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「本当に残念で仕方がない」“トラブル勃発”→テレビとネットから姿を消した名作シリーズ…だけど「この世で1番大好き」絶賛の一作

  • 2025.9.2

原作がある作品が映像化されると、原作の魅力を映像として昇華する一方で、原作とのギャップに戸惑うことも少なくありません。中には、映画を観た原作者が思わず自身の想いを語ったり、率直な評価や裏話を明かしたりするケースも少なくありません。今回は、そんな“原作者が口を開いた映画”を5本セレクトしました。

今回紹介する映画『海猿 ウミザル』は4作品もシリーズ化されるほどの大人気映画です。感動大作映画として、興行収入や観客動員数で大成功を収め、邦画の人気シリーズとしての地位を確立しました。本記事では、第2弾として映画『海猿 ウミザル』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

海上保安官潜水士の成長を描いたヒューマンストーリー

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加藤あい(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『海猿 ウミザル』(東宝)
  • 公開日:2004年6月12日

あらすじ

海上保安庁の中で人命救助を担当する潜水士。水上の事故から人の命を救うため、日々過酷な訓練をしています。14名の研修生のうちの1人、仙崎大輔(伊藤英明)はエキスパートになるべく仲間と切磋琢磨しながらハードな訓練を乗り越えていきました。そんな息つく間もない毎日の中で、大輔は環菜(加藤あい)と出会い、恋に発展していきます。

映画『海猿 ウミザル』原作者“苦言呈す”も…語り継がれる“感動作”

映画『海猿 ウミザル』は、大ヒットとなりシリーズ4作品まで作られました。ですが、そんな大作シリーズであるにも関わらず、映画『海猿 ウミザル』は、テレビ等から姿を忽然と消してしまったのです。消えた理由は、原作者の佐藤秀峰氏と制作側の間で映像化にあたり様々なトラブルが発生していたことでした。

佐藤氏の事務所にフジテレビのスタッフがアポなし取材に訪れたり、『海猿』の関連書籍が無断で出版されたりといった数々の問題行動により、不信感が積み重なり、心が壊れていく感覚を覚えたという佐藤氏。

そのため、契約更新の時期に「もう無理だ」と判断し、更新を拒否。結果、映画『海猿 ウミザル』はテレビやネットから姿を消し、楽しみにしていた視聴者からは多くの悲痛の声が寄せられることとなりました。

一方で作品自体には、「涙無しでは見られない」「ハリウッドの大作の日本バージョンみたい」「こんなに良い映画なかなかない」と絶賛の声が相次いでおり、本作が愛されていることがうかがえます。

さらに、放送や配信の機会が断たれたことで希少性が増し、「海猿観たいのに配信ないのか」「本当に残念で仕方がない」「もう一度観たい」といった強い要望がSNSでみられます。観ることすら難しくなった現在も人々の記憶と心に刻まれ、伝説的な存在として語り継がれています。

「この世で1番大好き」絶賛相次ぐ傑作

トラブルが巻き起こった本作ですが、「この世で1番大好き」「本当に最高」などそのストーリーや役者たちの快演に感動の声が続出。今なお、多くの人に語り継がれている名作です。

“感動の大作”“原作者と映像制作側の対立”、2つの点で話題になった映画『海猿 ウミザル』、地上波や配信では観れないため、レンタルDVDなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です