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「発狂した」「途中で観るのやめた」“生々しい脚本”に離脱者も…「既に目立ってる」朝ドラ女優が“少しの出番”で魅せた至高映画

  • 2025.9.10

さまざまな作品で、圧倒的な存在感と輝きを放つ人気女優たち。そんな彼女たちが初めて出演した映画には、存在感や輝きだけでなく、今とは違う初々しい魅力が詰まっています。今回は、そんな“人気女優のスクリーンデビュー作”5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、今田美桜さんのスクリーンデビュー作・映画『罪の余白』(ファントム・フィルム)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“人気女優のスクリーンデビュー作”・映画『罪の余白』

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クリスマスツリーの点灯式で笑顔を見せる今田美桜(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『罪の余白』(ファントム・フィルム)
  • 公開日:2015年10月3日

あらすじ

芦沢央さんの同名小説を原作に、大塚祐吉さん監督・脚本で映画化。

行動心理学者である安藤聡(内野聖陽)の娘・加奈(吉田美佳子)が、通っていた高校のベランダから転落死するという事件が発生。娘の心の異変に気づけなかった自分を責め、悲しみに暮れる安藤は、自らの手で死の真相を突き止めようと決意します。

そんな安藤の前に、加奈の同級生である木場咲(吉本実憂)が現れます。彼女は、大人たちの心さえも巧みに操り、スクールカーストの頂点に君臨する、狡猾で残忍な心を持った少女でした。

やがて、娘が遺した日記から咲が事件に関与していたことを知り、彼女への復讐を誓う安藤。しかし、行動心理学のプロであるはずの安藤の計画は、それを上回る咲の策略によってことごとく打ち破られてしまいます。娘を愛するあまりに冷静さを失い暴走する安藤は、咲の手によって逆に追い詰められていき―。

映画『罪の余白』の見どころ※ネタバレあり

映画『罪の余白』は、娘の死の真相を追う父親と、彼を翻弄する美しき女子高生の激しい心理戦を描いたサスペンスです。その生々しい脚本に視聴した一部の方からSNSで「発狂した」「さんざん途中で出ようかと思った」「途中で観るのやめた」という声も上がっています。離脱者が出るほどのリアリティ溢れる本作は、登場人物の言動や行動が悪意に満ちており、不快感やイライラが募る方もいたようです。

一方で、その重苦しい物語のなかで光る俳優陣の圧巻の演技対決は必見です。冷静さを失っていく父親を演じる内野聖陽さんと、悪魔のような少女を演じる吉本実憂さんの鬼気迫る演技バトルは本作の真骨頂。2人の演技がもたらす圧倒的な緊張感が、観客を最後まで惹きつけました。SNSでも「内野さんと吉本実憂さんの息を飲む対決が見物」「めちゃくちゃ良い」「内野さんの演技はいつも素晴らしい」と絶賛の声が寄せられています。

今田美桜のスクリーンデビュー作!

今や日本を代表する女優となった今田美桜さんの記念すべきスクリーンデビュー作が、2015年に公開された映画『罪の余白』です。本作を観たファンからは、「このころから既に目立ってる」といった声が上がるなど、出演時間は長くないながらも際立った存在感を発揮していた今田さん。スクリーンに映る凛とした佇まいと強い眼差しは、観る者に鮮烈な印象を残し、後の大ブレイクを予感させました。

本作の出演をきっかけに女優を志すようになった今田さんは、東京へと活動拠点を移して本格的に女優業をスタートさせます。その後、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』でブレイクを果たすと、映画やドラマに引っ張りだこ。2025年には、NHK連続テレビ小説『あんぱん』のヒロインに選ばれ、「一番の見所」「いい演技で元気もらえる」「今田美桜ちゃんの演技に引き込まれて涙が溢れた」など、視聴者絶賛の演技を披露しています。

朝の顔として、多くの視聴者に元気や感動を与える“女優・今田美桜”を形成するきっかけとなった映画『罪の余白』。まだ映画『罪の余白』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“人間の心の闇を鋭く描いた傑作サスペンス”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です