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「卒業証書」や「古いアルバム」…なんとなく捨てづらいアイテム、どう手放せばいい?意外と知らない処分ルールをプロが解説

  • 2025.7.17
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「卒業証書」や「古いアルバム」、たとえ使う機会がなくなっても、なかなか手放せない特別な思い出の品ですよね。捨てるなんて考えただけで罪悪感を感じる方も少なくありません。しかし、生活空間の整理や断捨離は気持ちもスッキリし、暮らしを豊かにするチャンス。

では、これらの記念品をどう安全かつ適切に処分すればいいのでしょうか?今回は、意外と知られていない卒業証書やアルバムなどの処分ルールやポイントを、整理収納アドバイザーの視点からわかりやすく解説します。

思い出は大切、でも「捨てる」ことも選択肢

卒業証書や写真アルバムは、一生の記念として保管したくなるもの。しかし、年月が経つにつれてかさばり、収納スペースを圧迫してしまうこともしばしば。多くの人は思い出が詰まった品だからと「どうにか残したい」という気持ちと、「そろそろ手放して整理したい」という現実の狭間で悩みます。

卒業証書は個人情報が記載されているので、不用になった場合は特に丁寧に扱うことが望まれます。また、アルバムに写る家族や友人の顔写真はプライバシーの一部として、無闇に処分や廃棄してしまうとトラブルの元になる場合もあります。これらは単なる紙の束ではなく、プライバシー情報を含む「個人情報」として扱うべき大切なものでもあるわけです。

さらに、処分の方法によっては自治体のルールに従うことも必要です。普通ゴミで出せるのか、資源ゴミとしてリサイクルできるのか、もしくは破棄する前にシュレッダーをかけたほうがいいのかなど、把握しておくと安心してスムーズに片付けられます。

卒業証書やアルバムの安全な手放し方と今どきの工夫

卒業証書は公的な証明書であるため、単なる紙としての扱いとは異なります。大切な個人情報が記載されているので、処分の際はシュレッダーなどで細かく裁断するのがプライバシーを守る安全な手段として推奨されます。

地域によっては個人情報の書かれた紙は不燃ゴミとして出すよう定められている場合もあるため、必ず自治体の分別ルールを確認してください。もし大切な証書を記念として形を残したいなら、スキャンや写真撮影でデジタル化する方法が有効です。

アルバムの場合、ページ全体をシュレッダーにかけるのは難しいことが多いため、写真部分のみを慎重に取り外し、個別に破棄するケースもあります。こちらも紙の厚みや写真の材質によって燃えるゴミや資源ゴミの分別が変わることがあります。

最近は、思い出をそのまま残す代わりに「デジタルアルバム」へ移行する方も増えています。スマホやパソコンにデータ保存したり、専門のサービスを使って写真をデジタル化しつつ、リアルなアルバムは手放すというスタイルです。自分が管理しやすい保存形式を選んで保存しましょう。

また、思い出として形に残したい写真は、フォトフレームに入れて飾ったり、ミニアルバムを作ることでコンパクトに楽しむ方法もあります。

なお、卒業証書や写真以外にも、名簿や案内状、年賀状、卒業式プログラムなど個人情報が含まれる紙資料は同様に扱いに注意が必要です。プライバシー保護の観点からまとめてシュレッダー処理し、安全に廃棄しましょう。

思い出の整理で暮らしにゆとりを作ろう

卒業証書や古いアルバムは、思い出が詰まった宝物です。そのため「捨てる」という行動にためらいや抵抗を感じるのもとても自然なことです。しかし、限られた収納スペースや生活環境を整えるために、適切な処理方法で手放す選択もまた、新しい一歩といえます。

どうしても、「記念品類は思い出として保存したいけど、スペースが…」という方は「トランクルーム」を借りるなど家の外に保管するのも選択肢の一つです。外部の収納スペースを確保することは、心の整理と生活空間のゆとりの両立につながります。

今回ご紹介したように、プライバシーを守りつつ丁寧にシュレッダー処理をしたり、写真はデジタル化して保存したりする方法が現在の主流です。自治体の廃棄ルールは必ず確認し、ルールを守ることでトラブルを避けられます。また、思い出を大切に保持しながら、暮らしのすっきり感も手に入れれば二重のメリットです。

大事な思い出は心に残しつつ、暮らしを快適にするための整理術を賢く取り入れてみてくださいね。


監修者:坂上 正洋(株式会社ストレージ王 経営企画室/ 整理収納アドバイザー)

https://www.storageoh.jp/ 
株式会社ストレージ王は、セルフストレージ方式のトランクルームの企画・開発・運営・管理を手がける企業。現在、東京・岡山を中心に205店舗、約11,800室以上のトランクルームを展開している。 トランクルームは、季節家電や衣類の保管、コレクションや思い出の品の収納、住空間の調整、防災備品の保管など、様々な用途で利用されている。