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「なんでお蔵入り?」「全国で再放送しようよ」放送から23年“熱望の声”が相次ぐ名作ドラマ…一部地域で“待望の再放送”に歓喜の声

  • 2025.7.23

放送が終わってもなお語り継がれ、時代を超えて人々を魅了し続ける“名作ドラマ”。練り上げられた脚本、俳優陣の魂のこもった演技、そして目が釘付けになるような演出の数々。それらは視聴者の心に深い感動や共感を呼び起こし、いつまでも色褪せることのない輝きを放ちます。今回は、そんな“熱い支持を受ける”名作ドラマ5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、2002年放送のドラマ『ヨイショの男』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“熱い支持を受ける”名作ドラマ『ヨイショの男』

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ヨイショの男』(TBS系)
  • 放送期間:2002年4月14日~6月30日

あらすじ

中堅保険会社“あけぼの保険”に勤める桜井孝太郎(稲垣吾郎)の武器は、どんな相手も気持ちよくさせる天性の“ヨイショ”の才能。その能力を駆使して同期トップの出世を果たしますが、実直な同僚の白石英二(市川染五郎)からは冷ややかに見られていました。

しかし、業績不振を機に“あけぼの保険”は外資系会社“グローバル・ライフ”に吸収合併されることが決定。これにより、孝太郎が尽くしてきた上司たちは実権を失い、自慢のヨイショも意味をなさなくなってしまったのです。

そんななか、新たに上司としてやってきたのは“アイアンレディー”と恐れられる超エリートの緒方真紀子(浅野ゆう子)。真紀子は旧体制をことごとく否定し、社内に大きな混乱を巻き起こします。これまでの常識が通用しない新しい環境で、孝太郎の“ヨイショ”は生き残りの武器となるのか―。

『ヨイショの男』の見どころ※ネタバレあり

『ヨイショの男』の見どころは、“ヨイショ”を極めた主人公という斬新な設定です。普通ならネガティブに捉えられがちなゴマをするという行為を、人を幸せにするための高度なコミュニケーションスキルとして描いています。“ヨイショ”を駆使して主人公が無双していく様は、痛快で非常に斬新。キュートな表情を見せる稲垣吾郎さんの演技にも要チェックです。

また、理不尽な上司や面倒な派閥争いなど、会社勤めを経験した人なら誰もが「あるある!」と言ってしまうようなシチュエーションであふれています。それを孝太郎が鮮やかな“ヨイショ”で解決していくため、視聴者は日頃のストレスを解消するような爽快感を得ることができます。

そんな本作ですが、長らく再放送されておらず「なんでお蔵入り?」「全国で再放送しようよ」という声が見られました。そんな中、今年の6月にテレビ北海道にて再放送が決定し、ファンは歓喜。

SNSでは「まさか録画できる日がくるとは…」と待望の再放送に喜びをみせる視聴者や、「北海道で再放送かあ。観たいなあ」と再放送を観ることができない視聴者からは悲しみの声が。全国放送ではなかったため、今も再放送を待ち望んでいる方は多いのではないでしょうか?

ファン絶賛の名ドラマ

『ヨイショの男』で主演を務めた稲垣吾郎さんは、本作が本格的なコメディドラマ初挑戦となりました。ドラマ『ソムリエ』や『金田一耕助』シリーズなど、クールでミステリアスな役柄のイメージが強かった稲垣吾郎さん。そんな稲垣さんにとって、オーバーなリアクションや表情豊かな三枚目のキャラクター・桜井孝太郎を演じることは、まさに新境地でした。

持ち前の品性を失わずに、愛嬌たっぷりの“ヨイショ”男を演じきったことで、俳優としての新たな魅力を開花させた稲垣さん。SNSでは、「あのシュッとした見た目の吾郎ちゃんがコミカルな役を演じるのが好きだった」「ハンサムで演技力があるからこそのコメディが最高」など、絶賛の声が多く寄せられていました。

まだドラマ『ヨイショの男』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“日本一のゴマすり男による痛快すぎる下克上”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です