1. トップ
  2. 「本当に良くない」「かなり不安」放送前に発覚した“制作ミス”に苦言も…だけど「間違いなく令和イチ好き」大絶賛の異色ドラマ

「本当に良くない」「かなり不安」放送前に発覚した“制作ミス”に苦言も…だけど「間違いなく令和イチ好き」大絶賛の異色ドラマ

  • 2025.7.27

ドラマの中には、放送前から物議を醸し、世間の注目を集めた作品があります。それは、視聴者の好奇心を刺激し、ただのドラマでは終わらない社会現象の始まりを予感させます。今回は、そんな“放送前から話題”になったドラマ5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2024年放送のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系列)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“放送前から話題”になったドラマ『新宿野戦病院』

undefined
(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2024年7月3日~9月11日

あらすじ

新宿・歌舞伎町の路地に佇む『聖まごころ病院』。美容皮膚科医の高峰享(仲野太賀)白木愛(高畑淳子)らが働くこの病院に、ある夜、NPO職員の南舞(橋本愛)と急性アルコール中毒の謎の女性、ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)が運び込まれます。無事処置は終わったものの、ヨウコは翌朝診療費を払わず帰っていきました。

そんななか、病院に銃で撃たれた男性を助けてほしいという緊急の要請が南から入ります。外科医不在を理由に享は治療を断りますが、彼は他の病院には行けない事情を抱えていました。そのとき、窮地を救ったのは日本での医師免許を持たない元米軍医のヨウコでした。ヨウコは規則を無視し、自らの手で患者の緊急処置を始めます―。

『新宿野戦病院』が放送前に話題になった理由 ※ネタバレあり

『新宿野戦病院』は、番組の公式サイトにある塚地武雅さん演じる性別不明の特徴を持つ堀井しのぶの説明欄に「ジェンダーアイデンティティ」という言葉を誤用していたことが、議論の的となりました。ジェンダーアイデンティティとは自分が男性、女性、またはその他の性別としてどのように認識しているかという自己認識のことであり、しのぶの特徴を説明する記述としては誤りです。

「ジェンダーアイデンティティ」の誤用に対し、SNSでは「本当に良くないです」「かなり不安」など、放送前から本作への不安を漏らすコメントが寄せられていました。このことに対し、局は文章表現に誤りがあったことを認め修正する対応を取っています。

そんななかでも、社会問題をテーマとしながら笑いあり涙ありのストーリーが見どころとなった本作。貧困、不法滞在、ジェンダー、心の病など、現代社会が抱える様々な問題が巧みに織り込まれています。笑えるシーンでお腹を抱えていたかと思えば、次の瞬間には登場人物の切ない現実に胸を締め付けられるという緩急自在な構成は圧巻です。視聴者からは「すげえ面白い」「多種多様な立場を照らしてて、キャストもストーリーも最高」「間違いなく令和イチ好き」「おもろすぎる!やっぱりクドカンが大好き」など、非常に好評でした。

「ゲラゲラ笑ってる」小池栄子の“クセになる”演技

『新宿野戦病院』の見どころは、何といっても主人公のヨウコを演じる小池栄子さんの演技。脚本を務めた宮藤官九郎さん特有のリズミカルに畳みかけるようなセリフ回しや痛烈なツッコミ、間の取り方は絶妙で、小池さんが登場するとシーンが引き締まり、笑いが生まれます。

また、ヨウコのどこか癖になる独特な英語と日本語の喋り方も見どころのひとつです。そんなヨウコの喋り方について、小池さんは意外な心構えを持っていることをフジテレビの情報番組『めざましテレビ』が運営するエンタメニュースサイト「めざましmedia」で明かしました。

私が英語をしゃべっていることすらも、視聴者の皆さんには笑いながら楽しんで見ていただきたいですね。頑張ってはいますが、やはりネイティブな発音には達していないところもあると思うんです。それでもドヤ顔で突っ走りますので(笑)出典:小池栄子×仲野太賀が語る宮藤官九郎作ドラマ『新宿野戦病院』の世界「コントの延長のような、“エンタメ”として楽しんで」めざましmedia(2024年07月03日配信)

小池さんの演技に対し、SNSでは「小池栄子の演技ツボ」「小池栄子さんまじ好きゲラゲラ笑ってる」など、笑いながらドラマを楽しんでいる方からのコメントが多く見られました。

まだドラマ『新宿野戦病院』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“笑って泣ける救急医療エンターテインメント”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です