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「老後に向けてモノを減らす?」整理収納のプロが50代からの【片付け習慣】を奨める理由

  • 2025.7.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

50代から始める「老後に備えてモノを減らす」暮らしがいま注目を集めています。大量のモノに囲まれた生活は、一見便利そうに思えますが、将来に向けた見直しのタイミングで「本当に必要なものは何か?」と考え直すことが増えています。

プロが推奨する片付け習慣は、ただ捨てるだけでなく、生活の質を向上させるための新常識。この記事では、50代から実践できるスッキリした暮らしのポイントと、その裏側にある心理的・物理的メリットをご紹介します。

モノを減らす新常識がもたらすメリットとは?

「老後に備えてモノを減らす」とは単に不要品を処分するだけではありません。5年、10年先の生活を見据えて、必要なモノと不要なモノを見極め、「未来の自分を楽にするための暮らしの整え直し」です。

また、最近では終活の一環としての片付けが注目されています。終活とは、自分の人生を見つめ直し、いずれ残される家族のための準備をする、いわば人生の棚卸し。この中で「持ち物の整理」や「住まいのコンパクト化」が推奨されており、特に50代から始めることで、まだ長い残りの人生の「暮らしの再設計」ができるでしょう。

50代は子育てがひと段落し、自分の時間や空間を見直すには絶好のタイミング。この世代からモノを整理することは、老後の住環境を快適にするだけでなく、心の余裕や時間の創出にもつながります。

持ち物が半分になると、掃除にかかる時間も約3割短縮できるという調査結果もあります。
物理的な効果(掃除がラク、転倒防止など)だけでなく、「選択肢が減る=迷いが減る=心が軽くなる」という心理的メリットも大きいといえるでしょう。

実践しやすい!50代からのスマートな片付け習慣のコツ

では、具体的にどんな方法でモノを減らし、片付けを習慣化していけばよいのでしょうか。整理収納アドバイザーが勧めるポイントを3つご紹介しましょう。

1.「無理なく決めるルール作り」

急ぎすぎず、一度に全部やろうとしないことが大切。例えば「今日は服の引き出し1段だけ整理する」「週に1回だけ不要なものを選ぶ」といった小さなルールから始めることで、挫折しにくく長続きします。

2.「用途と頻度で判断」

モノを残すかどうかは「1年に1回使ったかどうか」や「使った時の満足度」を基準にする方法が効果的。

特に50代は親世代から引き継いだ食器や家具類など「捨てづらいけど使っていない物」が溜まりやすいです。
親から譲り受けたものも、“思い出は心の中に”と割り切ることで、空間と心の余裕が生まれます。「写真」に残すことで実物を捨てるハードルもさがります。

懐かしさだけでずっと置いておくより、現実的に使うかどうかを冷静に見極めましょう。

3.「収納も見直す」

収納スペース自体を見直し、必要なものが適切におさまるかどうか確認します。容量に合わせて持ち物を管理すれば、自然とモノが増えすぎることを防げるため、整理整頓の維持も楽になります。

収納スペースに入るものだけを保管することを意識すれば、老後の生活環境を整えることに役立ちます。また、モノを減らす過程で「本当に好きなもの」と向き合う時間も自然と増え、毎日の生活の質が上がる効果も期待できます。

まとめ モノを減らすことは「未来の自分への贈り物」

50代からできる「老後に備えてモノを減らす」ことは、ただの片付けではなく、未来の快適な暮らしをデザインする行動です。

モノが少なくなれば、掃除や整理にかかる負担は減り、家の中が明るく広く感じられます。そして何より、将来の生活の自由度や気持ちの余裕が生まれ、ストレスの軽減にもつながるのです。

習慣はシンプルで無理なく、誰でも始めやすい方法ばかり。年齢を重ねても住みやすく快適な生活空間を作り上げる第一歩として、まずは片付けのルールを決めるところから始めてみましょう。早速今日から「モノを減らす」習慣を取り入れてみませんか?


監修者:坂上 正洋(株式会社ストレージ王 経営企画室/ 整理収納アドバイザー)

https://www.storageoh.jp/

株式会社ストレージ王は、セルフストレージ方式のトランクルームの企画・開発・運営・管理を手がける企業。現在、東京・岡山を中心に205店舗、約11,800室以上のトランクルームを展開している。 トランクルームは、季節家電や衣類の保管、コレクションや思い出の品の収納、住空間の調整、防災備品の保管など、様々な用途で利用されている。