整理収納アドバイザー「“玄関が片付かない家”の共通点はこれです」→“あのアイテムの置きっぱなし”が原因かも？ポイントを解説！

2025.7.23

玄関は家の顔とも言われる大切なスペース。でも、どんなに掃除をしても「玄関が片付かない…」と悩む人、多いですよね。その原因、実は意外な“アレ”の置きっぱなしが関係しているかもしれません。

今回は、玄関がいつも散らかってしまう理由と、その改善策に迫ります！

「玄関が片付かない」理由はコレ！散らかる要素を多角的に分析

玄関が散らかる一番の原因は、何気なく置いてしまう“アレ”それはズバリ「靴」です。

靴は外出時に必須ですし、家族の数だけ多種多様。しかも、使う頻度が高いため、「仕舞うのが面倒で置きっぱなしにしてしまう」というケースが非常に多いのです。

さらに、靴だけでなく「傘」「バッグ」「子どもの外遊びグッズ」といった日常的に使うアイテムが玄関に集中することで、ごちゃごちゃとした印象に。特に、靴箱の容量不足や適切な収納グッズの欠如がこれに拍車をかけています。

また、玄関は「外」と「内」の境目でありながら、ただ出入りの動線として使われるだけの場所になりやすく、片付けが習慣化されにくいという背景もあります。気づくと物が積み重なり、結果的に整理整頓が難しい空間に変わってしまうのです。

収納のポイントは“戻しやすさ”！具体的な改善策を紹介

では、どうすればアレで散らかる玄関を整えることができるのでしょうか？キーワードは「戻しやすさ」です。

たとえば、靴を片付ける際に「どこに」「どうやって」収納するかが分かりやすい仕組みを作ることがポイント。

具体的には、以下のような対策が効果的です。

靴収納の見直し：靴箱の棚を可動式にし、家族の靴のサイズや量に合わせて衣替えのタイミングで調整する
シューズラックやベンチ型収納の活用：玄関で靴を脱ぎ履きしやすい設計にして、靴を戻しやすくする
使用頻度ごとに場所を分ける：毎日使う靴は手の届きやすい場所に、季節物や来客用は別の収納スペースへ
ラベリングや収納グッズの活用：家族みんながわかるように収納場所にラベルを貼ったり、専用の収納用品を導入する
その他アイテムの定位置確保：傘立てやバッグフック、子ども用の遊び道具ボックスなどを置いて散らかりを予防

これらの工夫が「置きっぱなし」になってしまう悪循環を断ち切り、きれいな玄関を保つことに繋がります。

さらに、定期的に収納の見直しを行うことも大切。生活スタイルの変化に合わせて収納方法を変える柔軟性が、長い目でみて片付いた玄関を維持する秘訣です。

玄関の見た目もスッキリ！快適な家は「置きっぱなし」の回避から

今回お伝えした「置きっぱなし」が玄関の片付かない原因であることは、多くの家で共通しています。靴や関連アイテムの正しい収納場所を決め、戻しやすい環境を整えるだけで見違えるようにスッキリした玄関を実現可能です。

家族みんなが使う場所だからこそ、みんなが片付けやすい仕組みづくりがポイント。また、掃除のしやすさも格段にアップするため、毎日気持ちよく家の顔を迎えられるようになります。

なお、玄関周りの収納が限られている場合には、冠婚葬祭用、使用頻度の低い靴、季節性の高いブーツやサンダルなどをトランクルームに保管するのもおすすめです。

収納場所を"家の外"に設けることで、玄関に必要な靴だけを置き、動線をスムーズに保てます。都市部では特に靴の保管スペースに悩まれている方が多いため、こうした「外部収納のトランクルーム」の活用が空間にも心にも余裕をもたらしてくれます。

「玄関の片付けは難しい…」と諦める前に、置きっぱなしな“靴”に注目してみることをおすすめします。小さな工夫から始めて、心地よい住まい作りをしてみてはいかがでしょうか？

監修者：坂上正洋（株式会社ストレージ王経営企画室/ 整理収納アドバイザー）
https://www.storageoh.jp/
株式会社ストレージ王は、セルフストレージ方式のトランクルームの企画・開発・運営・管理を手がける企業。現在、東京・岡山を中心に205店舗、約11,800室以上のトランクルームを展開している。トランクルームは、季節家電や衣類の保管、コレクションや思い出の品の収納、住空間の調整、防災備品の保管など、様々な用途で利用されている。