「今じゃ絶対放送できない」「こんなに過激だったの？」“あまりにも攻めた脚本”に物議醸すも…「原作を超えたドラマ」大反響の逸作

2025.9.3

映画やドラマの中には、思いがけないきっかけで注目を集め、名作として語り継がれる作品があります。今回は、そんな中から"話題を集めた名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第2弾として、ドラマ『GTO』（フジテレビ系）をご紹介します。1998年に放送され、高視聴率を記録。反町隆史さん演じる破天荒な教師・鬼塚英吉が、問題だらけの生徒たちに体当たりで挑んだ、過激な学園ドラマとは――？

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

作品名（放送局）：ドラマ『GTO』（フジテレビ系）
放送期間：1998年7月7日～9月22日
出演：反町隆史（鬼塚英吉役）

元暴走族の鬼塚英吉（反町隆史さん）は「女子高生と付き合える」「楽ができる」と軽い気持ちで教師を志しましたが、採用試験にはあえなく不合格。そんな折、友人の冴島龍二（藤木直人さん）から補欠募集の話を聞き、面接に挑みます。内山田ひろし（故・中尾彬さん）や中丸浩司（近藤芳正さん）ら教師陣には冷たく突き放されるものの、理事長の桜井あきら（故・白川由美さん）に気に入られ、臨時教員として採用されることになりました。

初出勤の日に鬼塚が担任を任されたのは、問題児ばかりが集まる2年4組。しかし、生徒たちは破天荒で熱い鬼塚の姿に触れるうちに、次第に心を開いていきます。いじめや不登校、家庭の事情など、それぞれが抱える悩みに対しても、鬼塚は常識にとらわれない方法で立ち向かい、解決へと導くのでした――。

令和になっても語り継がれる“伝説”の学園ドラマ

反町隆史さん主演の『GTO』（1998年版）の魅力は、学園ドラマとしては異例の過激さにあります。原作ではコミカルな要素も多く含まれていましたが、ドラマ版では制作側が「原作よりもシリアスな学園ドラマに」という方針を打ち出し、舞台を中学から高校に変更しました。

SNSでも「やってること全部アウト」「今じゃ絶対放送できない」「ドラマとわかってても胸糞わるい」との声があるように、視聴者の間でも物議を醸すほどの過激さでした。

さらに教師の鬼塚自身も常識では考えられない行動を取ります。その象徴的なシーンのひとつが、第1話で描かれた「壁破壊」。生徒の両親が不仲で家庭が崩壊しかけているのを目の当たりにした鬼塚は、なんと生徒の自宅の壁をハンマーで叩き壊します。

さらに第3話では、小栗旬さんが演じたいじめられっ子・吉川のぼるが、校舎の屋上から飛び降りようとする場面があります。鬼塚は間一髪で彼を救い出しますが、いじめの首謀者である相沢みやび（中村愛美）ら女子生徒3人組に激怒。冬月（松嶋菜々子）の制止を振り切り、みやびを逆に屋上から逆さ吊りにするのです。

SNSでは「コンプラが緩い時代ってこんなに過激だったの？」と驚きの声があがる一方で、「設定や内容が原作とは違うけど、反町版ならではの世界観がいい」「原作を超えたドラマ」と高く評価されています。主演の反町隆史さんについても「カッコよすぎる」と絶賛され、「今の世の中を正してもらいたい」といった声があがるほど、教師・鬼塚英吉は破天荒で痛快なヒーロー的存在。

過激すぎる作風が強烈なインパクトを残した反町版『GTO』は、「話題を集めた名作」として、今も語り継がれる伝説のドラマです。

※記事は執筆時点の情報です

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あらすじ

人気漫画から生まれた“破天荒な教師”

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