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【災害時にも備えられる】収納の方法とは?→もしもの時に困らないための“備蓄と整理術”を《整理収納のプロが解説》

  • 2025.7.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

地震や台風など、いつ起こるかわからない災害に備えるためには「備蓄」が欠かせません。でも、せっかく用意した非常食や生活必需品が、いざという時に見つからなかったり、使いづらかったりしたら意味がありませんよね。

そこで大切なのが「災害時に役立つ収納」です。コンパクトに整理しつつ、取り出しやすさも重視することで、緊急時の混乱を防げます。

この記事では、もしもの時に困らないための備蓄品の選び方や整理のコツをわかりやすく解説していきます。

見落としがちだけど超重要!「災害時に役立つ」収納のポイント

災害用の備蓄品は、「いかにたくさん用意するか」だけでは不十分です。

いざ使うときにどこに何があるのかパッとわかること、持ち出しやすいことがとても重要です。たとえば、非常食や水、救急用品は頻度の高い使用・点検を考慮して取り出しやすく収納しましょう。点検は賞味期限や使用期限の管理も兼ねて、3ヶ月〜6ヶ月ごとに必ず行うことが望ましいです。

また、災害時は停電や暗闇の状態が続くこともあるため、光に反射しやすいラベルや、大きく見やすい文字で内容物を書いた表示もおすすめです。収納容器は密閉性が高く頑丈なプラスチックケースや、防水性のある収納バッグを用いると、湿気やカビの発生を防げて安心できます。

さらに、家族の人数や年齢層に合わせて必要なものを変えることも必要です。赤ちゃんや高齢者がいるなら年齢にあった食料や薬、衛生用品もご用意を。また、災害後すぐに避難が必要な場合は「持ち出しバッグ」も別にまとめて用意し、起こり得る避難状況に応じて収納しておきましょう。

これでスッキリ!「備蓄と整理」の実践的テクニック集

実際の収納方法をイメージしやすいように、どんな備蓄をどう整理するのが効果的か具体例をお教えします。

1.食料品のストック

食料品は冷暗所での保存が最適。ストックは残量が一目でわかるように、段ボール箱などから専用の収納ボックスに詰め替えましょう。中に入れるものは「普段から食べなれたもの」「長期間の保存が可能なもの」を中心にし、非常時のバリエーションも考えます。

2.非常用品

非常用品は「家族全員分」用意しておきたいところ。ボックスなどに入れてリビングや玄関近くなどアクセスしやすい場所に置くのがおすすめです。中には懐中電灯、予備電池、救急セット、ウェットティッシュ、使い捨てマスク、水の携帯ボトル、携帯用トイレなどを種類別にまとめておくとスムーズです。

3.避難バッグ

避難バッグには最低限の現金、本人確認書類や保険証のコピー、携帯電話の充電器、モバイルバッテリー、着替えなどを入れておきます。非常時にはこのバッグをさっと持ち出せるよう、玄関や非常口付近に置いておきましょう。日頃から準備しておくことがポイントです。

これらの備蓄品は「ラベリング」をすることが重要です。ラベリングとは、棚や収納スペースにラベルを付けてわかりやすること。家族全員がどこに何があるか把握できるように情報共有を徹底することが大切です。

その際、夜間や停電を想定して暗いところでも見やすくするため、「蓄光シール」を活用するといいでしょう。

緊急時に困らないための収納、今からできる準備をしよう!

もしものときに備蓄品をただ置いておくだけでは、いざという時に取り出せなかったり、期限切れで使えないことも。大切なのは「普段から整理整頓し、点検する習慣をもつこと」です。今回ご紹介したポイントを押さえて、災害に強い収納環境を整えれば、緊急時の不安をぐっと減らせます。

備蓄品の収納は単なる物置きではなく、「家族みんなの安心を守る大切な拠点」です。コンパクトにまとめつつも分かりやすく、そして使いやすく工夫しておくことが、災害時の混乱を避ける秘訣。ぜひ今日から実践して、いざという時に備えを万全にしておきましょう。


監修者:坂上 正洋(株式会社ストレージ王 経営企画室/ 整理収納アドバイザー)

https://www.storageoh.jp/ 
株式会社ストレージ王は、セルフストレージ方式のトランクルームの企画・開発・運営・管理を手がける企業。現在、東京・岡山を中心に205店舗、約11,800室以上のトランクルームを展開している。 トランクルームは、季節家電や衣類の保管、コレクションや思い出の品の収納、住空間の調整、防災備品の保管など、様々な用途で利用されている。