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「昔の鍵」「保証書」…実は不要だけど捨てられない“思い出系アイテム”→【整理収納のプロ】はどう判断する…?

  • 2025.7.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

部屋の整理をしていると、ふと気になるのが「昔の鍵」や「昔の家電の保証書」など、使っていないけれど捨てるのに迷う“思い出系アイテム”。ただのモノなのに、過去の記憶や自分の歴史が詰まっているようで、なかなか処分できませんよね。

でも、実は不要になっているものも多いのです。整理収納アドバイザーの視点から、いつまでも取っておくべきか、手放しても良いかの見極めポイントをわかりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの“思い出アイテム”がスッキリ整理できるヒントがきっと見つかりますよ。

“思い出系アイテム”がかさばる理由と処分をためらう心理

昔使っていた家の鍵や、買った家電製品の保証書、手紙や写真…思い出の品はどうしても処分に迷います。これは「ただの物」ではなく、過去の自分や大切な記憶に結びついているからです。一方で、増え続けると生活空間を圧迫し、掃除や管理の負担も大きくなってしまいます。

例えば、「昔の鍵」は現在使用していないのに“いつか使うかも”という漠然とした不安から捨てられないことがあります。保証書も多くはすでに保証期間が過ぎているため実用価値は低いものの、「念のために」と保管してしまいがちです。

こうした“思い出系アイテム”は、使わなくても感情的な価値があるため、単純に使うかどうかだけで判断しづらいのが特徴です。

捨てどきの見極め方と具体的ステップ

では、どうすれば無理なく“思い出系アイテム”を手放せるのか?整理収納アドバイザーの視点でポイントを抑えてみましょう。

①実用性の確認

例えば保証書は保証期間が終了していないかをチェック。もし過ぎていれば思い切って処分して問題ありません。また、昔の鍵は対象の場所や物件が手元になければ使う可能性はほぼゼロです。

②感情的な価値と向き合う

思い出は物そのものではなく、「記憶」や「気持ち」にあります。収納場所を圧迫しない範囲でお気に入りを残し、他は写真やメモに記録しておく方法もおすすめです。

③一定期間の見直しを設定

不要かもしれないと感じるアイテムをまとめてボックスに入れ、半年ほど置いておきます。期間中に使うことがなければ手放す判断がつきやすくなりますね。

実際に「昔の鍵」や「保証書」でいうと、まず「現在使っているものか」「対象となる物や場所が今もあるか」「保証期間内か」など客観的にチェック。できればスマホで写真を撮ってデジタル保存し、現物は手放すのもスッキリ整理のコツです。

思い出を大切にしながら生活空間をスッキリ保つコツ

思い出は大事にしたいけれど、部屋をゴチャゴチャさせたくない。そんな悩みに応えるのが、整理収納の基本「モノと心のバランスをとる」考え方です。無理に全部残す必要はなく、代表的なアイテムを1つだけピックアップしたり、一部を写真やデジタルデータで残したりしておくと良いでしょう。

プリントアウトされた昔の写真のデジタル化については、少量ならばGoogleフォトやフォトスキャンといった専用アプリを、大量にある場合は写真プリント専門店などで行っているデータ化サービスを利用するという方法もオススメです。

また、毎年または数年に一度は「思い出の品の見直しタイム」を設けるのもおすすめ。新しい視点で見れば「この鍵はもう必要ない」「この保証書は捨ててOK」と納得して処分しやすくなります。心地よい空間づくりは、過去を大事にしつつ今を快適に暮らすための工夫です。

思い出系アイテムの整理には時間をかけすぎず、気楽に取り組むことも大切。少しずつ慣れていくうちに、物との新しい付き合い方が見えてきますよ。

気持ちをすっきりさせる整理術で、快適な暮らしを手に入れよう

結局、昔の鍵や保証書といった“思い出系アイテム”は、その場の感情に流されずに、実際の活用可能性を見極めることが大切です。必要なら残し、不要なら適切に手放す。これにより、部屋は広くなり、掃除が楽になり、心も軽くなります。

整理収納のコツは、「思い出はモノではなく心の中」「写真やデジタル化で形を変えて残す」こと。昔の鍵も保証書も数年保管して使わなければ、自分の生活にはもう不要という明確なサインです。これらを目安にして、思い切って見直してみましょう。

快適な住まいは、未来の自分のための投資。思い出を大切にしながらも、今の暮らしに合った整理術で、心地よい空間をぜひ手に入れてくださいね。


監修者:坂上 正洋(株式会社ストレージ王 経営企画室/ 整理収納アドバイザー)
https://www.storageoh.jp/
株式会社ストレージ王は、セルフストレージ方式のトランクルームの企画・開発・運営・管理を手がける企業。現在、東京・岡山を中心に205店舗、約11,800室以上のトランクルームを展開している。 トランクルームは、季節家電や衣類の保管、コレクションや思い出の品の収納、住空間の調整、防災備品の保管など、様々な用途で利用されている。