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「今じゃ絶対無理」「再放送できないのも納得」“過激すぎる描写”にクレームも…「次元違い過ぎ」ずば抜けた快演で魅せた名ドラマ

  • 2025.7.21

『家なき子』は1994年に放送された大ヒットドラマで、高視聴率を記録したため、劇場版やシリーズ化もされています。しかし、人気ドラマにもかかわらず、地上波での再放送は叶いません…。コンプライアンスが叫ばれる今、放送できるような内容ではないからです。今回はそんな“再放送が難しいといわれている名作ドラマ”5選をセレクトしました。本記事では、第1弾として『家なき子』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

理不尽な環境の中で、いじめ、暴力、貧困、様々な困難に負けずに生きる1人の少女の物語

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『家なき子』(日本テレビ)
  • 放送期間:1994年4月16日~7月2日

あらすじ

相沢すず(安達祐実)は、病気の母・相沢陽子(田中好子)と酒と暴力にまみれた義父・相沢悟志(内藤剛志)と一緒に暮らしていましたが、暴力に耐えきれず自宅に放火します。家が無くなったすずは、伯父の園田家に居候することになりました。そこで待ち受けていたのも、家庭内差別、虐待、いじめ。そんな中でも、すずは母親の入院費を稼ぐために万引きなど非行に走っていきます。

家庭では虐待、学校では貧困を理由にいじめ、ひとり突っ張って生きている毎日。そんな頃に出会った教師の片島(保阪尚希)は、すずに向き合い、根気よく訴えかけてきます。次第にすずは、心を開き始め、新たな出会いなどを通して過酷な人生に立ち向かいます。しかし、立ち直ってはまた困難が降りかかり、命の危機までおとずれてしまいます…。すずの運命はいかにーー。

いじめ、貧困家庭の差別、虐待が包み隠さず描かれている…現代では間違いなく放送NG!

『家なき子』は、大人気ドラマとなり、劇場版やシリーズ化もされました。当時の日本テレビのドラマとしては異例中の異例歴代のドラマの中でもトップクラスといわれる視聴率を叩き出しました。これだけの大ヒットドラマにもかかわらず、今では地上波で観ることはできなくなっています。過激な描写によりコンプライアンス的にNGという理由です。確かに内容を見ると、現代では考えられないような内容となっています。

家庭内暴力、貧困家庭差別、いじめ、犯罪などを助長する恐れがあるとして、地上波での再放送は不可能なのでしょう。

Prime VideoやHuluなどの動画配信サービスで観ることはできるため、放送当時観ていない人が観て、衝撃を受けているようです。「今じゃ絶対に無理」「再放送できないのも納得」という声が集まっています。

いじめや暴力の直接的描写が多く、過激な内容となっているのは確かですが、一方ですずの不遇に負けず、困難に立ち向かっていく姿に感動を覚えている人も多数います。「あんなに小さい子が健気に立ち向かっていく姿は泣ける」「子供が母親のために犯罪を犯すのは切ないけど愛に感動する」「立ち向かう強さに感銘をうけた」などの声もありました。

当時は放送後にクレームも…

『家なき子』を語るうえで、欠かせないのが「同情するならカネをくれ!」の名セリフ。家なき子=同情するならカネをくれ!といっても過言ではないほど。セリフだけで何のドラマかわかる人も大勢いるでしょう。この「同情するならカネをくれ!」のセリフは、1994年の新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれました。

ドラマが大人気で高視聴率を叩き出す一方で、放送後のクレームも多発していたとか。田崎圭太役で共演していた松田優さんは、週刊現代のインタビューで次のように語っています。

放送直後は、毎回お叱りの電話が鳴り止まなかった。一日100件以上は当たり前。放送の土曜21時になると、5~6人のスタッフが待機して、電話番をしていました。心配してか、祐実ちゃんのマネージャーさんも来ていました。
出典:『「同情するならカネをくれ!」『家なき子』中島みゆきの主題歌は、「犬の目線」から見て作られた名曲だった』週刊現代 2023年2月26日配信

特に、すずが老人ホームで窃盗をして、警察に捕まらないように、とっさに自分で下着を下ろして「助けて!このお巡りさんがお仕置きだって私のパンツを脱がしたの」と涙を流すのです。衝撃的なシーンですよね…。このシーンに視聴者から「酷い」「小さい女の子になんてことをさせる」などの大クレームが届いたというエピソードもあります。

子役当時の安達祐実の演技に絶賛の声!共演者も驚きの天才子役誕生!

主演の相沢すずを演じた安達祐実さん。2025年7月現在で43歳、現役の女優、今でも人気は衰えません。アラフォーとは思えない美しさに美魔女と呼ばれています。

『家なき子』当時の安達さんは、若干12歳。すずを演じることにより視聴者からは驚きの声が!当時の視聴者は「この子役、何者?大人より演技がうまい」「本当に子供?演技に惹き込まれる」「天才子役誕生だ!」などの声が溢れていました。

当時は観ておらず、近年サブスクなどで視聴した人も「安達祐実の子役演技が次元違い過ぎてビビッた」「可愛さと演技力は今の子役と比べてもずば抜けてる」「過去も今もこれからも安達祐実以上の子役は出てこないだろう」など絶賛!

現在では地上波放送が難しいドラマ『家なき子』、安達祐実さんの演技も含め、ぜひ動画配信などでご覧になってみてください。


※記事は執筆時点の情報です