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『収納が多ければ片付く』は間違い!?→片付けできない人が“勘違いしがちな常識”4選【整理収納アドバイザー監修】

  • 2025.7.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「家の収納スペースを増やせば、もっと片付け上手になれるはず!」こんなふうに思っている人、結構多いのではないでしょうか?実際、収納家具をたくさん置けば一時的にはモノを押し込めますが、なぜかまたすぐに部屋が散らかってしまう——。それは「収納が多ければ片付く」という考えが誤解だからかもしれません。

今回は、片付けが苦手な人が陥りがちな4つの常識的な誤解をひも解き、真にすっきり暮らせるヒントを探ります。

なぜ片付けはうまくいかない?収納の誤解を多角的に見る

片付けがなかなか進まない原因のひとつに、「モノの量」と「収納スペース」のバランスの誤認があります。収納が増えればモノも増え、結局片付かない…この負のループにハマるケースは珍しくありません。

収納が多いこと自体がモノを増やす言い訳になりやすく、購入やキープの際のブレーキが効きにくくなることも見逃せません。さらに、どんなに収納が充実していても「使った後モノを戻す習慣」が身についていなければ、整理整頓は長続きしません。つまり、収納が増えれば確実に片付くわけではなく、モノそのものの管理や日々の行動パターンも重要なポイントになるのです。

収納以外に注意すべき4つの誤解と具体例

ここからは、片付けが苦手な人がよく勘違いしがちな4つの常識を紹介します。

1. 「とにかく収納グッズを買えば解決する」

確かに収納グッズは便利ですが、収めるモノの見直しなくしては意味が薄いです。例えば、どんなに仕切りやボックスを増やしても、モノが多すぎてスペースに収まりきらなければ散らかるだけ。まずは「必要なもの」を見極めること。

2. 「キレイ好きは片付け上手」という誤解

きちんと整理したい気持ちが強すぎて逆に手が止まったり、完璧主義で疲れてしまうことがあります。片付けはルールより「習慣化」が大事。小さくても毎日続けられるペースを作るほうが結果的に効果的です。

3. 「見える場所さえきれいにすればOK」

目につく場所だけを掃除しても、見えないところでモノが溜まっていれば片付けは中途半端。そのため、収納の仕組みを見直して「使う場所に使うモノ」を配置し、動線と使い勝手を重視することが大切です。

4. 「家族全員が同じルールで片付けるべき」

実は、家族ごとに片付けの価値観やクセは違います。自分だけでなく、家族一人ひとりに合ったやり方を尊重し、無理なく続けられる工夫が必要です。無理なルール押し付けは反発を生みやすく、結局片付け疲れに繋がります。

たとえば、見える収納にこだわって全部公開するスタイルが好きな人もいれば、開き戸の中は見えないようにしたい人もいます。また、週末に一気に片付けたい人と、日々短時間ずつ片付けたい人も違います。収納の形だけでなく、暮らしに合わせたアプローチが求められるのです。

片付け上手への第一歩は「モノとの向き合い方」から

収納が多ければ片付くと信じていたけれど、実際は「モノの選び方」「使い方」「習慣の持ち方」がもっと大切だとわかります。収納は「片付けの舞台装置」にすぎず、本当の主役は暮らす人自身の行動や価値観です。

まずは不要なモノを減らし、使うモノだけに囲まれた暮らしを目指しましょう。そのうえで、使いやすく戻しやすい収納方法を取り入れるのが効果的。さらに家族それぞれのペースややり方を尊重して、小さな成功体験を積み重ねることが、長続きの秘訣です。成功体験の第一歩目として、例えば「救急箱⇒シューズクローゼット⇒食器棚」などの順に小さい場所から少しずつ始めていくのが大事です。

モノを減らすのが難しい場合は、保管場所を「家の外」に確保するのも賢い方法です。必要な時だけ取り出せるトランクルームを活用すれば、住空間には必要最低限のモノだけを残すことができ、すっきりとした生活につながります。

収納は「片付けの結果」を助ける重要な道具ですが、それだけに頼るのは賢くありません。自分の暮らしや性格に合った片付け方法を見つけて、モノと上手に付き合うことが、理想の住まいづくりへの近道です。


監修者:坂上 正洋(株式会社ストレージ王 経営企画室/ 整理収納アドバイザー)

https://www.storageoh.jp/ 
株式会社ストレージ王は、セルフストレージ方式のトランクルームの企画・開発・運営・管理を手がける企業。現在、東京・岡山を中心に205店舗、約11,800室以上のトランクルームを展開している。 トランクルームは、季節家電や衣類の保管、コレクションや思い出の品の収納、住空間の調整、防災備品の保管など、様々な用途で利用されている。