

第18話の次回予告では、30年間愛され続ける名作『エヴァンゲリオン』シリーズでおなじみとなっている次回予告のパロディが。毎回『エヴァンゲリオン』シリーズでは次回予告が流れており、もはや“名物”と言っても過言ではない。そんなミサト役・三石琴乃が務める独特な次回予告のナレーションを、伽羅役・高橋李依が再現したのだ。

「亡き母の墓参りに赴く守仁。墓前で思い返すのは幼い頃のニコとの絆」というナレーションは、『エヴァンゲリオン』シリーズの主人公・碇シンジを思い起こさせる。ラストでは、お決まりの締めのセリフである「さーてこの次も、サービスサービス！」までパロディしきって見せた。

次回予告にて登場した『エヴァンゲリオン』シリーズのパロディについてSNSでは「まさかのエ〇ァンゲリオンのミサトさん風」「ウィッチウォッチの次回予告アウトだろ」「次回予告でこの次もサービス、サービスゥ！が聞けた(笑)」「フザけすぎだろ」「珍しくまともだと思ったら…」との声が。

これまでにも、『サザエさん』や『ドラゴンボール』の次回予告のパロディが登場した『ウィッチウォッチ』。ユーモアにあふれた次回予告は、毎回クスッと笑ってしまう魅力がある。今後も、次回予告が流れる人気作を片っぱしからパロディしてくれるのではないだろうかと、期待せずにはいられない。

---

ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太／集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari