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「打ち切りだけはやめて」「絶対あってはならない」“打ち切り説浮上”に反感の声も…「観ないと人生損だ」熱狂ファン続出の名ドラマ

  • 2025.7.24

放送が終わってもなお語り継がれ、時代を超えて人々を魅了し続ける“名作ドラマ”。練り上げられた脚本、俳優陣の魂のこもった演技、そして目が釘付けになるような演出の数々。それらは視聴者の心に深い感動や共感を呼び起こし、いつまでも色褪せることのない輝きを放ちます。今回は、そんな“熱い支持を受ける”名作ドラマ5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2018年放送の『anone』(日本テレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“熱い支持を受ける”名作ドラマ『anone』

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『anone』(日本テレビ系)
  • 放送期間:2018年1月10日~3月21日

あらすじ

日雇いアルバイトをしながらネットカフェに暮らす孤独な少女・辻沢ハリカ(広瀬すず)。ある日、友人と共に海岸で大金の入ったバッグを発見しますが、喜びも束の間、友人の裏切りによって激しい金の争奪戦に巻き込まれてしまいます。

その渦中には、老婦人・林田亜乃音(田中裕子)や、死に場所を探すカップルなど、人生に行き詰まった人々が吸い寄せられるように集まってきました。結局、金は亜乃音の手に渡り燃やされてしまいますが、ハリカは燃え残った紙幣から衝撃の事実に気づきます。それは精巧に作られた偽札でした。全てを失ったハリカは亜乃音のもとを訪ね、ある危険な依頼をするのでした―。

『anone』の見どころ※ネタバレあり

『anone』の見どころは、脚本家・坂元裕二さんが紡ぐ詩のようなセリフと世界観です。本作は『Mother』『Woman』に続く、日本テレビと坂元さんによるオリジナル作品第3弾であり、坂元さんの真骨頂とも言うべき、人間の優しさや残酷さ、脆さや強さなどが丁寧に表現されています。登場人物たちが交わす会話は、ただ物語を進めるためだけでなく、一つひとつが詩のように美しく、時に核心を衝く名言に満ちています。

また、広瀬すずさんをはじめ、田中裕子さん、瑛太(現:永山瑛太)さん、小林聡美さん、阿部サダヲさんといった実力派俳優たちの演技も見どころ。主人公を演じた広瀬さんは、心を閉ざした少女・ハリカのガラスのような繊細さと、内に秘めた芯の強さを見事に演じています。そんなハリカを受け止める老婦人・亜乃音を演じた田中裕子さんの存在感は圧巻です。ほかにも傷を抱えた不器用な大人たちを実力派俳優陣が熱演し、彼らが織りなす人間模様は非常に見ごたえがありました。

SNSでは、「広瀬さんの演技に何度も泣かされた」「何気ない言葉の大切さだったり人と人が紡ぐ奇跡をいつも坂元裕二さんは教えてくれる」「笑いながらマジ泣きしてたよこんなの初めて」「観ないと人生損だ」など、絶賛のコメントで溢れていました。

打ち切り説浮上に「打ち切りだけはやめて」視聴者悲痛の声

『anone』は初回視聴率は高水準であったものの、徐々に視聴率が右肩下がりに。SNSでは「打ち切りだけはやめて欲しい…」など、打ち切りを危惧する声もあったようです。

打ち切り説が浮上するなか、「打ち切りになったらいやだな」「打ち切りなのか?勿体無い凄い面白いのに」など、SNSでは打ち切りに反対する声が多く寄せられていた本作。結局、ドラマは打ち切られることなく全10話で完結しました。視聴率は振るわなかったものの、本作の視聴者からの評価は非常に高かったことが伺えます。

まだ『anone』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、嘘つきたちが“本物の家族になるまでの物語”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です